玉川温泉で目と鼻を洗う

何年も前から玉川温泉で知り合った人たちから、玉川の温泉水で目を洗ったら目の病気が治ったという話を聞いていました。玉川温泉は昔から「目洗いの湯」でもあると言われてたそうです。

・加齢黄斑変性
・白内障
・ものもらい
・白いもやが見えるかすみ目
・老眼

でも何度聞いても「痛そう」と思って自分が試す気はありませんでした。でも最近急激に老眼が進んで、+2.5の度数の老眼鏡を使っていました。目の奥がびりびり痛くて指でほじくられているのではないかと思うような嫌な痛みがあったんです。そこで「今回は目を洗ってみよう」と思って行ったんです。

そこでまずはリサーチ。実際に目を洗ってよくなったという人や洗っているのを見たことがある人を探してみます。

・１００％のお湯を入れたお盆に顔をつけて目を一瞬開ける
・50％のお湯を使う
・頭を浴槽につけて目を開ける
・目薬の入れ物に入れて目にさす
・目には入れず、涙が出る穴に目薬の入れ物でさす
・一旦冷ましてから入れる

と、このように皆の目の洗い方が大幅にバラバラなんです。

・濃度
・温度
・つけ方
・つける時間
・１回に洗う回数
・何日に１回行ってよいのか？

このことについて知りたかったんですが、聞けば聞くほどよくわからなくなりました。

そこで私は一回このような方法で試してみました。

飲泉の５０％の源泉水をコップになみなみと入れます。水道水も同じようにコップの一番上まで入れます。５０％の源泉水に目を近づけてつけます。瞼を開けずにしばらくいて慣れてきたらパチ！パチ！と２回瞬きをしてみました。するとガン！！！という衝撃のある痛みが１回来ましたがその後は全然痛くありませんでした。まだクール系の目薬のほうが数倍痛いです。それに比べたら全然痛くないので意外でした。痛みは人によって感じ方が違うので私と同じように感じる人ばかりではないとは思いますが、イメージしていたよりは痛くないという印象でした。その後真水に目をつけてパチパチと瞼を開いたり閉じたりしてみるとスッと気持ちよさが広がりました。そして目を開いて周りを見てみると、目にずっとかかっていた白いもやのようなものが取れてスッキリ！見ていた周りの人は「目が綺麗になってる！キラキラしてる！白目がスッキリして見えるよ！」と言ってくれたんです。実際に視野が広がった感じがしたし、本当にクッキリ、スッキリと見えるようになったんです。

たった１回の目洗いでこんなにもよくなるとは思っていませんでした。+2.5の老眼鏡は合わなくなってしまったので急いでダイソーにいって老眼鏡コーナーで試してみたら1.5がちょうどよくなっていました。

「すーごーいー！見える！かすみ目が一気に治った！」

と、私が感動していたらそれを見ていた人たちが私も私もと言って洗い始めたんです。明らかにみんな怖がっていたけれど「みんなでやれば怖くない」という感じで試して、「めちゃくちゃ見える！たった１回で！」と視力に自信のない人ほど感動していました。ほとんどの人が「思ったよりも痛くなかった」と言っていました。

私の場合は３日に１回これをやってみたところ、「少し物足りないかな？」という感じがしましたしたがそこでストップ。「すこし物足りない」と思うくらいでやめておくのがいいと思います。

薬を飲むときもそうですが、「完璧に良くなった」と思うところまでやるとやりすぎなんですよ。今度は逆に悪い症状が出たりするので「あともうちょっとなんだけどな」というところで止めておくのがいいです。お肉を焼くときも予熱で火が通るじゃないですか。治療も予熱に当たる部分を考慮してやるとちょうどいいところで終えられます。

試しに25％とか10％とかになるくらいに水を入れて薄めてやってみたのですが、逆に痛かったです。薄いほうが痛いだなんて！とびっくりしました。

100％は尋常ではない痛みがあったので二度としたくなりですが、その直後は盛大にクッキリと見えるようになりました。100％は目の癌とかの重めの病気の人がやったという話はよく聞きますが普通の人はやらないほうがいいような気がします。

これをうちのシッターさんに電話で伝えたところ「視力が良くなるなら自分も」と思ったらしく、勝手に家にストックしていた温泉水を水で割って目を洗ってみたらしいんです。私は「50％で！」とあれほど言っていたのにも関わらず「５０じゃきついだろうからもうちょっと薄めて…」とかなり薄めて使ったそうです。するとかすみ目と老眼は改善してクッキリと見えるようになったものの、目が猛烈に痛かったそうです。

