若い頃にレッグウェアに凝る時期を経て健康のために冷え取りに行き着き、今は冷え取りをアレンジして取り入れている
今は完全にレッグウェアはアイテムごとにこのメーカーのこの商品しかはかないと決めているが、足の健康の探求をはじめるまでは、レッグウェアもお洒落の一環で色々試していた。
数年に一度、突然、レッグウェアに凝る時期が到来し、その期間色々と凝るのである。
レッグウェアに凝った時期第一弾は小学校5年生のころ。C.P.カンパニーの薄緑のワンポイントロゴ入りのかぼちゃのような渋いオレンジ色のくるぶし丈ソックスを地元の大型の西友で買ってもらったことからはじまる。
なぜそんな変わった色の靴下を買ってもらったのかといえば、ふわふわした感触が履き心地がよさそうだったからである。
色は、初見でも着こなすのが難しそうな色だなとは思ったものの、色の配色を考えるのが好きだったので、変わった色を着こなすのに挑戦してみたかった。
案の定、コーディネートするのが難しく、結局ボーイッシュな格好のときに差し色として使う事で解決したが、そこからしばらく靴下に重きを置いてコーディネートを組むのにハマっていた。
次にレッグウェアに凝りだしたのは高校一年時、中学の卒業式とその数週間後の高校の入学式でどちらも全身全く同じ服装なのも面白くないのでレッグウェアだけ変えてみたことに端を発する。
どっちを卒業式にはいて、どっちを入学式にはいたかは忘れたが、一方ではライセンスもののセリーヌの(2005年時)茶色に近いベージュの、シルバーのラメ入りのモノグラムの膝下ストッキング、もう一方では、これもライセンスだったと思うが、レベッカテイラーのハートの織り柄の肌色ベージュのタイツをはいた。
その時にタイツ、ストッキングに凝るようになり、コーディネートするのが難しいようなタイツ、ストッキングを高一の頃は色々とはいていた。
例えば、水色地に葉の柄の編み模様のタイツ、白地にレース模様のタイツ、黒のボタニカルな織り模様の荒い網タイツ、同製品の色違いでベージュなど。そういう変化球のタイツで果敢にコーディネートを組むのに挑戦していた。
私は子どもの頃から自分が美脚ではないことを自覚していて、ボトムスは膝下より長いものしかはかないので、露出するとしても脛から足首にかけてしか見せないにもかかわらず、その小さい面積で柄タイツを楽しんでいた。
その後レッグウェアに凝るのは20歳頃。ラメ入りのショートソックスをコーディネートのポイントとして使うのがマイブームだった。
ANNA SUIのコレクションのルックを見ると、いつも可愛い柄やラメ入りのソックスをコーディネートのポイントにしているが、そんなイメージ。
ANNA SUIは高いから買えないので同じようなものを靴下屋とかチュチュアンナとかで買っていた。
しかし、そのうちラメ入りソックスのラメの繊維が肌に痛く感じるようになり、それとともにブームは終わった。
そして25歳ごろ、やっとこの章のテーマ、健康方面からレッグウェアに凝るようになった。「冷えとり」である。
原因不明の蕁麻疹を治すために辿り着いた「冷え取り」。
その「冷え取り」の教え通りに靴下を何枚も重ねて外を出歩くことは私にはできなかったので、「冷え取り」スタイルは家の中だけでやっていた。
外では一年中、靴下屋のシルクの「つま先五本指靴下」をはいて普通のソックスまたはタイツをその上からはく様式にしていた。これは今も続いている。
これだけでも靴下だけ履いていたときよりもかなり足の快適さが増した。指と指の間が蒸れないからあったかいし、歩きやすいから手放せない。
「冷え取り」を知って決定的に変わった事は、レッグウェアにファッション性を求めるのは、健康の範囲内にとどめるように方向転換したことである。
この25歳頃は私にとっては老化のターニングポイントで、それまでは夏はくるぶしよりさらに短いショートソックスでないと暑くて耐えられなかったのに、それだと寒く感じるようになって真夏でもくるぶしを覆う丈のソックスしかはけなくなった。
夏以外、つまり9月から5月まではずーっとハイソックスをはいている。なので、夏用の靴下が全然摩耗しない。