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締切がやばい文豪になってみた/鳳明館さんの「文豪缶詰プラン」レポ

鳳明館さんの「文豪缶詰プラン」に泊まってきたレポです。
Twitterでもちょこちょこツイートはしていたのですが、レポとしては情報が少なすぎるのと、元々レポを書くつもりだったので……とはいえ書いているうちに楽しくなって8500字くらい書いてしまいました。もうちょっと頑張ったら同人誌が出せるぞ!!(「原稿合宿に向く宿○○選」って同人誌、文芸ジャンルで出てくれねえかな……と数年くらい思っている)

(何となくツイートしたら、過去一番伸びてしまった……)

みんな、原稿に追い立てられるオタクを見るの、好きだな……!?
私も好きです。
※場にはオタク以外の方ももちろんいらっしゃったと思います

上記ツイートを見れば分かるとおりですが、老舗旅館で体験できる、ちょっと面白い感じのプランになります。よかったら鳳明館さんに泊まるきっかけにしてもらえたらうれしいです~。

※もちろん、感染対策はしっかりやっている、先方もやっている前提でのレポになります※

○そもそも「文豪缶詰プラン」って?

くわしくは色々と他の記事を見ていただければと思いますが
言ってしまうと「一度チェックインしたらチェックアウトまで出られなくなる宿」「作業を進ませるための宿」です

○自分について

趣味で一次・二次創作小説を書いているオタクです。
同人誌は何回か出したことがありますが初めて出した同人誌(pixivの再録を含んでいた)以外で早割入稿が出来たことはありません。限界……。
追い込まれる場所に自分を置くのが好きなので今までもカフェやコワーキングスペースにはよくこもっていました(現在は自粛中)

○宿泊の理由

・原稿合宿が大好きだから元々調べまくってた
・某湯河原とか千葉の原稿合宿を表立ってアピールしている宿は気になっていたものの、このご時世……都民の自分が行くのは少しハラハラしてしまう
・都内……文京区やん!行ける!あとオプションが気になりすぎる(後述)

宿泊にあたり、以下の記事などを大変参考にさせていただきました。
この場を借りて感謝申し上げます。
「文豪缶詰プラン」で検索すると色々出てくるので是非見てみてくださいね!

○申し込み~当日まで

プラン発表のタイミングで申し込み。なにぶん初めての利用だったので他日程は申し込まず9月のみにして、オプションとしては進捗コール・差し入れサービス・お膳朝食をお願いしました。
オプションはもう様子が明らかにおかしいのですが、以下のような感じです。(一部抜粋)

・進捗コール 無料
・お膳朝食 1000円
・担当編集者チーム 3000円(1日)
・外から見張られている 1000円(1回)
・○○賞の最終候補 5000円
・借金取りが来る 20000円
※今回のプランのみのオプションが含まれる場合があります

「こういうのがあったら嬉しいな~」というものから、なにかおかしいかも……いやおかしいよね。ってやつがちらほら。
特に課金して借金取りが来るの、わけがわからん。
そんなわけで本当は「編集者プラン」「とにかく修羅場が見たい」あたりも申し込みたかった……のですが、今回は食欲に負けたチョイスとなりました。

申し込んだ後には、「受付完了メール」と称して「先生、この度は缶詰をご了承いただき、ありがとうございました。」という文面から始まるメールが届いたり、「このたびは、缶詰になることをご了承いただき、ありがとうございます。」という文面から始まる当日に向けてのヒアリングメールが届いたり(ヒアリングはアンケートフォームに記入する形)(了承……したっけ?)。
最終案内なんて「進捗はいかがでしょうか?」ってメールが来るんですよ?
もうこの時点でワクワク感は最高潮。遠足前日

○チェックイン
そうして迎えた予約当日。前日は残業を終えて結構遅めに寝て……起きたら12時……マジ!?
この時点で14時チェックインは無理と悟り、宿にチェックイン時間の変更の連絡を入れました。この時点で「○○先生ですね!」と先生呼びをされて、作り込み……すごい!とまた震える。

「すみません、多分チェックイン16時頃になってしまいそうで……」
「かしこまりました! もしかしたら16時半頃から修羅場が始まるかもしれないので、ギリギリにいらっしゃるとご案内がすぐにはできないかもしれません」
「え! 本当ですか!? 16時ちょうどには行けるようにします!」