私は確かに言いましたよ。

・50％が一番痛くない、普通の市販の目薬よりも痛くない
・薄めたほうがむしろ痛かった
・100％は絶対痛い

それなのに薄めて使って悶絶したらしいんです。なぜする前に私に確認を取ってくれなかったのか？なぜ言われた通りにせず痛い方法で洗ったのか？？完全に謎です。「薄めたらめちゃくちゃ痛くなった」と言ったはずなのに真剣にその部分を聞いていなかったのか忘れたのか失敗していました。痛すぎてまぶたが腫れたらしいので薄めすぎは絶対にダメ。10％くらいに薄めてやったときは１００％よりも痛かったです。

そして今回一番興味深い発見があったのが「鼻洗い」です。

50％温泉水を備え付けのプラスチックカップになみなみと入れてそこに鼻の先をつけてしばらく待ちます。ある程度慣れてきたら少し息をすーはーしてちょっとだけ吸いこんでみてもOK。強烈に吸ったり鼻うがいをしなくてもただ単に鼻先を漬け込んでおくだけで鼻の通りがよくなります。スッキリ！この直後に水道水をコップになみなみとついでおいてそこに鼻を漬け込みます。この時が最高に気持ちいいです。終わったらしっかりと水でうがいをしたり大量の水を飲んで口の中を洗います。そうしないと歯がもろくなっちゃうから。

私は普段鼻づまりなので、これを始めてやったときに「生まれて一番鼻が通った」と感じました。そして「世の中とはこんなにも一度にいろんなにおいが嗅げるのか」とも思いました。

鼻うがい用の専用の容器を買ってきてそれに５０％温泉水を入れてビューっと奥まで入れたのですがさすがにちょっと痛かったです。でもその後大量に鼻水が出てきて、一気に通りました。目の痛みも治まってきたので、目と鼻を両方洗うのは効果的だと思いました。

玉川温泉では目や鼻を洗うことはきっと推奨してはいないと思います。あくまでも自己責任の世界なので私もおすすめはしませんが、１人やっていると周りの人が面白がって「私も私も」と言ってみんなやるのが湯治場の空気。目洗い以上に大勢の人がやっていました。

「鼻を漬け込むだけで吸うわけでもないのにこんなに鼻が通るなんて簡単！痛くないし」と、夢中になる人が続出。

「私は万年鼻水が出てて変な咳が出ていたんだけど、これをやると鼻水が止まらなくなっちゃった。どうしよう」と言っていた人も毎日続けて鼻を洗っていたら「なんか咳が減ってきた？？？かも？？？？」と言いながら鼻を洗っていました。なんだかみんなが夢中になる妙な魅力があるんですよ。

鼻が悪かったり咳が出ている人ほど鼻水がたくさん出るようです。肺がんの人は鼻を洗った時にものすごく大量の鼻水が出ていたのだけど「普段どうやっても改善しなかった鼻詰まりが治って気持ちいい。こんなに鼻水が大量に出たのは初めて」と言って次から次へとずるずると鼻水を出していました。そして終わったときのうれしそうな顔。爽快感がすごいんですよ。みんなキラキラした顔で「すごいいいいいい！！」としか言わなくなるんです。

鼻洗いは簡単で本当に鼻が通るので、癖になっちゃうんですよね。強く吸ったりしない限りは痛くはないから手軽ですね。やりすぎは要注意。１日１～２回までにしておいた方が無難かな。１日３回のペースでやっていたらかさぶたが鼻の内側にできましたがそれが取れたころにはもう何もしなくても鼻で息がしやすくなっていました。

百円均一のお店で指で押すとジャーっと中身が出るような形状の詰め替えボトルを買ってきて鼻に入れている人を３人見かけました。世の中鼻うがい苦手な人もいますが、鼻うがい好きの人がいるんですね。普通の鼻うがい用の薬剤の１０倍は通るので面白くてたまらないのでしょう。

もう一つ興味深いことがありました。

私と仲の良い乳がんの女性がいたのですが、今回彼女も鼻洗いを一緒にやっていました。

私は鼻が詰まっているくせに肝がんの男性の横に立つと「あ、肝がんの人の汗のにおいだ」とか「胃がんの人の体臭がする」というようにそういうにおいだけは敏感に感じていたんです。妊婦さんの匂いもわかります。死期が近い人の匂いというのもありますよね。病気の人は独特の匂いがします。どんなに鼻が詰まっていてもそういうにおいはわかるんです。

その中でも乳がんは独特で「これは乳がんの人の口の匂い」というのがあります。それは歯槽膿漏の匂いに似ているけれどちょっとだけ違います。実際に歯槽膿漏ではないので歯を磨いても全く改善しません。体調によっていくつか異なるにおいを発します。

