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カタチがなくなった時に・・∞
2016年のお正月だったかと思いますが、大雪で20年近く育てててたカネノナルキが枯れました。溶けましたというのかな。10cmくらいの挿し木もいっぱいあったのに全部。
サボテン・多肉は他の草花より心が通じやすいと聞いたことがありますが、ほんとそんな感じで、なんだかものすごくかなしかったのです。
2ヶ月ほどがんばってもう再生はムリとわかった根元のかたまりは、海に投げました。けっこう沈まないもので、ぷかぷか沖へ流れていくのを見てました。
ところが、葉っぱを広げて2cmくらいのが4こほど、かくれて生き残っていたのです。その中の1本が驚異的な伸び方をして、1年後には前のの半分くらいの大きさに。
踊ってる・・☆
ほかのも普通のスピードで大きくなり、今ではまた挿し木もふえてにぎやかになってます。
こちらの記事の最初の旅の帰りに買ったガーデンシクラメン。
翌年、翌々年、2まわりくらい大きくなっていっぱい咲きました。でも下の方に種が1つついてしまってたのに気づかなくて、枯れました。
むずかしいと思いましたが、時期など調べて植えて30くらいかわいい芽が出ました。でもベランダがとんでもなく暑くて、今年の春まで残ったのが10くらい。初めて花も咲きました。
最初に1こだけ。それからこれくらい。
この夏もまた減って4つになりましたが、またつぼみがついてきたようです。
この数年、カタチがなくなった時にそのほんとの大きな力を受けとったように感じることが、何度もありました。
ある本を手放した直後に、その本に関する大きなことが起こったり、30年くらい持ってた手書きの歌の歌詞を捨てたしばらく後に、その歌は自分の一生のテーマだったと気づくということがあったり。
うわっ捨てなきゃよかった、と一瞬思いますが、たぶんそれは、捨てられなければならなかったのです。
解放。
カタチとは、しっかりと、見たりさわれたり、たしかなもののような気がしますが、それは、縛るものでもある。
カネノナルキが消えた時、浄化を感じました。
とても調子がわるかったのです。何十年の自分のつらさや、人に憎まれてたり、色々。
かたまって止まってたとこが壊れて流れて、風が吹きこむように、さら~っと、消えていく。
そして再生しました。
シクラメンはこちらにも登場してます。赤は色々に写ってしまって、どれがほんとの色だったかわからなくなってます。
この時のシクラメンのみんなというのは、私の中では遠い昔のキリシタンの人々だったのです。
枯れてなくなって、大きなかなしみのようなものも、空気の中に溶け消えていったように感じました。
消えてなくなるのでなくて、カタチがなくなって、ほんとの姿になって、自由に無限に大きく、ある。
自分も∞。ほんとは。
それを感じながらここにいる。
#シクラメン #カネノナルキ #植物 #形 #存在 #無限 #自由 #本当の世界
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