塔とボカロ曲 5選
2023年4月初めてのvocanote。
久しぶりに、テーマ別ボカロ5選やってみます。
「塔」をテーマにしたボカロ名曲もけっこうあるので、選ぶのには難儀しました。あくまで私の好みで選んでますので、もちろん他にも優れた曲はいくつもあります。よしなに。
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１．グリモアの塔 / Mai・きりたん・双葉湊音 - Fty
2023/3/19 Ftyさん
朝陽の照らす 魔導書を開いて
憂慮さえも 孤独さえも 受け容れた
グリモワール 風が導いた プレリュード
今日の空の音色よりも
響き合う世界が見えた
1曲目は、新作から行ってみましょう。
Ftyさんの魔女ファンタジーシリーズ、5作目。
民族調・物語音楽の系譜は、ここに脈々と受け継がれています。映画のような見事な音作りで、あえて言うならKalafinaを思い浮かべてしまう。
２．「タワー」 - KEI feat.巡音ルカ
2009/6/8 ハヤシケイ / KEIさん
【巡音ルカ】 タワー 【アニメPV風】
2009/12/24 曲：ハヤシケイ / KEIさん、PV：月見堂さん
すべて放り投げ出した夜に
あの電波塔へ登ってた
何が見える？ 足元には
何も変わらない光の束
それは滲んで見えた
次は懐かしどころを。ハヤシケイさんの手になる、ルカロック名曲。VOCAROCK_collection_feat.初音ミク収録。
月見堂さんによる美麗なアニメPV作品は必見ですよ。
ハヤシケイ/KEIさんは、主に2008～2017年に投稿されていたボカロP。ミクマスターですが、ルカなど他ボカロも使用しています。2021年「デラシネ」が、現時点では最後の投稿かな。
３．治者の斜塔 / ふる feat. 初音ミク
ニコ動版：2016/3/19、YouTube版：2017/6/17 ふるさん
傾く囁きの空 瑠璃の吐息に馴染んで行く
あの昴に届くのだろうか
かざす手に零れ落ちる七つ星よ
神託にたゆとう治者の斜塔は 彼方に水の都を望む
ぶどう酒に溺れ 舵取り忘れたまま
隙間風の耳打ちに羅針盤が狂い出す
物語音楽、2つ目。
華麗な世界観を紡ぐラテンのリズムがたまらなく心を打ちます。ふるさんの音楽はいつ聴いても格調高くて素晴らしい。
2011～2017年に活動していたボカロP・ふるさん。投稿した11作品中、10万再生以上の殿堂入りは7作。実力堂々たるミクマスターです。
４．塔の上の眠り姫／flower
2019/6/15 Δ（でるた）さん
これでいいんだって これでいいんだって これでいいんだって
を待ち続けている
罪重ねた 後悔の塔のてっぺんで今日も 死んだように眠るの
随分高いところまできた 考えて足が竦んだ
星くらい見えるかと思った
けど窓もないこの部屋じゃ駄目だ 知ってるんだ
叫んだって届きはしないこと
私の推しPの一人であるΔ（でるた）さん。彼の美しいメロディで綴られる切ない歌。夜の孤独と向き合って作品を作ってきたΔさんの真摯さが伝わってくる作品です。
2018年から2023年現在に至るまで投稿を続けているΔさん、使用ボカロは主にv_flowerとFukase。今後の作品にも要注目ですよ。刺さった方はぜひ作品巡回してみてください。
５．瓦礫の塔 - kemu feat. GUMI
2021/11/7 kemuさん
悲劇と云うには
幼い青色だ
未完の僕等を 続けよう
遠く 高く 積み上げる
かけがえのない がらくた
ラストはこちらの作品で締めましょう。
kemuさんが自らのデビュー10周年を記念して、前作「拝啓ドッペルゲンガー」から4年ぶりに投稿した作品。
歌詞の1番が終わった後、1:10の静けさから1:15にかけて溜めて2番へと走り始める間奏部がとても好き。
歌詞から察せられる通り、夭折したwowakaさんを偲んでいると思われます。ドラムにゆーまお（ヒトリエ）さんが加わっていることも、そうした読みを後押ししてますね。
瓦礫の塔で
風に棄てた
消え往く夕景みたいな バイバイ
また逢おうね
目が覚めたら 行くよ
相変わらず 散々な毎日へ
最後まで 最後まで
最後まで
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なんとか週1ペースでのvocanote投稿は続けていきたい。
仕事の方でゆとりが出来ると良いのですが。
まあ、時間は作るもの。
では、またvocanoteでお会いしましょう。