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アンジュルムコンサートツアー「BIG LOVE」アンコール in 名古屋(2023/8/19)

さて、前回下記のようにBEYOOOOONDSの名古屋コンサートにつき参戦記を綴りましたが、今回は同会場でそのまま夜に行なわれたアンジュルムのコンサートにつき綴っていきます。(これまたネタバレNGの方は回避下さい)

序章

アンコールであって、アンコールではない


アンジュルムのツアータイトルは「BIG LOVE」。ハロー!プロジェクト共通ですが、春ツアーのアンコール公演としてこの夏ツアーが開催されており、基本春ツアーのセットリストながら、大体のグループはマイナーチェンジがなされています。

ただしアンジュルムの場合は、セットリストにあまり変更がなくても、グループが大きく変動しました。

というのは、長年グループの中心メンバーとして引っ張り、2代目リーダーにもなった竹内朱莉さんが春ツアー後に「卒業」し、リーダーが上國料萌衣さん(=かみこくりょう・もえ。以後「かみこ」)に交代したという大きな節目を迎え、この夏ツアーは「かみこ」体制で初の船出となっています。
なので、新体制がどんな感じになるのか?これがアンジュルムのコンサートの大きな見どころです。
最初の大阪、8/11の広島と参加して、8/19の名古屋は今ツアー3度目の参加でしたが、ここではその名古屋のコンサートでの感想を中心に綴ります。
この日は平山遊季さん(=ひらやま・ゆき。以後「ぺい」)がコロナ陽性の為、残念ながら欠席となってしまいました。

本編

セットリストの順番に沿って書いていきます。

「ぶっ壊したい」

「BIG LOVE」というツアータイトルは、この春に出たアルバムのタイトルでもあり、ニューアルバムを引っ提げてのツアーになります。
その最新アルバム曲で、いわゆる「強強」のナンバーが冒頭に歌われていました。
内から湧き出る感じの強さですかね。スローだけどヘビーな音で始まる前奏に、メンバーたちの重く力強い歌声が被さっていました。
この曲の冒頭で叫んで切り出すのが、この写真にも載っています我が推しの為永幸音さん(=ためなが・しおん。以後「しおんぬ」)です。
推しが闇を切り裂くように叫ぶのは、何回見ても誇らしいものですね。
コロナ明けで声出し解禁になってからは「ぶっ壊したい」の部分を観客が叫んで、そこも見ててより楽しさを感じるようになりました。

「出過ぎた杭は打たれない」

鉄板のゴリゴリナンバーです。
対バンやフェスなど、対外的なイベントでアンジュルムのカッコよさが存分に引き出される曲で、「アイドルなのにこんなハードなきょくやるんだ」と思われるような分かり易いハードナンバーです。
メンバーが変わる事で歌割も変わるわけで、全曲にいえますが、「ここはこの子が歌うのか…」となる訳ですね。

「泣けないぜ…共感詐欺」


またも強いナンバーで叩きかけてきます。
この曲は個人的に落ちサビのソロパート4連発が大好きなんですが、これまたメンバーが変わるごとに変わっていくわけで、変わったメンバーが渾身の力を込めて各ソロパートを歌い上げていくのが、観てて力が入ります。
今では♪なさすぎる平均律 の部分を、かみこが歌うところは聞き入ってしまいます。
あとこの曲だと♪私の視線の方かもね~ と歌う川名凜さん(=かわな・りん。以後「ケロ」🐸)の「方」を「ほを」と歌うところも聞き入ってしまいます。ボーカルに「幅」みたいなものを感じて、高まります。

「アイノケダモノ」


最新シングルをこの4曲目へ持ってきました。
最新曲は実はこの曲だけがツアーのセトリに入っていて、あとは竹内さんの卒業送り出し要素が強くて起用されなかったと思いますが、冒頭で象が叫ぶような?音が入って、「アンジュルムの最強を更新した曲」とメンバーたちがいうだけあって、壮大で最強な曲になっています。これを生で聴くと、もっと迫力を感じました。
佐々木莉佳子さん(=ささき・りかこ。以後「りかこ」)のダイナミックなダンスや目ヂカラ、存在感が野性の雰囲気をすごく演出している事をまず感じます。
それと記事写真に貼っているのは、この曲のしおんぬの決めゼリフパートで、これが発された後、場内が一斉に「フーーッ」と盛り上がるのがすごく楽しいです。
♪We are とか♪ガオー とか観客側が叫ぶのも楽しいし、またサビのユニゾンの圧倒具合も爽快だし、そしてなんといっても落ちサビの伊勢鈴蘭さん(=いせ・れいら。以後「れらたん」)スーパーれらタイム前の「れいら様ー!」と大声で叫ぶところも楽しいナンバーです。

