50mmレンズの話
こんにちは、れどです。
今日は僕が保有している50mmレンズの話をします。
前置き
焦点距離が50mm前後のレンズはその画角が人間の視野に近いことなどから標準レンズと呼ばれています。歴史的にも50mmは大切にされてきた長さで、50mmの銘玉の名前を上げだすとキリがありません。そういうわけで自然と本数が増えてしまうわけでして、せっかくなのでまとめたいと思った次第です。
なお、この記事に作例は一切ありませんので悪しからず。
1.DR Summicron 50mm F2
いきなりライカで恐縮です…。ライカといえばズミクロン(と言い切るといろいろな人から怒られそうですが…)、この1960年製のDR(デュアルレンジ)ズミクロンは繰り出し量を増やし近接撮影を可能にしたモデルです。メガネを取り付けることで近接モードが有効になるギミックが面白いです。レンズ構成自体は1stズミクロンと同じですが、近接に耐えられるように高品質な個体を選別して採用したとか。エモい絵が撮れます。
2.FED 50mm F3.5
こちらはロシア製の一本でコピーエルマーです。X-Pro3と合わせるとクラシカルな雰囲気がかっこいいと感じます。戦前ならノンコート、戦後ならモノコートがついていてこれはモノコート品のようです。逆光下では盛大なフレアが出て楽しいです。
3.Flektogon 50mm F4
ゼブラカラーがいいですね。東独製の1本で、中判機 Pentacon Six 用のレンズになります。GFX50Rにつけても見劣りしない立派な外見です。最近お迎えしたばかりなので写りについては未知数…。外に持ち出すのが楽しみです。
4.Touit 2.8/50M
Xマウント用のマクロレンズ。なんとなくマクロが欲しくなって買いました。比較的コンパクトですが等倍まで拡大できます。解像力が高いので、マクロ撮影以外でも解像感を出したいときに活躍しています。
5.SIRUI 50mm F1.8 Anamorphic 1.33X
アナモルフィックレンズはシネマ用に開発されたレンズで、画面を光学的に圧縮する機能を備えています。そうすることで効率的に横長の画面を得ることができるわけです。クラウドファンディングに出ていたので早期に手に入れることができました。逆光下では青い直線状のゴーストが出るためシネマティックな表現に最適です。
6.Sonnar 50mm F1.5
かの天才ベルテレ先生が設計した大口径レンズです。3枚貼り合わせのレンズ群を前後に使っているところが美しいですよね。実はこのレンズ未稼働です。考えなしに購入してからマウントアダプターの高さに気づいたため。そのうち使います。
7.New Nikkor 55mm F1.2 (Ai改)
50mmじゃないじゃないか!と思われるかもしれませんが、まあ許してください。ライカも本当は51.6mmですし。ニコンの一眼レフ用大口径標準レンズで、こちらは0.5mまで寄れる後期型。Ai改造済みなので最新のFマウント機に付けることができます。写りは幻想的なフレアをまといつつピント面はシャープというオタク好みのもの。ポートレートに好適です。
8.HELIOS 44-2 (58mm F1.4)
グルグルボケで有名なロシアレンズです。もともと44Mを持っていたのですが、知人が状態のいい44-2を持っていたので譲ってもらいました。APS-Cで使っていたのでいうほどグルグルしなかった記憶…。こんどGFXで試してみますね。
9.MC ROKKOR-PF 58mm F1.4
今度はミノルタの標準レンズ。前玉のコーティングが美しいです。ローレットの質感も好きです。F1.2のほうが有名ですが、1/10の値段で買えるこちらもなかなかフワフワしたいい写りをすると思います。逆光だとすぐ破綻するけど、それもまた味…。
まとめ
いかがだったでしょうか。振り返ってみると変なレンズが多いですね…。個性的で愛おしい標準レンズたちはきっとこれからも増殖していくと思うので暖かく見守っていただければ幸いです。
それでは