この時点でおもしろすぎる……ヤバい宿に泊まる予感がする……もう"確信"やぞ……とワクワクが最高潮に。

急いで荷造りを済ませ都営線の春日駅へ。コンビニで飲み物軽食メガシャキを買い、時間短縮のためエイヤッとタクシーに乗りました(なにがなんでも修羅場が見たい!!!!!!!)。徒歩10分ちょいの距離ではありますが、行きはさすがの文京区。上り坂が延々と続くのでキャリーを持っていく場合は普通にタクシーが楽かも。

森川別館に到着すると一気にレトロな空間。
「鳳明出版社編集部 先生方御一行様」
の文字が出迎えてくれました。

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ちなみに以前参加された方のレポ見るとわかるんですが、今回は「~御一行様」の文字がメチャクチャに元気でした(こちらの方のレポもとても面白かったです)

まあチェックアウトまでこの文字すら見えなくなるんだけど!!!!!!

スリッパで上に上がります。
わ~、共有スペース、かわいい~~~!!

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内装にきょろきょろしつつチェックインをして、朝食の時間や進捗確認のコール(無料オプション)の時間などの再ヒアリング。
「鳳明出版社」の名刺までいただいてしまいました。すごい。(写真撮り忘れてしまったけど「実在性」の強度がまた上がってしまう……)

今回は目標として、「10000字ほど書く原稿があるため、【1万字を超える】もしくは【話を完成させる】で行こうと思います→ページ換算で10P仕上げる、という目標設定で良いかなと思っています」とご相談。
まとめると「1000字/P換算で、10P書く」という目標をお伝えしました。

ちなみに会話中ですが

「16:30ごろに修羅場が起こるかもしれなくて……」
「今回宿泊している作家さんの中に文学賞の候補者の方がいらっしゃるので……18:30ごろにちょっとお騒がせするかもしれません」

親切すぎる対応なんだけどなんか笑えてくるのはもうしょうがないかもしれない。異様な場所に来てしまった自覚がはっきりとあって、この時点で既にめちゃくちゃ楽しくなっています。

○部屋入り

編集者の男性に荷物を持っていただきつつ、編集者の女性に促されて二階のお部屋へ。

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お部屋の前にはこんな感じで「○○先生」とお名前を貼って頂けます。事前のヒアリングの際に希望を伝えられるので、もちろん本名でもPNでもOK!私は本名にしました。

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襖を開けると、なんとも純和風で懐かしさに溢れるような、昔ながらの"ザ・旅館のお部屋"がお出迎えしてくれます。
冷房も良い感じに効いていてすごく過ごしやすそう……。
ちなみに、写真は作業の用意をととのえてからのものになりますが、おいしそうな和菓子のサービスも机に置いてありました。
ちなみに急須とお湯ポット、茶葉はデフォで装備。お湯ポットは足りなくなったら追加をお願いすればすぐ持ってきます、とのこと。
当然のように煎茶淹れ放題なので、飲み物がいっぱい飲みたい方にはとても素晴らしいと思います。(持ち込んだ2Lのお茶、飲みきれなかった……)

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文京区、というか宿のご近所の和菓子屋さんのお菓子です。
抹茶味のおまんじゅうでしょうか。とても煎茶に合います。ほっこり……
本当に原稿しにきたの?お茶じゃなくて?(現実から逃げたい人)

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また机の上には黒電……黒くねえ!!
黒電話以外になんて呼んだらいいんだ……!?
おばあちゃんちでは「ジーコジーコするやつ」って呼んでたけど
そもそもこれの使い方分かる人ってあとどのぐらいいるのかな。
とりあえず、進捗確認やモーニングコールはこの電話でくるようです。

そんなよけいなことを考えているうち、時間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。色々な好奇心を抑えて粛々と準備を始めるオタク。
どうにか作業を始められるような環境になります。

○修羅場発生【イベント①】

「やるぞ~!」とした瞬間に「あっ16:30じゃん」となりそわそわしだす自分。作業は?
少し経つと女性の何やら叫ぶ声が部屋の戸越しに聞こえてきます。
階下に下りてみると、そこは修羅場だった……。

修羅場開始直後からは見られていない&録画もしていないので記憶頼りのレポになります。そのため合っているか不安なのですが、
(間違っていたら突っ込みを是非いただければ嬉しいです)

