【蓮ノ空舞台巡礼】そのまちに蓮ノ空の子達を感じるか?(はじめに)
はじめに:静岡と北陸の距離感
毎朝、出勤前に見ているNHKのニュース。
「それでは、東海北陸地方の天気予報をお伝えします。」
太平洋側である静岡の天気と、日本海側である金沢の天気は全く違う。静岡では晴れていても金沢では雪と言う事は当たり前の話である。土曜日の朝に放送される東海北陸地方の情報番組では、静岡に居ながら北陸の観光スポットの話題が紹介され、興味あったり気になりながらも「北陸は行きたいけど、静岡からじゃ遠いんだよねぇ」ということで「テレビの向こう側の世界」になっていた。
そんな中で、沼津を舞台にしたサンシャインに期せずしてハマっていた、かつて沼津に住んでいたことがあったと言う理由だけで(実際にはそれだけじゃないけどここでは割愛)。
今は静岡市民ではあるものの、「作品の舞台」に(比較的)近いところに居るだけでなく、本業でも「沼津」というまちに絡んでいる部分もあるので、どうしても今ひとつ体感できないものがあった。
それは「行ったことの無いまちの中からある場面を探し出す」と言う体験である。
映画版で出てきたワンシーンを見て「あ、リハビリ病院前だ」
と言ってしまう事はあったし、「どう見ても浜通りです。本当にありがとうございました」と思うところはあったので、大体ネット配信後の翌日には何だかんだで行っていた。しかし、それは「なんとなく土地勘があるから」すぐに行けるのであって、「◯◯のシーンに行くのにはどう行けばいいのだろう?」と悩んだことと言うのはサンシャインの場合には無かった。
スーパースターにしても、「表参道」や「原宿」と言う「ただのオタク」には確かに縁遠い場所ではあるものの、アップルストア表参道やPORTERの本店に行くようになっていたので、そんなに行く機会は多くないにしても、何となく位置関係は掴んでいたので、アップルストア表参道から渋谷区立神宮前公園、国立競技場、原宿竹下通り、代々木公園、渋谷駅前を通って渋谷マークシティーの高速バス乗り場まで歩いたこともあった。
しかし、蓮ノ空の場合はどうであろうか。
正直、自分が金沢に出かけたのは2回程度しかないし、大人になって行ったのは2015年に金沢21世紀美術館に行ったときだけ。
更に言えば金沢市内の宿は高く、1泊目は加賀温泉、2泊目は富山のビジネスホテルに泊まった。そう考えると金沢は未踏の地と言っても過言ではない(高山本線のキハ25が印象に残ってるのよね)。そんな中で遅ればせながら蓮ノ空に徐々に興味を持ちつつ「機会があれば金沢行ってみたいもんだ」と思う様になった。
オタクなんてチョロいもんである。
他にも「HC85の【特急ひだ】に乗りたい(名古屋→富山間)」とか「北陸新幹線が延伸する前に、北陸本線を走る特急に乗りたい」とか、「富山ブラック食べたい」とか言う、蓮ノ空とは全然関係ない要素が出てきたのであった。だいたい旅行なんてそんなもん。どうせなら北陸新幹線の試乗会も申し込んでしまえって事で、日程を確定させた。
そんな中であった元旦の地震。一時は旅行を見合わせようと思ったが、状況が判明してくるにつれて、北陸本線周辺は大きな問題もなく、北陸新幹線の試乗会も予定通り行われる事もわかったので(なお落選)、出かけることとして切符を手配をした。
この旅では沼津に来るファンがどんな事を考えながら市内各所を回っているのかと言うこと、それを自らが「蓮ノ空」の舞台を回って体感すること、それを一つの目的とした。
なお、複数回に渡ってこの2月の話は書いていくと思うので、興味ある人だけが読んでいただければ幸いである。