2023 AWS re:Invent 体験記 その1
こんにちは、Leeways CTOの山下です。
今回は昨年度末、ラスベガスで行われたre:Inventに参加してきたので、
体験記を3回に分けて記事にしていきます。
第1回目は出国からイベント前日までです。
AWS re:Inventとは
「そもそもAWS re:Inventって、何?」という方に向けて簡単に説明をします。
IT業界に関わりのない方でも、Amazonはご存知かと思います。
そのAmazonが提供しているクラウドサービスでAWS(Amazon Web Services)というものがあります。
他に Google からは Google Cloud、Microsoft からは Azure という同様のクラウドサービスが提供されています。
2023第二四半期時点でのクラウドサービスのシェア率に関して(引用元:Quarterly Cloud Market Once Again Grows by $10 Billion from 2022; Meanwhile, Little Change at the Top)、AWSは30%以上、Azureは20%上、Google Cloudは10%以上となっています。
このようにAWSはクラウドサービスでトップシェアを誇っており、現在、多くのシステムやSaasはAWSなしでは開発ができません。
また、AWSがどのようなサービスを提供するかは、IT業界全体のトレンドを反映しており、最も注目されるのが「AWS re:Invent」での発表です。
AWS re:Invent は、ラスベガスにある有名なホテルをいくつも貸切にし、約1週間をかけて世界中の人々を集めて開催される、年に一度の大イベントです。
このイベントでは、AWSと提携しているIT企業からもExpoという形で多く参加しており、AWS以外の企業の動向もわかる非常に有益なものとなっています。
出発日
ここからは体験記です。まずは出発日について。
日本時間 11/25 Sat 13:05羽田発、現地時間 11/25 Sat 6:00 Los Angeles到着の American Airlinesの飛行機に搭乗し、およそ12時間かけてアメリカに渡りました。出発後1時間ほどして、機内食の時間。チキンを選びましたが、普通に美味しくいただけました。(アメリカの航空会社なので味は信用していませんでした。すみません)その後、機内食を食べ終わったあたりに、機内の照明が落とされ暗くなりました。この時点で、まだ到着まで8時間弱あったため、機内 WiFi を使用してkindleで本を読もうとしました。けれど申し込みの最後でクレジットカードの認証がうまくいかず、ネットの使用は断念。(私以外の日本から来た方も同様の理由で申し込みができませんでした。。。)しょうがないので、備え付けのモニターにて、ニュースや動画の視聴を行うことにしました。「ChatGPTを Design 業務にどう組み込むか?」といった内容のレクチャー動画あり、全部で3時間ほどだったので、せっかくなのでこの動画を視聴することに。(日本の航空会社も学習動画を用意すれば良いのに)この動画を45分ほど視聴した段階で強烈な眠気が襲ってきたため、しばらく寝ることにしました。昔から乗り物に乗ると基本的に眠ってしまうのですが、英語の動画の視聴によりさらに眠気が助長されました。その後、4時間ほど睡眠と覚醒を何度か繰り返し、着陸の 3時間前あたりに機内食が提供されるため、そのタイミングで完全に覚醒、動画の続きを見ながら機内食を待つことに。しばらくすると、着陸前の機内食がでてきました。今回はオムレツです。こちらも、美味しくいただくことができました。機内食が片付けられた後、徐々に飛行機の高度が下がっていき、Los Angelesの夜景が見えてきました。そして、長かったフライトも終わり、無事着陸しました。
次はLos AngelesからLas Vegasまでのフライトですが、その前に入国審査を受けました。私の担当をしてくださった入国審査官の方はかなり厳しく、滞在するホテルの住所等まで詳しく聞かれました。その場でそれらの調べる必要等があったため結構時間がかかりました。また、その後、荷物検査等で電子機器を全てカバンから出したり、靴を脱がされたり、かなりセキュリティが厳しいなと感じました。これらのチェックが終わり、ようやく次のフライトまで解放され、2時間くらい空港のカフェで時間を潰しました。ここでモーニングセットでブリトーを頼んだのですが、セットのフルーツの盛り合わせのパイナップルが非常に酸味が強く、食後すぐに口内炎になってしまいました。後ほど、調べたらパイナップルに入っているタンパク質分解酵素が非常に強力だったことが原因だと判明しました。こうしているうちに、Las Vegas行きのフライトの時間が来たため、Los Angelesを発つことに。
Los AngelesからLas Vegasまでは現地時間11/25 Sat 9:43 Los Angeles発、現地時間 11/25 Sat 11:02 Las Vegas到着のAmerican Airlinesの飛行機です。こちらのフライト時間は短かったため、離陸後すぐにLas Vegasに到着しました。
Las Vegas到着後、飛行場での広告のほとんどがIT関連のものでした。re:Invent前ということもあり、飛行場全体が re:Invent 関連の旅行者のために案内所等が用意されていました。re:Inventでは参加前に登録専用のブースで登録を行い、Badgeを取得しなければなりません。そのブースが Las Vegasの飛行場の荷物受け取り所の前に設置されており、到着後すぐに登録作業を済ませられるような便利な導線設計がされていました。ただ、私が到着したのがイベント開催の前々日であったため、まだ設営準備の途中で、登録作業はできませんでした。
