根を伸ばすようなもの
なんだか飛び出したくなった。
2日で見終えた余韻を早く誰かに伝えたくて。
でも、雨が降っていたので断念した。
よって、モンステラの汗を見ながらこれを書いている。
(この先、ネタバレを含むので注意)
坂口健太郎さんとイ・セヨンさんが演じるドラマ
「愛のあとにくるもの」
は、衝撃作でした。
独り立ちを初の海外で過ごす彼女にとっては、
孤独、不安、寂しさが募り
井の頭公園を5周走るほどに
自分を忙し、生きるしか無かった。
現実世界を生き延びるため
将来やりたい職を叶えるため
男としてのプライドと信念は
ときに独りよがりになり大切な人を傷つける。
ただ、彼にとっては精一杯の愛情表現であり、
幸せな毎日を生きるための努力だったのだ。
恋は、若いうちにしときなさい。
そう、教えてくれるおばあちゃん。
それは、気付かぬうちに
恋が愛に変わり
愛のあとにくる
“愛を理解するようになる”
からであると思う。
時が経って気づくことってあるよね。
そう言っていた代表の元恋人は、
時が経つことでお互いが
愛し合っていた二人に気づく。
ということを教えてくれているようだ。
愛は、幸せを与え、
愛し合っているふたりは、幸せに見える。
愛のあとにくるもので互いを育むものは、
間違えなく根っこを伸ばすようなこと
なんだと思う。
温かくなってきて
ピンク色に染まった春の桜は、
愛し合っている2人を描き
儚く散ってしまったあとは
来年また満開の桜を咲かせるために
根をのばし1年後に蓄える。
別れてしまっても
自分と向き合う。
大好きだったあの子は、
なぜ井の頭公園を走っていたのかな。
自分が走ってみることで気づく。
きっと寂しかったんだって。
そこでようやく、大好きだった子の気持ちがわかる。
それと同時に愛を知る。
そうやって、自分と向き合うことで
自ずと相手のことを思い、
やってしまった後悔が大きくなる一方で
より強い自分が育まれていく。
だから、好きと愛って違うんだね。
好きなものは、トレンドのようなもので
自分の変化とともに移り変っていく。
子供の時に大好きだったバナナは、
今あまり口にすることはなく、
大人になってからはA5ランクの和牛が好きだったりする。
愛するものは、クラシックのようなもので
長年色褪せることはない。
チェ・ホンは、帰国後ミンジュンとお付き合いをしていたものの
5年後に潤吾との再会により、忘れていたはずの愛が蘇り、最後には綺麗な桜を咲かせていた。
きっと、この世には2種類の愛人がいるのだと思う。
愛を教えてくれる人
愛を与えたくなる人
このように考えることが出来たとき
人生には、愛と旅をテーマにすればいいのではないか。
愛を求め、旅に出ては、
旅をすることで、愛に出会う。
きっと、神様は
人に後悔という最も辛い感情を与えた分、
人に愛という最も幸せな感情を残したと思う。
この世は不合理だ。
誰かのためにと思っていたことは、
必ず自分のためになってかえってくる。
自分のためにと思っていたことは、
誰のためにもならず散っていく。
私たちが指す方は、
これからもこの先もきっと
愛する人の幸せなんだと思う。
春に咲く 花は雪花の 応えかな
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