MC1

以上の4曲が終わって、ようやく最初の挨拶です。
かみこが「名古屋にΦ?√Σ☆÷」とカミカミになってて言い直してましたが、広島でも同じ光景を見たような(笑) 「慣れてないもんで」と言いながら、超ゆっくりで喋り直していました(笑)

正直、竹内さんが抜けて、それまで歌もダンスもそして喋りや雰囲気面も、そのまま大幅ダウンになるのでは?と心配でした。アンジュルムらしさがないと感情移入できなくなるのでな?と思っていましたが杞憂でした。
ちゃんと笑うとこあったし(メンバーや観客を利用してちょっとした笑いに変えたり)、そこはアンジュルムのまんまだなと感じで、これからも応援していける、とすぐに感じる事ができました。

「ええか!?」


最初のMCが明けたら、旧スマイレージ時代のナンバーを中心にしたコーナーへ入ります。
元々春ツアーが竹内さんのラストツアーで、当時ただ一人のスマイレージ時代からの残留メンバーで最後だった為、記念としてスマイレージナンバー群がセットリストに組込まれたものと思います。
そしてこの曲、今はまだジャンプができないのでアレですが「統率の取れたジャンプ」が許されるのであれば、より楽しい事になるかなと思って聴いていました。
今では全員がアンジュルムになってから活動しているメンバーとなったので、このアンコール公演ではオリジナルリリース時(2013年)在籍者は一人もいなくなってしまいましたが、コンセプトが「アンコール」であるため、そのままやった、というところでしょうか。
昔から聴いてると、コールのしどころも分かる訳ですが、新規のファンも確実に増えてる訳で、それを知らない方も多くて、それはそれでファンが増えてると思うと嬉しくなりますね。
♪空気を読むんだ いーい感じ のちょっとラップっぽいパートをぺいがやっていましたが、欠席だったので誰がやってたっけ?でしたが、みんな順調に彼女のカバーをこなしていました。最近コロナ等で欠席者が毎回変わる中で、急場しのぎのソロパートカバーがホントに大変だと思いますが、さすがだなと思って観ていました。

「良い奴」

「ええか!?」との両A面だった10年前の曲ですが、個人的に「ええか!?」とセットで捉えてしまいます。
竹内さんがオリジナル以降一貫して叫んできたフェイクは川村文乃さん(=かわむら・あやの。以後「かわむー」)がやっていました。このアンコールツアーになって特に、かわむーの出番が増えたことを感じますし、竹内さんの抜けた穴を埋めてってる事も感じました。抜けたらその分を補う訳ではないんですが、全体レベルの底上げの中で、ここにきて彼女の強くなった歌唱がすごく伝わってくることを感じました。上からで恐縮なんですが「かわむー、伸びたな」というのが率直なところです。

「好きよ、純情反抗期」

これはもう11年も前の曲で、個人的に以前いた勝田里奈さんのイメージがすごく強い曲と感じていますが、この春ツアーで久々に披露され、勝田さん卒業後ほとんど見なかったので、新鮮でもあり違和感もあった、複雑な思いで観ていました。
りかこと橋迫鈴さん(=はしさこ・りん。以後「りんちゃん」)が交互に♪好きよ と繰り返すのが最初印象的でした。ちなみにりんちゃんは愛知県出身、この日「凱旋」公演でした。開演前は彼女のメンバーカラーである「赤」のペンライトが一面を埋め尽くし、「りーんちゃん、おーかえりー」の大合唱、これアンジュルムではあるのですが、同じハロプロでも他のグループには全然なかったり、グループによって全く違う事を感じます。

前後しましたが、個人多岐に最も印象的な部分は、松本わかなさん(=まつもと・わかな。以後「わかなちゃん」)が歌う♪おかあさんだって~ の部分でした。他の誰が歌うよりも、わかなちゃんが歌うこのパート、説得力ありすぎだろ、と感じざるを得ませんでした。その「おかあさん」の顔が浮かぶんですよね、なんとなく(笑)

