第45回 名古屋リスナー会 選曲紹介
※トップ画像は、「Adomiori - Outer Shelter's (feat.Hatsune Miku)」(曲:Admioriさん、イラスト:ナルミさん)よりスクリーンショットをお借りしました。問題があればご指摘ください。
2022/6/26(日)13:45~17:00、Discord上で第45回名古屋リスナー会が開かれました。前回は5月に上前津・某所で行われましたが、その前にDiscordで集まったのが去年の12月なので、半年ぶりのネット上開催です。名古屋にいないリスナー会常連も参加できるのでネットは便利。
主催の茜涼夏さん、他の参加者は、ちるぶさん、海鮮焼きそばさん、苔氏さん、私・左馬。全部で5名、各自の紹介は7作品でした。
以下で、私の選んだ作品を紹介させていただきます。
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1.『Bubbles/鏡音レン&夏色花梨』- 磨瀬
2022/6/17 磨瀬さん
爽やかな夏風を肌に感じる、跳ねるようなボカロポップ。鏡音レンくん(VOCALOID)と夏色花梨先輩(SynthesizerV)の声も瑞々しくて素敵です。この2人だけの組合せ、オリジナル曲では何気にボカロ史上初では?
磨瀬(ませ)さんの最新作で、私はこの方を初めて知りました。2018年からのミク・flowerマスターが、どんな理由でこの組合せに至ったのかは少し知りたいかも。新音源出てくる度に、新たなボカロたちの組合せにワクワクしちゃいますね。
2.剣の下に立っている / 志茉理寿
YouTube版(GUMI ver.):2022/1/29、ニコ動版(ミク ver.):2022/6/18 志茉理寿さん
「幻想小旅行」のヒットを機会に”伝説のGUMIマスター”の称号を得た、志茉理寿(しまりす)さん。しかし、志茉理寿さんご本人はニコ動DailyTopicsによる再生数増加をそのまま良しとしなかったためか、2021年後半からニコ動への投稿を控えておられました。YouTubeのみへの投稿でも、また聴きに行くつもりでしたが……心境の変化があったのか、再びニコ動にも投稿しておられることに気付いたので、リスナー会で紹介したのです。
YouTube版はGUMIで、ニコ動版はミクなので、両方ともに聴いてほしい。声質の違いが楽曲のニュアンスに少し影響しているように思えます。「剣の下に立っている」というタイトルからは「ダモクレスの剣」が想起されますが……歌詞の「目を閉じて剣の下に立っているんだ」からは、何らかの裁きが下る日を粛々と待っている、と解釈する方が素直だと思います。サムネイルの二人は、許されざる愛を育んでいるのでしょうか。
3.☆★ 初音ミク 『噴き上がるユメの碧』 ★☆ (オリジナル)
2008/8/25 minao(希望P)さん
苔氏さんの提案で、1曲だけ #ボカレトロ を紹介する一巡があったので、2007~2010年の作品から選びました。具体的には、以前のマイリストから。
minao(希望P)さんの代表作で、「スノウドロップ」に次ぐ再生数。”真夏の夜の夢が生み出した碧の妖精”を歌う、幻想的なピアノバラード。
「妖精の瞳を見てはいけない」のは、妖精に魅入られてしまうから。とはいえ歌詞中では妖精自身が一夜の夢を強く願っています。ファンタジックなPVも相まって、視聴するリスナーが、物語を歌っている初音ミクを妖精の立場に重ねて見てしまうのは無理からぬことでしょう。
4.【にじさんじ音MAD】BEAT-SALOME-WORLD【壱百満天原サロメ】
2022/6/11 まろん(IOSYS)さん
2022/5/24、にじさんじから単独デビューしたライバー、壱百満天原サロメ(ひゃくまんてんばら・さろめ)お嬢様。わずか14日間でVtuberチャンネル登録者数100万人を達成し、記録を塗り替えた超大型新人です。初配信で住民票・履歴書・マイナンバーカードを黒塗りとはいえ晒し、さらには胃カメラ画像まで晒し、デビューから3週間ほどはほとんどバイオハザード7実況配信ばかりのストロングスタイルなど、Vtuberの生ける伝説といっても過言ではありません。
濃厚な「ゲーミングお嬢様」スタイルは数々のMAD素材となり、こうして結実したわけです。ちなみに、IOSYSのまろんさんはbeatmania IIDX等の音楽ゲームや、Vtuber・声優・アイドル・商業ゲームへの曲提供などしているガチプロ。プロが本気で遊ぶとこうなる、ということですねw
5.Adomiori - Outer Shelter's (feat.初音ミク)
2022/6/5 Adomioriさん
”息を止めている時間だけあの人に触れられる天使の話”
透き通る浮遊感が沁みとおるボカロエレクトロ。NEXTLIGHT主宰コンピアルバム『NX STARS』参加楽曲。歌詞をつぶさに見ていくと、どうも天使は想い人と一緒に星になりたがっているようで……どのような物語をその後に続けたいかはリスナー次第でしょう。
Adomioriさんは2018年から投稿されている音街ウナマスター。2021年からはミクさんも起用するようになってます。今後も要注目の方。
6.レイヴュー:revue -初音ミク/(m);uu
2022/6/18 (m);uuさん
イントロから思わず身体が動き出すダンサブルナンバー。お洒落なセンスが充溢してますね。sonicwireさん主催の楽曲コンテスト「ソニコン - SONICWIRE SONGWRITING CONTEST: SPRING -」特別賞を受賞。
(m);uuさんは、2021年1~2月に3作品のみ投稿したミクマスターでした。本作が約1年4か月ぶりの新作ですね。過去作「透明色盲信的Lily」「かみさま事情」「余白の白昼証明」もセンス良いので、ぜひ巡回を。
7.ペール・レミニセンス / feat. 小春六花
2022/5/31 ていぬさん
最後に紹介したのはこちら、ていぬさんの「ペール・レミニセンス」。エンディング枠として紹介しました。
爽やかな楽曲でコードの転がし方も好みですけど、歌詞をよく聞くと失恋後に部屋に閉じこもっている子の歌。わずか2分半なのにこれ程の満足感を得られる背景には、明るい曲調と暗い内容のギャップもあるのでしょう。
タイトルの「ペール・レミニセンス」も”褪せた記憶”という意味ですし。なお「レミニセンス」はある程度の時間が経ってから思い出す記憶、という意味らしいです。この子の行く末に幸あらんことを。
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以上、リスナー会で紹介した7作品でした。
他の紹介候補曲はこちらを参照してください。時間に余裕があれば、曲ごとに貼り直しておきます。
普段から聴いていないと、なかなか好みの曲には巡り会えませんね。定期的に曲を聴いて回る時間を設けないとなあ。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう。