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忘れても構わない

2023年も終わりに近づいてきました。
そして卒業も、遠い話じゃないんだってこと
よく実感する毎日です。

ちょっと前まで私、大人になることがすごくすごく嫌でした。それは、今この瞬間だって全部忘れたくないと思ってたからです。

親友との会話とか、勇気出して遊びに誘った日とかそういうの全部、いつでもそばにあって欲しい記憶だから。思い出せなくなるのが怖かったんです。

だけど最近、自分なりに腑に落ちたというか消化できたというか
忘れることが決して寂しいだけじゃないことに気がついたんです。

小学生の頃好きだった給食の献立とか、一緒に遊んでた公園とかそういうのは私の頭の中ではっきり覚えてるしきっと忘れない、
けれどもあの時の会話だとか空気感とかそういうのは全然思い出せない。

だけど、それは「今」をしっかり生きている証拠なんだろうなって、「今」を大事に噛み締めているからなんだろうなって、そう感じました。

あの頃は、あの時はって振り返りたくなる時ってあるよね。でもまた私たちは結局前を向いて生きていかなきゃいけない。そこで自分自身をまた形づくっていく。

そのために私たちには思い出を紡いで過去があって、その上に今の自分を立たせていて。
忘れることはすごく寂しいことでもあるけど、
自分がしっかり成長している証拠でもあるんだって、「今」を歩いているんだって私は思いました。

とはいえやっぱり大好きだった先輩のこととか、親友と馬鹿みたいに笑い合った日とか、2人だと意外と気まずかったライブとか、忘れるのは嫌だなあって
寂しいよって思います。

忘れても構わないけど
そんな強がり今の私にはまだできないから
ちゃんと歌にして、思い出せるように、


忘れたくないけど、忘れちゃっても
それは前を向けているから

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