・作家、女性①との逢瀬を企てる

・自宅に置きっぱなしだった原稿を届けに妻が鳳明館へ
 →作家と女性の姿を見て激高
「原稿して籠もってるのになんでもう布団が敷いてあるのよ!!!!」
  ※宿泊者みんなそうなっているプランだけど
   「まあそう思うよね……」とは思う
「『次回作のため(に女性を連れ込んでいた)ですって……?』女性なら私がいるでしょう!!」

・新たな登場人物登場。つば広帽を被った、おしとやかそうな女性②が「先生……?」とやってくる
「先生、この人誰ですか?(妻を指して)」
「わたくしは妻です」
「ああ! もうすぐ別れるって聞いてます(ニコッ)」
女性ふたりの演技が最高でした バチバチすぎる……

・部屋に女性①がいることを知った女性②が豹変
この辺何言ってたかあやふやなんですが(爆笑していたため)
燻っていたピアニストの彼女にどうやら作家は受賞パーティーかなにかの伴奏を頼んだのですが、その際優しい言葉をかけ、彼女を救い上げ、そして不倫関係に陥ったようです。「あの言葉は嘘だったの!?」みたいな感じ。作り込み……すごい!

直後、女性②が包丁(小道具)を鞄からすっ……と出してきてヒ~~~!!となる。あわや刃傷沙汰と思いきや、女性②はそのまま編集者に抱えられてボッシュートされていきました。

そうして、シン、と静まりかえった場で編集者から一声。
「お騒がせしました、部屋にお戻りください」と言われ、私(文豪モブ①)は部屋に戻ったのでした……。

いや~~他人の修羅場は面白いな~~~~。

あと作家さんが飄々とした感じの受け答えをしていらして、失礼ながら「三股をかけて修羅場になる文豪」感がめちゃくちゃ凄かったです。

○受賞おめでとうございます【イベント②】

今度はもう何が起こるのか予想できていたので、イベントの5分前、18:25に下におりて待機するオタクです。

・エントランスに訪れると、ぞくぞくと集まり始める編集者、マスコミたち、そしてギャラリー(文豪たち)……守秘義務は?????
エントランスに置かれたソファーにどっかり腰掛けている先生。そこでああ彼が今日の主役か……!と察する私。

・話を聞く感じ、どうやらエントランスにある電話が鳴ったら受賞したかどうかわかるらしいです。途中、宿の予約の電話がその電話にかかってきたりと、ドタバタするところもまた面白い。最高。

・電話を待っている間、作家さんの話を聞くところによると、
「候補作は10年掛けて書きました」
「この作品が受賞しなかったらぬりえ作家になろうかなと」
とのこと。ぬりえ作家……!?見てえ!!!!

そこに編集者さん
「ああ、ではうち(鳳明出版社)からぬりえの本も出していただければと」
「結果出る前から落ちる前の話しないでください!」と突っ込み。
どこまで作り込んでるんだろう……返しの瞬発力がすごい……。

・……と、ついにジリリリ!と鳴る電話。今度こそは……と電話を取った途端に、ガッツポーズで「ワーーーー!!!!」と雄叫びを上げました。
受賞おめでとう~~~!!パチパチパチパチ!!!!私まで感極まる始末です!!!本当におめでたい……!

(ちなみに、締切守れてない文豪が原稿ほっぽり出して他の文豪をバカ祝いする図、改めて考えるとやばくないですか?締切は…………?????)

・ある程度騒いだ後、編集者に「早く原稿に戻って下さーい」と言われて我に返る。そうして本日二回目のイベントも終了と相成りました。

他人が幸せになる姿を見るのは最高だな~~~~!!!!!
おめでとうございます!

