“COLORS”制作の裏側⑦ 「頭の中のお弁当箱」

どうも!ギターの純です。
リリースまでもうあと5日の2ndフルアルバムの制作話、今回はミックスマスタリングについて個人的な振り返りと記録も兼ねてばーっと書いて行きたいと思います。

<前回のレコーディングの話はこちら>

では書いていきます。
今回のフルアルバムのミックスとマスタリングはリリース日10/12からCDのデータ入稿等から逆算してミックスに10日、マスタリングに2日という期間で完成を目指しました。約2週間ですね!
前作「SEASON」の時はなんだかんだ1ヶ月くらいかけた記憶があるので、それよりだいぶ短い期間で完成させなければいけないという状況の中8月中頃からミックス作業に取り掛かりました。正直間に合うかめっちゃ不安でした。

SEASONの時から1年、前作から学んだことや反省を活かして今できる限り最高のミックスを目指して。

前作ももちろんその時できる全てを出し切ったのですが個人的にたくさん悔しい思いというか、もっと知識があればもっと良くできたという気持ちが凄くあってたくさん勉強して臨みました。
「COLORS」のミックスは僕の中ではリベンジの部分も強かったと思います。

まずフルアルバムの全体の基準としてM2の「キンセンカ」からミックスしていきました。
ドラムのキックの音から処理していき、スネア、ハイハット、オーバヘッドマイク等を色んな処理をしながらドラム全体を組み上げます。
次にベースの音作りをキックを鳴らしながらしていきレベルをだいたい合わせて仮組みします。
この辺まではリズムしかなってないので正直ちょっと面白さが無いというか、ぶっちゃけ長時間やっているとかなりブルーな気持ちになってきます。(高木さんと宮地なんかごめん笑)
この処理だけで3~4時間くらいかけた気がします。
で、ここからボーカルを足していきます。ディレイやリバーブの処理をしてリズム隊と一緒に鳴らすとそれまでリズムしか鳴ってなかった所に文字通り息を吹き込まれたというか、一気にミックスが楽しくなってきます。(こうすけくんありがとう)
音量バランスを見ながら今度はギターを1本ずつ処理しながら足していきます。
左右のどの辺に音を配置するかとかボリュームはどれくらいとかをだいたい決めながら組んでいき、他の効果音やシンセサイザーの音とかも足していくとどんどん楽しくなっていきます。
この時点でトータル多分8時間くらいかな?頭も耳ももちろん疲れてくるんですが、テンション上がって楽しくなっちゃってるのでガンガンやります。ガンガンいこうぜ。
ある程度バランスとれてこんな感じかな?ってところまで持っていけたタイミングで1回書き出してメンバーに送ります。どう?って。

「カッコイイけどギターがデカすぎるっ!」

はいかしこまりました下げまあす!
楽しくなってノリノリでミックスしてるとあるあるなんですけどギターがでかくなります。
これは僕がギタリストなのも関係してるかもしれません。関係してないかもしれません。

というような感じでキンセンカを基準としてこれと同じような工程を11曲全曲やります。メンバーに確認しつつ色々意見をもらいながら進めていきます。
YouTubeにアップした王様のメロディのミックスも、1度バラしてアルバムミックスとして再ミックスしました。もっと良くできる病がすぐに発動しちゃうんですね。これほんとに治したいんですけど多分一生治らない気がしてます。

ミックスの細かい部分に関しては専門用語というか音楽的な単語が増えまくってしまう気がしたので、今度別の機会に動画とかでできたらなと思うのですが(今更感)、そもそもミックスってなんだという話をしたいなと思いました。このブログの着地点が見えなくなってまいりましたなう。

ミックスをわかりやすく説明するとお弁当箱に料理を詰め込む作業なんですね。
レコーディングで音を録る工程は野菜の収穫みたいなもんです。良い音で録音できたらめっちゃ新鮮な美味しい野菜みたいな。
で、ミックスの工程、即ち料理ですね!
野菜を洗って切って調味料を使って料理として完成させて決められたサイズのお弁当箱に詰めていく。この決められたサイズってのが重要ポイントです。入れられる量が決まってる中にどういうバランスで料理を詰めるかというとこがミックスの1番難しいところだと思います。
お弁当の白ご飯とオカズのバランスがおかしいと食べる時に最後オカズだらけになったり逆にご飯余りまくったりみたいな?僕はあまり深く考えずに全部食べますが。
この調理方法や味付けや白ご飯とオカズのバランスとかが作る人によってそれぞれ変わるので同じレコーディングの素材でも後々リミックスとかリマスターとかで音が変わるわけなのです。

お弁当と違うのは、お弁当の料理は1度調理してしまうともう素材には戻せませんがミックスの音は素材に戻せてしまうというところです。
言い換えてしまえば納得いかなかったら何回でも調理前からやり直せるんですね。
これが大変なんです。もっと良くできる!と何回も何回もやり直してやり直してとキリが無くなるんですね!これが前作の「SEASON」の時に僕が陥った罠でした。
今回は素材に戻らないをテーマに料理とお弁当箱に詰める作業をしました。結局料理の味付けを途中で変えたりお弁当箱に詰めたものを1度取り出して詰め直したりとかはしましたが…いったい僕は今なんの話をしているのでしょうか?

わりと普段から話が脱線しがちで途中から何言ってるかわからなくなるんですが、文章でもどうやらそうなるらしいということがnoteをしてみてわかりました。しっちゃかめっちゃかですみません。

なにはともあれ、無事11個のお弁当箱を僕は無事期間内に用意することができたのです。パチパチ!
で、マスタリングはなんなのかと言うとお弁当箱を包む包装紙ですかね?ちょっと本当に何言ってるかわからなくなってきました。
なにはともあれ、11個のお弁当箱を包装紙に包むこともできたわけなのです。パチパチ!

そして完成したのが11個の美味しいお弁当を詰め込んだスーパーお弁当セット「COLORS」です。
2022/10/12発売!
賞味期限はありませんがお早めにお召し上がりください!お楽しみにっ!

fin.


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