ボカレトロを振り返る 01
※トップ画像は、「初音ミク-オリジナル曲&アニメ「魔法使いミクとガラスの猫」-」(ももももさん)からスクリーンショットをお借りしました。問題があればご指摘ください。
2007~2010年頃の、ボカロ黎明期の作品を指す言葉、ボカレトロ。
この年代だけでも、VOCALOIDと検索してヒットするニコ動作品は10万件以上を数えます。当然ながら、網羅しようがありません。私個人の気の赴くままに振り返っていくことになりますが、ご容赦ください。
<星のカケラ>
ボーカロイド 初音ミク デモソング
2007/8/29 (49秒)
クリプトン開発の音声合成ソフト、VOCALOID初音ミク。初めて聴いた彼女の歌は、デモソング「01_ballade」でした。後に、フルver.で名バラード「星のカケラ」として知られることになる曲。
今聴いても実に名曲です。
初音ミクにCV01_01_ballade_fullを歌ってもらった2
2009/12/27 (3分35秒) ※ぴああPさんによる2009年度カバー
公式とは別に、01_balladeの続きを想像して作られたファンメイドの名曲もありました。
【初音ミク公式デモ】01_ballad-full ver 星に願いを
2007/12/24 (5分38秒)
これもまた、初音ミク二次創作の萌芽といえましょう。
<ミクカバー作品群>
VOCALOID2 CV-01 初音ミク SPEC TEST #01 「夢冒険」
2007/9/1 (1分17秒)
nakfivさんによる「夢冒険」ユーロビート風アレンジのミクカバー作品。初音ミクのソロ歌唱では現存最古とされています。
選曲が、完全におっホイですね。若いボカロリスナーにアニメ三銃士OPって言って通じるかしら……1987~1989年に放映されてます。
酒井法子「夢冒険」Music Video
2022/2/5 ※Victor Entertainment公式から
売り出された当時、初音ミクはそもそも「人の歌い手が歌う前の仮歌」を作成するための音声合成ソフトとして想定されていました。既存曲のカバー作品から始まるのは理の当然だったわけです。アングラだった当時のニコ動に投稿されたため、ロボロボした声をネタにした作品も多数ありました。
VOCALOID2 初音ミクが歌う「雪、無音、窓辺にて。」
2007/9/2 (4分25秒)
【VOCALOID2】初音ミクにらららこっぺぱん歌ってもらった
2007/9/2 (1分25秒)
調声(調教)を頑張ろうとした作品も、初期から出てきています。受け入れる余裕が人間の側に出てくるのは、まだ先の話。
VOCALOID2 初音ミクで月のしずく(RUI)を歌わせてみる
2007/9/9 (4分46秒)
<ワンカップP>
初音ミクを予約していたものの期日に届かず、発売日からの投稿ラッシュに乗り遅れたため、以前から使っていたMEIKOねーさんでネタ作品を投稿していたのが、ワンカップPさん。
一連のネタ動画は、「初音ミクが来ない?来た?」騒動シリーズとして、黎明期のワンシーンとなりました。
初音ミクが来ないのでスネています
2007/9/3 (27秒)
初音ミクが来ないのでまだスネています
2007/9/5 (30秒)
初音ミクがとどかないのさ
2007/9/8 (1分12秒)
初音ミクがやってこない愛のテーマ
2007/9/10 (2分14秒)
そして、ついに...…
初音ミクがやってこない迷宮組曲
2007/9/11 (2分9秒)
ここで登場するミクさん、本当にお声が良いのです。MEIKOマスターとして熟練していたワPさんですから、DTMの地力が違うわけで。お手製のイラストも相まって、記憶に残る初期のボカロユーザーとなっています。
ワンカップPの代表作はこちら。
【初音ミク】 子猫のパヤパヤ
2007/10/22 (3分45秒)
ワPをリスペクトした、ゆきPさんによる手描き絵本風PV。
[音量修正][初音ミク]子猫のパヤパヤ[挿絵つき]
2007/10/28 (3分38秒)
ワPリスペクト作品としては、こちらも忘れられません。
初音ミク-オリジナル曲&アニメ「魔法使いミクとガラスの猫」-
2007/11/13 (5分49秒)
Flashアニメのコラボイベントで用いられた手描きアニメーション作品に、初音ミクverの歌唱をつけたもの。ワPネタがふんだんに使われており、ファンには嬉しい造りになっています。
とりあえず、今回はこの辺でいったん区切っておきましょう。