ヒッチハイクと西成と④ 1.ヒッチハイク 1-3.名古屋までの道のり その2

前回の続きとなります。
浜名湖SA〜東郷PAに着くまでのお話です。
目次
四人目:レクサスを乗り回すお父さん
五人目:親切なアネゴさん

浜名湖SAで待つこと1時間ほど。
近くにお茶屋さんがあり、静岡だなーと思っていたところ

「ちょっと待っててや!」

と声をかけられ、しばらく待つことに。

数分後、田中さん(仮名)夫妻が戻ってこられました。
どうやら「幸せの鐘」を鳴らしにいってたということ。
そう、ここ浜名湖SAは「恋人の聖地」としても有名で、ご夫婦での旅行の帰り道だったそうです。
70歳代かと思われましたが、乗っていた車はレクサスのスポーツカー。すごい。


「貧乏だからこんな小さい車でゴメンな!」

ああ、こんな余裕のあるオトナになりたいものです。
上郷SAまで乗せていただきました。

五人目:めっちゃ親切なアネゴさん

さて、上郷SAで待つこと2時間。

大阪方面へ向かう車がなく、名古屋周辺へ向かう車がほとんどでした。
何回か声をかけられましたが、やはり名古屋で降りてしまうとのこと。

日も沈みかけ、寒さが増してきました。つらいです。

そんなとき、渡辺さん(仮名)が声をかけてくださいました。

「日が暮れるで!!」

どうやら、ここで仮眠をしていたようで、僕のことを1時間前くらいから見ていたそうです。で、見るに見かねて声をかけてくださったとか。

大阪へ向かっていると伝えると「みんな名古屋へ帰るから難しいんとちゃう?」とのこと。

やはりこのルートでは名古屋で下りる車がほとんど。僕に残された選択肢は
・名古屋市街へ向かい、一泊してから大阪行きの車を探す
・次のPAへ進み、奇跡を待つ

ともかく前進してから考えようと思い、次のPAへ向かうことに。

そして到着、東郷PA。
到着してもルートを一緒に考えてくれたり、気遣いをしてくださったりと、本当に親切にしてくださいました。言葉遣いはトゲトゲしてましたが、心は暖かい方でした。

そして車を待つこと1時間、寒さも限界に。

名古屋で一泊も考えましたが、明日の早朝から西成で仕事をしたかったので、ヒッチハイクを断念することに。悔しかったです。

幸運なことに、ここ東郷PAには一般道へ出入りできるルートがありました。不幸中の幸いといいますか、自分の運の良さといいますか。

そのルートを使い、一般道へ出て最寄りの黒笹駅へ移動しました。
乗換案内に従うまま、名古屋駅へ。
しばらくして到着した名古屋駅で「あの事件」は起きるのです。

まとめ
・ヒッチハイクはSAからスタートしたほうが効率がいい
・東名ではなく、新東名のほうが大阪に行けたかもしれない
・人生は選択の連続

さて、次は「名古屋駅での出来事」です。乞うご期待。

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