2024春_春日和の異人館街とハーバーランド【スクミュ舞台巡礼】
神戸で行われた公開録音イベントに参加した翌日。
せっかくの神戸なので、所縁のある「スクールアイドルミュージカル」の雰囲気を味わえる場所をお散歩してきました。この記事では、そのときの思い出を簡単にまとめます。
(訪問意図の説明上、作中のネタバレを含みます。ご注意ください。)
■ 北野異人館街
日曜日の朝9時前。
人々が行き交うJR三ノ宮駅を通り抜け、駅の北側に歩を進める。
駅を出て15分ほど。
六甲山地の山すそに、目的地である北野異人館街がある。
明治期に開港した神戸において、来日外国人向けの居留地として整備された”異人館”と呼ばれる洋風住宅が数多く残るのが北野町・山本通の界隈。
駅周辺の都市風景とは異なる、異国情緒が味わえる場所だ。
異人館街の中にある北野天満神社では、ちょうど桜が満開を迎えていた。
お参りさせていただき、境内からの景色を眺めてみる。
「スクールアイドルミュージカル」に登場する2校の内の1校である椿咲花女子高校があるとされるのがこの北野異人館街エリア。発売済みのアルバムに収録されている楽曲「夢見る世界」でも所在地の言及がある。
120年の歴史と伝統を誇るお嬢様学校―。
その評判に違わない穏やかで上品な街の雰囲気の中、”6人”で動き始めたアイドル部は、どんな輝き・きらめきをこの街にもたらしただろうか?と、実際に街を歩きながら思いを巡らせた。
■ ハーバーランド
JR三ノ宮駅から電車で2駅、神戸駅で降りる。
向かうはハーバーランド。
ハーバーランドは、貨物駅や工場跡地を再整備して1990年代前半に開かれたウォーターフロント。商業施設の他、公園や遊歩道が整備されている。
「スクールアイドルミュージカル」では、活動を始めた椿咲花女子高校アイドル部が初めて公の場でパフォーマンス(ストリートライブ)をする場として、ハーバーランドにまつわる描写がある。そして、「学校の部活」としてアイドル活動をする「スクールアイドル」という言葉が本作の主人公・椿ルリカから初めて出てきたのも、このハーバーランドである。
作中で具体的に「ハーバーランドの広場」という台詞があったかもしれない(うろ覚え・・・)が、舞台美術(背景の神戸の街並みや街灯の形状)の記憶をたどると、高浜岸壁も作中のイメージに近い印象を受けた。
地元の方はもとより、観光客も多い場所で、初心者がストリートライブをするには相当の勇気が必要な場所と感じた。
それでも一歩踏み出して、「やりたいからやる」ことを体現したこの場所は、ラブライブ!シリーズ、スクールアイドルを象徴する道標の一つだろう。
■ おわりに
この記事では、「スクールアイドルミュージカル」作中で言及のあった神戸市内の北野異人館街とハーバーランドを歩いた際の思い出をまとめてみた。
個人的な話だが、スクールアイドルミュージカルは限られた上演時間の中で、登場人物たちの輝きや葛藤が繊細に描かれていることに感動し、初演時の大阪公演も含め、毎公演1回以上は観劇していた。
ただ、神戸エリアについては「さんちかのアニメイト」以外の場所を訪ねる機会がこれまで無かった。故に、簡単ではあるが今回の街歩きを通じて本作登場人物たちの行動・心情に少しでも触れられたのは貴重な経験だったと思う。
時間の都合で ”じっくりと観光する” ということはできなかったので、折を見て再訪したい街である。