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見えない何かに振り回されている それは非常にめんどくさいなと思うことがある 佐野徹夜さんのアオハルポイントを読んで


はじめに

ニュースでも紅葉の情報がちょくちょく流れてくる季節になりました。が、まだ少し暑さ、寒さとの共存を余儀なくされていて「変な季節だな」と思っています。
どうも、陸空です。
今月はまたまたネットに偶然流れてきた本を購入しました。
いつも通り感想を書いていきます。
よければご覧ください。

この本との出会い

先程も書きましたが、ネットです。Xです。偶然とあるラジオ番組のアカウントの投稿がリポストで流れてきました。私はその方についてとても詳しく知っているわけではないけれど、流れてきたのもなにかのご縁。その方が読んだ本と同じ本を読みたいと思いました。どうやらその方、大変本がお好きなようで、これからもその方が読んだ本を読んでみたいと思いました。私はそんな感じでいいと思ってます。好きな人が読んでるからその本読みたい!とか、そんなこところから読書の習慣を始めていくといいんじゃないかなぁと。
私は同じ本を読むのは同じ景色を見ることだし、その人のことがわかるヒントのようなものではないかと思っています。そんな感じで初めましての佐野徹夜さんの本に手を伸ばしました。


あらすじ(ネタバレを含みます)

最初にポイントの存在を知ったときに思ったのは「どこか見覚えがあるな」ということでした。間違いなく初めて読む本なのにこの既視感は何なのか。
TikTokだ。 偶然にも似たようなものを見たことを思い出した。例えば喧嘩でどれだけ勝ったのかの数字が人の上にあってそれは周りに見えている。その数字の大きさによって上下関係が決まる。
そんな感じだったはず。
そんなポイントが主人公の青木君だけには見えています。50を基準に設定されていて、例えば勉強ができれば加点だし、空気が読めなかったりしたら減点になる。
その細かなポイントの振り分けまで見えている。
それを書いたノートを持っているというまぁ何と不思議な。
ただ、このポイントが見える事で、大きく人生を狂わされてしまうんですが、他の人には見えないからこそなのかなぁと。
女子で低いポイントの春日にそのノートが見つかり、ポイントを上げるための努力を手伝う青木君。
そこが彼の高校生活を大きく狂わせてしまいます。
男子で高いポイントを持つ曽山と、女子で高いポイントを持つ成瀬との関係性はどんどん複雑になっていく。ポイントに振り回される青木君にこの先何が待っているのでしょうか?


感想

今この世を生きている私達は、色んな数字に振り回されているなぁと思いました。
値段、順位、他にも色々ありますが、その数字が世の中では全てというか。世の中で大きな影響を与えているのは間違いないです。 
人のポイントが見えるという特殊なシチュエーションは、私達にはありえないことですが、その数字が見えているからこそ上下関係ができてしまったり、大きなポイントを持つ人からすると自分より低いポイントの人が惨めに見えて、さらに、ポイントが低い人がポイントの高い人に対して歯向かってくるのが非常に鬱陶しく感じるシーンを見て思ったことがありまして。
なんなの?と
そもそもポイント(私達には見えないですけど)が高いから低い人に何してもいいとか、低い人は高い人に物言いしちゃだめとか。
お前はこういうキャラだから、はみ出すなとか。
非常に面倒くさいな。
やりたいようにやらせてやれよ!と思ってしまいました。
見えない現実でもこれは言えることかもしれません。
冗談とかイジりでもでも言われるの嫌なんですよね「〇〇←本名のくせに」とか、「〇〇なのに」とか。
自分が立場上だから卓球やってる時にボールを意味もなく自分に向かって至近距離から投げつけていいとか。
そんなことをされたのも思い出しました。
きっと佐野さんの思い描いた受け取り方とは違ったものになってしまった気がするんですが、ポイントが全てである世界じゃないといいなぁなんて思いました。

最後に

書いといてあれですけど、これは感想なのでしょうか?
分かりません。
どうなんでしょ? 
その判断は皆さんにおまかせしますのであとはよろしくお願いします。
まぁ私はいわゆるポイントの低い人です。
別に高いポイントが欲しいとかはありませんけど、弱い立場の方に対してもっと優しい世界になって欲しいななんて思いながら、締めたいと思います。
読書の秋と言ったりもしますし、秋ももう残り少ないし、冬も寒くて外に出たりするのが嫌なときもあると思うんですが、本を読んだりしながら家で過ごすのもいいと思いますよ。とりあえず皆さん暖かくしてお過ごし下さい。
今回も読んで頂きありがとうございました。
皆さんの本を選ぶ時の参考になってたりしたら嬉しいです。
(終)
#15


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