からっぽなボクと小さな人たち
やあ、君たちかわいいね。寒いクニから来たんだね。こっちもやっと、少しだけ涼しくなってきたよ。
ボクの話を聞きに来てくれたのかな。でも今、あんまり話すことないんだ。どうしようかな。
どうしてからっぽになっちゃったかと言うとね、わかんないんね、なにか転換点みたいなものなのかな。
ずうっと進んできて、ゆっくりになって、一度止まって、それからまた動く。
振り子だって、一瞬は止まってるのさ。
なんだか世界が遠くなったんだよ。
遠い未来には、地球は植物さんたちの星になってるよ。
もういいよ、それだけで。
ボクも遠い宇宙から来たのさ。
ほんとうに高い高い、満天の星宙のきれいな、木々と湖と、風に揺れる草花の、あの空気の中へ、ボクも時々帰りたくなるんだ。
君たち、コケシさんじゃなくて、わらぐつさんだったんだね。そうだ、ずっと前に読んだよ。わらぐつの中には、わらぐつのカミサマがいるんだよね。
カミサマだったんだね。
そう。小さなみんなと出会って、楽しいよね。ソラソラ野原は、あの風景をここにもってきたものだったのさ。
夜宙の野原がもともとで、青空の野原はみんなのおかげで、かわいく楽しくなっちゃったね。
それもステキだよ。
そうだね。
ボクはボクのために、世界を創っていればいいんだね。助っ人テルルちゃんも来てくれたし。
🐸
カエルちゃん、誰なんですかね。
創ってるのは私なのか葉野牧場さんなのかカエルちゃんなのか、それともテルルちゃんリーナちゃんなのか。
人は、一人に見えて一人ではないのでしょうね。共同作業してたんだ。そういえばそんな感じしてました。一人が休んでもOKですね。
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