“COLORS”制作の裏側② 「K点の先」
こんにちは、ドラムの高木です。
前回の小川に引き続き、LEEVELLESの2nd Full Album「COLORS」の制作の思い出話を綴ろうかと思います。
<前回記事はこちら>
僕らは去年の8月に1枚目のフルアルバム「SEASON」をリリースしました。その直後に「来年はワンマンライブをやろう」という目標を立てたのですが、いかんせんワンマンライブをするには曲数が足りない。
そのためにはもう一枚フルアルバムを作る必要があるね、ということで今回リリースした「COLORS」の制作が始まります。
しかし、フルアルバムを制作するというのはかなりの時間を必要とする作業です。
<曲制作→レコーディング→ミックス・マスタリング→アルバムリリース>
という工程を1年以内でやりきるなんて、まして自主制作で間に合わすなんてムリムリムリムリかたつむりー!ってもんです。
クオリティを妥協したくない、とはいえ時間がなければ本来は編曲家やエンジニアなどの手を借りるのが筋でしょう。
それでも自分達だけで完成させることを覚悟しました。そうすることがLEEVELLESの大きな成長機会になると思ったからです。
とはいえ、本当に間に合わすことができるのかめちゃくちゃ不安がありました。
しかし、蓋を開けてみればこうして無事にリリースを迎えられましたね。どうやって間に合わせたのか、今となっては全く理解できません。
制作中は「集中の沼」みたいなところに潜り込んでいるのだと思いますが、他の誰かが作ってくれたんじゃないかって思うようなアイデアが生まれたりします。良いアイデアが次々と生まれてくる瞬間は魔法にかかったような気持ちになります。
けど、来年も同じようにアルバムを出せと言われると作りきれる自信は全然ないです。
恐らくこの先何度やってもアルバム制作前は同じ気持ちになる気がします。
前回の記事で僕がやたら持ち上げられていましたが、僕は天才でもなんでもないんですよ。
とにかく、インプットとアウトプットのサイクルを回し続けたからこそ沢山の道筋が見えてきて、それが実力以上のものを引き出す要因になっているんじゃないかと考えています。K点を越えた先で生まれる魔法があるんです。
根性論の思想ですが、努力次第で誰しも自分自信を凌駕することができるのではないでしょうか。
それはあまりに大変なことですが、それを知っていてなお曲を作り続けようと思ってしまうのはやっぱり楽しいからなんでしょうね。僕は登山をしませんが、登山家の気持ちってこんな感じなんだろうなって思います。登山家に言わせれば全然違うかもしれませんが。笑
そんな大きい山を乗り越えて出来上がった「COLORS」は10/12(水)に発売です。
LEEVELLESにとって新しい試みをふんだんに盛り込みました。
沢山の人に届くことを切に願っています。
どうぞ楽しみにしていてください。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!