Robotosのモットーは「人々が創造的になるのを助けること」
渋谷スクランブルスクエアでのライブペインティングを開催するにあたり、私のRobotosとの出会い、そしてRobotosのモットーについて書いてみます。
Robotosとの出会い
私とRobotosとの出会いは2021年10月でした。Avataaars (フリーのイラスト素材)の作者がNFTコレクションを出していると知り、さらにRobotosホルダーはRobopetsも無料で手に入るということで、それまでに貯めていた仮想通貨をはたいてRobotosをお迎えしました。
Robotosは2021年8月にリリースされた1万点のロボット画像のNFTコレクションです。2021年6月、Pabloが無料公開していたアバター素材を誰かが無断利用(ライセンス上は問題ありません)し、NFTのコレクションを作成して大金を稼ぎました。それを知ったPabloは、自分のアートを愛してくれるコミュニティがあるのかと感動し、自分自身で新しいNFTプロジェクトを始めたんですね。それがRobotosです。普通だったら怒っても良さそうですが、逆に興奮して自分でプロジェクトを作っちゃうあたりが、とてもPabloらしいなと思います。
Pablo Stanleyのモットー
「Confessions of a flawed designer」で語られてますが、Pabloのモットーは「人々が創造的になるのを助けること」です。母親から「あなたの仕事はなに?」と聞かれた彼は、これまで仕事で培ってきたプライドが邪魔をして、うまく答えられなかったんですよね。そして悩んだ末にたどり着いた答えが「人々が創造的になるのを助けること」でした。
それからのPabloの行動原理は一貫しています。Blush Designを設立してAvataaarsやHumaaansなどのイラスト素材を無償で配りました。また、Sketch Togetherというワークショップを立ち上げ、YouTubeに沢山のチュートリアル動画を投稿しました。そしてRobotosを始めました。Robotosオーナーには特別なライセンスが適用され、自分のRobotosを使ってあらゆる事(商用利用を含む)を行う権利が付与されます。全ては「人々を創造的にする」ための取り組みです。
Robotosの技術力
Bueno
そんなRobotosのチームですが、技術力も高いです。彼らは、RobotosやRobopetsで培った画像生成の仕組み(ジェネラティブ)を整理し、Buenoとしてリリースしました。Buenoを利用することで、画像素材を組みあわせてNFTのコレクションを簡単に生成することが出来ます。WonderPals、Galverseなど沢山のプロジェクトがBuenoを活用しています。
Microverse
チームがいま注力しているのはマイクロバースと呼ばれる2次元のメタバースです。Robotosのホルダーは、マイクロバース上に土地を持ち、その上に自由に自分の世界を作れるようになります。昔のRPGゲームのような仕組みで、空間をデザインするのみならず、NPCを世界に配置したり、ブロックチェーン上のアイテムを発掘したり、様々なことがマイクロバース上で出来るようになります。この仕組みはRobotosのみならず、他の様々なプロジェクトにも提供される予定です。
Pablo Stanleyのもう1つのアート、HumanKind
Pabloは最近、HumanKindというアートプロジェクトを始めました。NFTプロジェクトの運用って、表で見えている華やかさ以上に大変なんですよね。Robotosを運用しながらも、自身の原点を見失わないよう、Pabloが自分自身の癒しのためにはじめたのがHumanKindです。NFTのプロジェクトではないですが、一つ一つのイラストがとても愛らしいです。
Robotosと壁画
PabloとRobotosの「人々が創造的になるのを助けること」というビジョンは、NFTやブロックチェーンの世界にとどまりません。Robotosチームは、これまでにメキシコやニューヨーク、マイアミでRobotosの壁画を描いてきました。空間に巨大なアートを置くことで、人々の創造性を刺激する取り組みです。
そしてこの度、渋谷スクランブルスクエアで日本のアーティストと共に12メートル級の作品を作ることになりました。
メキシコのアーティストと日本のアーティストが協力して壁画を描くことによって、また、来場者の皆さんにもその過程を見てもらい、ときに参加してもらうことによってどんなものが生まれるか、今から楽しみでなりません!
アニメ化します
大切な計画を一つ紹介し忘れていました。RobotosはTIME Studiosと組み、今年の後半にアニメ化される予定です。是非、楽しみにしていて下さい!!