荷物を受け取り後、一旦宿泊予定ホテルのCaesars Palace Las Vegasまで、スーツケース等を預けに行きました。タクシーでホテルまで向かったのですが、通り過ぎる街並み、ホテルの外観、全てが日本では見られない広大なスケールです。ホテルで荷物を預かってもらった後、下見のため、会場のうちの一つであるThe Venetian Resort Las Vegasへ向かうことに。先程の滞在予定のホテルのでもそうだったのですが、至る所にカジノが設置されています。ホテルの入り口からショッピングエリア、カジノ、レストランを抜けると、設営中のイベント会場に到着しました。awsという大きなロゴもあり、まだ設営途中ですが世界一のITの祭典といっても過言ではない雰囲気に興奮が増してきました。その後、会場のThe Venetianの隣にある、最近できたばかりという The Sphereを観に行くことに。高さ 112m、全長 157mの球体で外面が全てLEDでできているという、特徴的な外観を持っている建物です。中身は劇場となっており、VRゴーグルなしで完全没入体験ができるという画期的なプログラムが行われています。こけら落としにはロックバンドのU2がライブを行ったとのことでした。
このように会場周辺の施設だけでも魅力的な観光地Las Vegasですが、チェックインまでの間に、ミネラルウォーターやその他の生活必需品等を購入しに、ホテル周辺の商店等を巡って気づいたことがあります。それは「物価がとても高い」ということです。滞在時のレートが $1 = ¥140 だったため、スタバのラテでさえ1000円を超えるレベルです。観光地のため、なかなか地元のスーパーのような格安のお店を見つけることができなかったのですが、なんとか一店スーパーを見つけ、そこでミネラルウォーターを購入することができました。その後、ホテルに戻りチェックインを済ませ、日本を経ってからあまり寝ておらず、今朝食べたパイナップルでお腹を壊していたので、少し寝ることに。
数時間寝た後、お腹の調子も良くなっていたので、街へ夕飯を食べに行くことに。In-N-Out Burgerという、アメリカのチェーン店のハンバーガーとポテトのセットを食べました。日本のチェーン店のハンバーガーに比べると油っぽくなく、あっさりとした味で美味しかったです。その後、ホテルに戻り長
かった初日を終えました。
イベント前日
前日の旅の疲れをゆっくりととるために、昼前まで休みました。
ブランチを兼ねて、昨晩 In-N-Out Burgerを食べたあたりのイタリアンレストランに入りました。レモネードとpizzaのマルゲリータを注文し、出てきたサイズに驚きました。日本の宅配ピザでいうLサイズ程度のマルゲリータと1Lはあるのではないかというほど大きいグラスに入ったレモネードが届き、寝起きには多すぎたけれどもなんとか完食。その後、参加者登録を行うため、昨日訪れたThe Venetian へ向かうことに。
The Venetianの登録ブースにて登録作業を完了させると、IDカード、パーカー、タンブラーを貰えました。re:Inventでは、会場の至る所にウォーターサーバーが設置され、途中で飲み物を買う必要がないようです。(前日にミネラルウォーターを購入したのですが、必要なかったです)登録ブース自体も非常に大きく、武道館のメインホールくらいあったのでは?といった感覚です。登録を終え、ブースの外に出ると記念撮影を行う場所があり、人もあまり並んでいなかったので記念撮影を行ってもらいました。ここでは、記念撮影用のスタッフの方が、AWSが用意したカメラと私のスマホで撮影してくれるといったもので、ノリノリで撮影してくれました。撮影を終え、翌日からのイベントに備え、会場のThe Venetian内のイベント予定スペースを周り予習をすることに。ただ、まだ前日ということもあり、ほとんどが設営準備中で、至る所でモニターの設置等の工事を行なっていました。ですので、次の日の自分の出たいイベントが行われる場所等を確認し、ホテルに戻ることに。The VenetianからCaesars Palaceまで、徒歩でだいたい20分くらいかかるので、翌日以降のイベントの参加計画もかなり時間の余裕を持って行わないと厳しそうでした。夕方ごろにホテルに戻り、ディナーパーティーまでの間は少し休憩をとりました。
ディナーでは、Bally's Las VegasというCaesars Palaceの近くにある、アメリカの有名な「Gordon Ramsay Steak」のお店に行きました。創業者のRamsayさんが開発したRAMSAY STEAKは、ステーキをパイ生地のようなもので包むという看板メニューで、このステーキのおかげで富豪に成れたという逸話があるほど有名なものらしいです。私が食べた感想は、カツレツの衣が脂っぽくない版といった味で、非常に美味しかったです。このディナーでは、他社のCTOの方々と食事を行い、互いの会社の課題間や技術の話等で大変盛り上がりました。(食事よりもこちらに集中したため、全てのコースを食べ切ることができませんでした)食事後、Mandalay Bayにて上映されている「Michael Jackson ONE」を鑑賞することに。食事をしたBally'sからタクシーで10分くらいの距離にありました。このshowは、Michael Jacksonの曲や逸話をベースにCirque du Soleilがプログラムを作成し、Michaelの世界観を表現したものとなっていました。私は日本でCirque du Soleilの公演を観たことがあるのですが、演出、音楽、迫力のどれをとっても比べ物にならないほど素晴らしかったです。ところどころにMichael Jacksonの曲のPVやダンス、衣装が盛り込まれており、Cirque du Soleilの表現力の高さが世界観をより一層盛り上げているものでした。showが終わってホテルに戻ると現地時間では0:00を過ぎていました。ただ、日本ではちょうど夕方過ぎということもあり、そこから3時間ほど仕事を自社の仕事を行い、3時過ぎ頃に就寝しました。
今回の記事はここまでです。
次回はイベント当日から4日目までの記事を投稿します。
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