夫の発達障害【日常の困りごと④他責と自己愛性パーソナリティ障害】
前回の記事で破壊王である夫について触れ、「謝らない」ことについて少し書いた。
物を壊しても、「不良品だわ」「俺とは相性が悪かった」と、
物のせいにして自分の使い方が悪かったなんて思いもしない。
(ほんとうは、心の深いところでは感じているとは思う)
これは当然夫婦関係にも同じ法則が適用されるため、
何かもめるたびに(そしてこれまで書いてきた通りもめごとは非常に多かった)、彼の言い分は、
「お前が俺をムカつかせるからだろ」
「お前が傷ついてるのはお前の問題だろ」
である。
帝王か。
とにかく自分の非は一切認めない。
ちなみに情報の取り込みや集中力に問題のある彼は当然運転もおぼつかないので、運転中、対向車線の人に怒られることは多い。
たとえば、中央の白線をまたいでしまって、
「何やってんの!」と私が怒鳴ると同時に、対向車からもクラクションと鋭い睨みをもらう。
そんなときはさすがに自分が悪いことは理解しているので、
じゃあどう言うかというと、
「もう二度と会わない奴だから別にいい」
だそうだ。
は???
どこまでも「自分」視点。相手のことを慮ることがない。
「そうじゃないでしょ、相手に怖い思いさせてんの、迷惑かけてんの!」
と私が怒る(叱る)と、
「はいはい、それはお前の主観だろ」
とくる。
(ねえ、書いていてまた腹が立ってくるほど、人としてクズすぎないかな。
難しいよ、あなたに敬意を払い続けるの、ほんとうに難しい)
でも、散々勉強してきて分かったのは、こういう態度はパニックを起こしているせいだということ。
うーーん、まあ、そうなんだね……。
だからって、そんなんじゃ身近な人にどんどん嫌われていくだけですね
……。
彼のこうした態度はたぶん、「自己愛性パーソナリティ障害」によるところも絡んでくるのかもしれないと踏んでいる。
俗にいう「謝ったら死んじゃう病」の症状は、この障害をもつ人に表れやすいらしいから。
発達障害の場合には、
・特性上謝ることを理解していない
・謝り方が分からない
上記のような理由から謝れないのだという。
一方で、自己愛性パーソナリティ障害の場合は、
悪いことをしたときには謝るべきだということは理解している。
その上で、
・自分は常に正しいと思っている
・自分が悪いことや間違ったことをするはずがない
などの理由から、「謝る必要を感じていない」
ということらしい。
夫は、確実に謝ることの意味は理解している。
それでも「しない」のは、やはり人格障害と考えるのが妥当だと思う。
ちなみに自己愛性パーソナリティ障害の特徴には、
・根底には劣等感があり、あるがままの自分を愛せない
・本人はこの劣等感を自覚していない
・歪んだ自己愛から自分が特別な存在であると思い込んでいる
・周囲が自分を評価せず、馬鹿にされたと感じたときに強い怒りが湧く
・ミスや失敗を認めない
・権威的なものに憧れを抱いている
参照:自己愛性パーソナリティ障害(自己愛性人格障害)をチェック! | 医者と学ぶ「心と体のサプリ」 (mentalsupli.com)
などが挙げられる。
今書きながら、ああ夫そのものだな、と改めて思う。
これに対処するには、やはり専門家の力を借りるしかないのだそう。
カウンセリングが有効とされているけれど、夫の場合はまあ、行かないだろうな。
私は、夫はおそらく高校時代に、自己を保てなくなるような出来事があったのではないかと推察している。
たとえばいじめとか、そんなような。
それが分かっても私に彼のカウンセリングができるわけではないので、
あえて深堀りするつもりはないけれど。
でも、彼に彼自身のことについて何かを聞くと、もう四十を過ぎているのに、いつも小学生の頃の自分の話をすることに違和感があった。
人気者でいられて、友達もいた頃の自分の話。
中学ではほぼ同じ面子だったから、何とかやれていたのだと思う。
それが高校のときには、勉強も友達づくりも、
「もうそういうのいいかなと思ってやめた」
と言っていた。
あくまで自分の意思で「やめましたよ」みたいな言い方をするのが彼の特性丸出しだなあと思うけれど、
要は、高校レベルの学習と人付き合いについていけなくなって、かなり困ったのだと思う。
どうしてついていけなくなったのか。
いわずもがな、ADHDの特性からだろう。
自己愛性パーソナリティ障害の原因には遺伝によるところもあるといわれていて、発達障害と併発しやすいのかも知れない。
そして彼の場合にはさらに、2次的な障害でもあるのだろうな、と薄っすら感じている。
厄介な人だなほんとに。
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