「大人の途中」

スマイレージのアルバム時代の曲です。
サウンドがとにかく疾走感に溢れたナンバーで、スローモーションのようなフリが途中に入ったりして、緩急の差が激しいナンバーでもあります。
オリジナルから一貫して竹内さんが歌っていた♪それも~私なんだな というパート、誰が歌うのかな?と思ってたら、りんちゃんが引き継いでいて高まりました。竹内さんを慕い尊敬していたりんちゃんが継いだか…という感じで。

MC2

スマイレージ曲コーナーが終わって、ここでトークコーナーに入りました。
この時はれらたんとわかなちゃんが2人で出てきて、途中で新メンバー2人(下井谷幸穂さん(=しもいたに・ゆきほ。以後「もいもい」)・後藤花さん(=ごとう・はな。以後「はなな」))が呼び込まれる形で登場しました。
この公演で新メンバーが登場するのはこのトークコーナーからですが、これが終わるとまた捌けることとなります。
「かわいい」を「かわちい」と言う独特の「はなな」語が展開されていました。2人で、この日凱旋のりんちゃんの良いところを列挙していました。
最初の4人が捌けて、りかこ、しおんぬ、ケロの3人で写真を交えてのトークとなりました。
8/13の「ロッキン」で前リーダーの竹内さんだけでなく、同期の勝田さんまで一緒に写ったカットが紹介されていました。

赤いイヤホン

という事で、ここから後半となり、再びアンジュルムナンバーに戻ります。
ライブで人気を得たこの曲から始まりました。
近年とみに女性ファンが増えたもので、実際この時も自分の周りはほとんど女性で、なんだか場違いなとこに来てしまった感が半端なかったです正直。
そんな女性たちの共感と支持を得る象徴的な曲じゃないかな、と思えますねこの曲、♪男なんかのわがままに女はもう縛られない ってところが特に。こんがらがった赤いイヤホンと先の詞との絡みもまた面白いなと感じます。

次々続々

竹内さんの卒業後、最も気になる曲のひとつでした。
なぜなら、間奏の部分で竹内さんがひとり踊るところで「ターケー」の大歓声を、横浜アリーナでの彼女の卒業コンサートで聴きましたし、それ以前からもこの歓声は、他の曲の何よりもひときわ大きく、観客の大きな楽しみでもあります。
彼女が卒業して、この部分を誰がやるのか…??

その時起こった歓声は「ターーーメーーー」でした。

なんと我が推し、しおんぬがひとり踊っては、沸き起こった歓声、自分の推しをひときわ大きな声で叫べるって、何と幸せなことだろうか!という感じでしたね。

愛・魔性

今回のセットリストは新しい曲があまり多くなくて、その中では新しい、去年リリースのシングル曲です。
ぺいのデビュー曲でもあり結構見せ場がありますが、今回欠場してるので、ここを誰が埋めるのか?という目線で見ていました。(忘れましたが…)

限りあるMoment

アンジュルムのメンバーが次々と卒業していった後の過渡期の曲、といえます。
まだ3年前の曲なのに、オリジナルの時にいたメンバーはすべて上から数えた方が早い位置にいます。(5本の指に入ります)
この曲は個人的にはオリジナルの印象もありますが、三色団子のオーディション組である、ケロやわかなちゃんが「加入前の最終テスト」としてアンジュルムメンバーの前で歌っていたのが印象的です。

最後のれらたんの♪それだけ~ が見せ場で、最も盛り上がりますが、歌い上げる式ではなくて、あまり長く伸ばさないので、なんか盛り上がりに欠けてもったいない気が個人的にはしますが、それもこの曲の世界観ゆえでしょうか…。

MC

ここからはラストスパート的な短いMCでした。

Survive~生きてく為に夢を見んだ

最新アルバム「BIG LOVE」のスピーディーなナンバーです。
冒頭の「ぶっ壊したい」は重厚なハードさですが、こちらは軽快なハードさというか、もちろんアンジュルムらしい「強強」な曲ですが、スピードにも溢れてるよという感じです。

エイティーン エモーション

ここでなぜか差し挟まれたスマイレージ時代の曲、このコーナーではこの曲だけでした。
奇しくも、今のアンジュルムに18歳のメンバーがいません(笑)
りんちゃんは今年18歳になりますが、今はまだ17歳で、アンジュルムは現在偶数年齢のメンバーが、りかこ、かわむーの2人だけで、あとは全員23、19、17、15歳と奇数年齢ばかりです。

