見出し画像

ヒッチハイクと西成と③ 1.ヒッチハイク 1-2.名古屋までの道のり その1

タイトル「ヒッチハイクと西成と」の本題にようやく入ります。
このページでは「名古屋までの道のり」について扱います。
なお、本ページで登場するドライバーさんの氏名は仮名となります。
個人情報等もぼかして記載しますが、ご了承ください。

ようやく本題です。おまたせいたしました。

それでは、いきましょう。

目次
IC→高速道路は難しい
一人目:ろうの息子を持つ母
二人目:通院途中の父
三人目:「戦略的」なヒッチハイク

IC→高速道路は難しい

前回、ヒッチハイクのスタート地点には3種類あるとお伝えいたしましたが、今回は横浜青葉ICの手前からスタートしました。
ルートとしては
横浜青葉IC→海老名SA→富士川SA→浜名湖SA→上郷SA→東郷PA(黒笹駅)
という具合です

前回広島までヒッチハイクをしたときに、横浜青葉ICから高速道路に乗ることができたので、その場所に向かいました。

しかし、その場所にトラックが停車しており、車を停めるスペースがほとんどなく…

そこで2時間待つこととなりました。

結局、スタートから90分後ぐらいにそのトラックが移動したので、その30分後(スタートから2時間後)に乗ることができたのですが…

スタートの場所を間違えたなと思うと同時に、ここで待っていたからこその出会いがあるとも思っていました。

さて、ヒッチハイクが始まります。

一人目:ろうの息子を持つ母

そんなこんなで2時間待った僕を拾ってくださった佐藤さん(仮名)。
学校の会議に行く途中だったそうで、僕を見かけて拾ってくださったそうです。
お話を伺うと、息子さんがろう(聴覚障害)学校に通っているそうで、そのお話などをしているうちに海老名SAまで到着しました。

二人目:通院途中の父

そして海老名SAで待つこと30分ほど。
鈴木さん(仮名)が声をかけてくださり、乗せていただくことになりました。
車は左ハンドルの高級外車、そして2シーターでした。
以前住んでいた静岡の病院まで、定期検診を受けに行く途中だったそうです。
「住んでいるところの病院でもいいんだけど、通えない距離でもないから通っている」とのこと。
娘さんのお話や、大学に行く意義などをお話しました。

三人目:「戦略的」なヒッチハイク

富士川SAで昼食をとり、やたら話しかけてくるおじさんと話をして車を待つことに。30分ほどでしょうか。
ドライバーではなく、一緒に乗っていた岡本さん(掲載許可済、ページトップの写真の方です)が声をかけてくださいました。


実は岡本さんはドライバーである友人に頼んで浜松まで乗せてもらっている最中だったそうで、そこに同乗させてもらうということに。


・「浜松」という地名を書いていたこと
・トイレ付近で待つという「往復で通る可能性のある場所に立っていたこと」
この2点が決め手となり、声をかけてくださったそうです。

ヒッチハイクは単純に目的地を掲げて待つのではなく、こういった「戦略的な」方法がある、というお話や、西成に日雇い労働をするというお話をしました。
PAよりSAのほうがヒッチハイクの効率がよいので、岡本さんの行き先から遠回りすることとなる浜名湖SAまで乗せていただきました。

(続く)

皆様からのサポートは日本赤十字社さまへ寄付いたします