・ドブのような匂い
・ウンコみたいな匂い
・酸っぱいような刺激臭

私はこの匂いのする人にお願いをしてにおいをかがせてもらったのですが耳や鼻からも同じ匂いがしていました。息を吐きだすから口が一番臭そうに見えるけど、実際は鼻が一番臭いです。自分ではにおいは気づきにくいですが、家族から指摘をされた経験のある人も多くて皆さん気にしていますよね。

胃がんや肉腫の人も同じ匂いがしているんです。

乳がんのおばあちゃんたちは「乳がんの人はみんなこの匂いがする。手術や抗がん剤で一度は治ってもこの匂いがする人は何度でも再発するし転移する人もみんなこの匂いがする」というんです。だからこの匂いがしなくなるまでしっかり湯治をしましょうねと言われていたんですが、そうすんなりこの匂いがなくなったりはしません。

ただ一緒に鼻うがいをしていた彼女は紛れもない乳がんなのに長い間この匂いがしていなかったんです。不思議だな～と、思っていました。洗練された女性は乳がんでも臭いにおいをさせないんだな～と。お洒落な人は違うな～なんて勝手に思っていたんですよ。

それが鼻洗いをした２日後からかなり強めの匂いを発するようになったんです。

その瞬間ひらめきました。そして彼女に言ったんです。

「トリプルネガティブの人ってがん特有のにおいがしない人かもしれない」

なぜかというと、ほかにも数名トリプルネガティブの人がいたのですが皆その匂いがしていなかったからです。そして予後が悪いと言われているだけのことはありみんな治療に難航していました。

トリプルネガティブ乳癌 - Wikipedia

そして彼女も普通の抗がん剤の治療は行わないという選択をしていたのですが、私はなんとなく「この匂いがし始めたタイミングなら薬が効くのではないか」と妄想してしまったんです。なぜなら「温泉の効果が出た」という人や「薬がよく効いた」という人はみんなこの匂いをさせていたから。

匂いをさせていない人に限って「温泉に長く入っていてもギュウウウという痛みは来ないし効いている実感もない」なんて言っていたんです。そういう人はどんなに長時間入浴しても湯ただれがほとんど出ません。綺麗な体のままです。「温泉にそんなに長く入っていて肌が痛くないの？」と聞くと、「痛いけど我慢できないわけじゃない」と言って平気な顔をしているんです。

実は鼻洗いをしてからこの匂いをさせ始めた人がほかにもいました。その人もずっと「薬が効かない」「温泉にいっぱい入っても湯ただれが出ない」と言っていたんです。

んん？？？？
今がチャンスなのでは？？？

私はこう考えました。

・治療の効果が出ない人はにおいを抑え込む何かがまとわりついている
・鼻洗いでそれが除去されたのでにおいが出るようになった
・この匂いが出ているときが正常で、そのタイミングで治療をすれば効果がでやすくなるのでは？！
・そしてやっぱり乳がんの原因は鼻にある

それこそ「特別変わったすごい治療」などではなく、ものすごく当たり前の標準的で平凡なあっけない飲み薬なんかが効きそうな気がするんです。いっそアロマシンやタモキシフェンくらいでいいんじゃないのかと思うほどです。

「飲み薬が副作用もなくよく効いた」と言っていた人ほど口が臭くて、大量の膿をだしてひどい湯ただれを作っていたんだもの。

・入浴で痛みを感じない
・湯ただれが出ない
・温泉の効果を感じられない、病気がよくならない
・薬やその他の治療法が効かない

だからこのような人ほど鼻洗いをしてみてはどうでしょうか。鼻洗いは痛くないし、ただ鼻先をコップの中に入れて１分くらい漬け込むだけです。とっても簡単です。

それだけで流れが変わるなら、やってみる価値はあると思います。薬が効くなら、それが一番ですから。

前回の記事で書いた湯ただれのカリスマは目と鼻と耳と頭皮全部を温泉水で洗っていました。目や鼻に強酸性のお湯で洗うというのは明らかに非常識で勧められたことではありませんが、ずっと短時間しか眠れずに１時間ごとに目が覚めていたという人も「なんだかぐっすり寝れて寝坊しちゃった」と言っていました。

鼻の奥に炎症があって、温泉水で除菌できて炎症が抑えられたのだとしたら大きな変化ですよ。だって鼻と脳は近いから、鼻の奥の炎症性の物質が脳に影響を与えてホルモン量のバランスを崩しているということはよくあると思います。

鼻を洗うだけの温泉水の量はそれほど多くないので家でも続けられそうです。

実際、私は今回の湯治で最初の５日間は全く湯ただれが出なくて困っていたんですが鼻を洗った後からは湯ただれがでるようになり、背中に出ていた糖尿病の反射区の部位も盛大にただれました。そして誰かに背中の肉をつかんで引っ張られたようなギュウウウウウとして感覚がありました。

鼻は絶対いいです！

ただし、やりすぎ注意ですよ！