46億年LOVE

この曲を聴くと、ラストスパートであることを感じます。
まさに、楽しさ全開!です。
もう5年前の曲ですが、未だに人気が高く、個人的にもいまだに最も好きな曲です。
個人的にひときわ気分が開放的になりますが、パフォーマンスもわちゃわちゃしててフリーな部分も結構あると思われ、自由度の高さを感じるところに緊張感なく見れて、聴けて、ノレる(「ノッてこう!」と何度も歌われてますが)、無条件に楽しすぎる曲です。

この時、ここでプチハプニングがあり、ぺいが歌っているパートを誰がカバーするんだろう??と見入っていたら無音になり、歌詞飛ばしが発生しました。
その時は誰だったか分かりませんでしたが、ラストMCでれらたんであることが分かりました。
口パクではない、生歌だからこそのハプニングですが、こういう一生懸命やった結果として飛んでしまう分には全然OKです。誰も歌ってないのに、変にオケで声が入ってる方が個人的には嫌なので。

この曲は武道館とか横アリとか、さらに大きな舞台でやると、もっと面白いことになりますが、どこでやっても絶対的に楽しい曲です。
落ちサビは、かわむーが通しでソロを取っていました。
5年前のオリジナルでは、ソロパートのなかったかわむーが今や、ここ以外にもソロパートがザックザクあり、一躍見せ場曲になりました。ただ、さすがに落ちサビはいつまでも通しでやるとは思えず、新メンバー2人のどちらかに半分は分けると思ってますがどうでしょうかね??

愛すべきべき Human Life

これまた、無条件に楽しい曲です。
46億年LOVEに続いてこの曲という流れが個人的に一番好きです。
アンジュルムの大ファンを標榜してやまない堂島孝平氏の作品ですが、よくぞ作ってくれた!としか思えないですね。
なんといっても♪アンジュ アンジュ…とコールできるところが最高すぎます。

MC

ここはラストMCで一人一人感想を述べるところですが、ハロプロのグループでもこの昼に見たBEYOOOOONDSは一人一人喋らなかったり全然違ってて、今回はぺい欠席につき、わかなちゃんからのMCとなりました。「三色団子」新人時代ぐらいに遡った気分でした。

かみこがリーダーではありますが、入った「歴」の浅い順に喋っていて、うしろは、かわむー→かみこ→りかこの順でした。
そんなりかこの喋りを見てて、彼女がリーダーなんじゃないか?という錯覚にも陥りますが、今のアンジュルムはリーダー・かみこ、サブリーダー・かわむーと、歴の長いりかこの、いわば「トロイカ体制」でグループを引っ張り、またコンサートを仕切ってる、そんな感じですね。

グループを代表して喋るのはかみこですが、その他の部分を結構ほかのメンバーで先導する「分業体制」になってて、かみこに過度の負担がかからないよう考慮されている事を感じました。

そして「いよいよ最後の曲になりました」とかみこがいうと観客が「えー」の大合唱、お約束ですが、ここでかみこがどんな返しをするか?楽しみにしていました。
「ありがとうございます」という模範解答はやはりせず、「この後、新メンバーが来るの、見たくないんですか?」ときました。よかったよかった、判で押したような事を言わず、ちゃんと自分の言葉で喋ってくれて、やっぱりアンジュルムはアンジュルムだな、と大いに安心しました!

夏将軍

最後は、新メンバー2人がタオルをもって再び登場、中間のMCとこのラスト1曲のみが今ツアーでの彼女たちの出番です。

次の秋ツアーは「11人のアンジュルム」というタイトルなので、彼女たちはフル参加する事が予想され、こういう半端な形での参加はこのアンコールツアーが最初で最後かと思います。

新メンバーが各メンバーへタオルを配って、位置について曲が始まりました。
この暑い時期にピッタリで、解放感溢れるフェス向けの曲で、なによりタオルをブンブンと振り回せるのが最高ですね。ペンライトもそうですが、勢い余って隣とぶつかったり、そういうところは注意したいですが。。
新メンバーがパフォーマンスする唯一の曲なので、彼女たちがどんな感じでこの曲に臨んでいるか?を見入っていました。そのうち、どんな曲のどんな部分のソロパートを歌うのか?とか色々妄想を膨らませながら見ていました。

で、この曲、堰を切ったように盛り上がる楽しい曲ですが、終りがすごくしんみりしてて、この公演の終りにふさわしすぎて、逆にしんみりしてしまいます。あゝこれで楽しいライブも終わりかと…。

さいごに


このツアーでは個人的にはこれが最後の参戦で、気分は次のツアーにありますが、このツアー自体はまだ終わっておらず、ここからは欠場者のないまま無事に完走してほしい、と思うばかりです。





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