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〆2月末に井筒屋撤退:最後の米原駅弁「湖北のおはなし」


Twitter(Xとは意地でも呼ばない)でフォローしていた、イナダシュンスケさんの呟きで、滋賀・米原の弁当屋の老舗・井筒屋さんが駅弁事業から撤退してしまうのを知りました。


1854年(安政元年) - 近江国長浜船着場(後の太湖汽船)前にて旅篭井筒屋を営む。
1889年(明治22年) - 宮川利八が米原駅において『米原停車場構内立売営業人』の権利を得て駅弁の製造・販売を開始。



稲田俊輔(いなだ・しゅんすけ)さんは、

料理人、飲食店プロデューサーにして、東京駅八重洲地下街に南インド料理店「エリックサウス」を開いた総料理長。

当然ながら食には一家言ある方です。


その方が、ここまで言う駅弁とは……!?



他にも、嘆きの声が溢れていたので……
これはよっぽど美味しいお弁当なんだろうと。


そこで、今回。

新幹線で京都-名古屋間を行き来する際に、
通過駅としてのみ眺めていた米原。

井筒屋の駅弁のためだけに、
先々週の日曜、米原駅まで行ってきました。


駅周辺に目ぼしい観光地があればついでにとも思いましたが。
あまり面白そうなのが無かったのと(ぉぃ
午後にはプロセカ映画も見たかったので、
弁当購入の目的だけと割り切って。

名古屋から新幹線で米原へ。

弁当の為だけに……!


最初は、新幹線のプラットホーム売店で買えるだろう、
と思ってたんですが、どこも閉鎖してるだと……!?

ちゃんと前もって調べるべきでしたね。

米原駅側にある井筒屋本店に乗り込むか……とも考えましたが。
改札付近の売店(ベルマートキヨスク米原)で入手!!

良かった……!!!


さっそく、名古屋へ帰る新幹線の中で頂きました。


ありがとう井筒屋さん


上品な構えですね


一番食べたかった栗おこわ!


ローストした鴨、
小鮎、
鍬焼風かしわの胡麻まぶし、
甘辛い田舎風こんにゃく、
玉子焼き、
葱とお揚げの”ぬた”、
小芋丸煮、
黒豆、
山牛蒡、
赤かぶら。

そして季節のおこわには、
桜の葉を下に敷いて。


………お見事。

なんだこの完成度と満足度。

味が良く染み渡っていて、一品ごとの解像度が高い!

料亭の仕出し弁当と言って遜色ないし、
今まで頂いて来た弁当の中でも最上級ですよ。

これが1480円とか、いやもっと値が張っても良いでしょう。

あっという間に平らげてしまいました。
もっと味わいたかったな……


口直しの飴まで!


行き帰り含めると結構なお値段になりましたが、
その価値はある体験でしたね……

二度と食べられなくなる2月末までに、
行けるなら、もう一度ぐらいは食べておきたいな。


「湖北のおはなし」。

井筒屋さん、ごちそうさまです。

ありがとうございました。




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