○進捗コール

19時少し過ぎ、ジリリリ!と鳴る部屋の電話。
そうでした、進捗コールをお願いしていたのでした。

「先生、進捗のほうがいかがでしょうか」
「ああ~~えっと……そろそろ半分の5Pくらいいきたかったんですけど……2Pぐらい、ですかね。」
「なるほど……ではもっとがんばってもらわなければなりませんね!!!!応援してますので!!!」
「は……はいぃ……(フェードアウト)」

がんばらないといけないなぁ……という焦りがまたやってきます。
どちらかというと「編集者さんがこんなに必死なのに私がこんなにうだつが上がらないのは申し訳が立たない……!」という気持ちに。文豪タイプ診断があったら私は「気弱系締切ぶっちぎり作家」かもしれませんね(そんなものはない)

○夕食

夕食はUberEatsで頼みました。
(※差し入れオプションで夕食を買ってきてもらうこともできるみたいです)
今回は神田たまごけんさんのオムライスにしました。神保町とか秋葉原に普通に店があるところですよ~。美味しかった……。
メチャクチャ担当(天道輝)のアクスタに見張られていてウケます。
「疲れてるかもしれないけどちゃんと食べような!」と食べ終わるまで帰れま10が始まりそう 担当と推しががんばれ♡がんばれ♡してくれるならやぶさかではないが……(もうこの話いつ終わるかわかんないからやめますね)

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ちなみに配達員さんが到着するタイミングでフロントに下りたのですが、編集者に「先生、どうされました?」と問われるなどしました。
「あー、いや。Uberです」「こちらで受け取ってお部屋に持っていってもかまいませんが」……ホスピタリティの固まりだ~。

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(※こちらの夜の玄関の様子を覚えておいていただくと、のちのち楽しくなれると思います)

散歩したいとか言ったらどうなってたんだろう……。
そうして待っている間に売店を見て回ったり、編集者ガチャを引いたり。

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散歩したいとか言えねえなこれ

○原稿~風呂~差し入れオプション

夕食後は原稿をやったり打ち合わせしたり。
プロットは詰めていたので、なんとか1500字/時で進んでいます。本当は2000字/時ぐらいいきたかったけど私は西尾維新ではないので……(私の原稿中の口癖は「森博嗣か西尾維新ぐらい速筆になりたい」です)

打ち合わせはスパーク合わせの合同誌のお相手のフォロワーさんと。
開口一番「mizukiさんとこは愛人来ました?」と言われて爆笑した後に「来ませんでした……」としょんぼり。
修羅場を求めに行くな~~~!!

打ち合わせも終わりまた原稿に戻る。
編集者オプションはつけませんでしたが、誰かの足音が扉越しに微かに聞こえてくるので、編集者が詰めにやってくるのをつい想像してしまいます。原稿・茶を飲む・トイレ以外のことをやる気持ちになれない。

21時頃に区切りをつけて一度お風呂へ。
お風呂は感染対策も兼ねて都度貸し切りになっています。

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一応アメニティ全部持ち込んだけど、ボディソープとリンスインシャンプーが備え付けで置いてありました。

お風呂からあがってしばらく経つとノックの音が。
あ、差し入れオプションを持ってきてくれたのかな?

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「甘いものとしょっぱいものを半々で食べたいです~」のリクエスト通りのものがたっぷり!しかもチョコラBBまである……気遣いがうれしい……。
でもオムライスもりもり食べたあとにお菓子もりもり森鴎外はミスったなと思いました。(夜中とかうるせ~~~!しらね~~~!と思いながら食べました)

○なんか増えてる

「何時まで作業しようかなあ、1時ぐらいかなあ?」そう思いながら23時過ぎ、歯磨きをしに廊下へ。歯磨きをしながら洗面台を見て、そこで違和感に気づいてしまいました。

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怖すぎオブザイヤーじゃん
いやこれ、昼間はなかったんですよ
ほんとに、信じてくれ、マジで

そして何を考えたか私は階下に下りてしまいました。

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イヤーーーーー


不可抗力で写ってしまった撮影人(わたし)の影がまた……良い感じに……
※これ、わたしがさっきUberEats取りに行った玄関なんですよ?どうしたの?おかしくないですか?おかしい!!!!!!!!(錯乱)

そして逃げるように玄関から離れる私、
そこでも違和感を感じて顔を横に向けました
「……てか差分もあったんかい」
息切れしつつもちょっと冷静を装い写真を撮りました。

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ぼんやりとしていた頭は完全に冴え、「や、やばい……」と思いながらそそくさと部屋に戻り、またPCに向かいます。

この日は結局1万字を超えたあたりで布団に入りました。
3時過ぎまで起きてたことになりますがめっちゃ進んだ~~~!!
おかげでいただいた差し入れも無事食べることができました。夜中に食べるせんべいの味、最高なんだよな。
でも寝る前に歯磨きしなきゃいけなくて、また「原稿は?」と詰められるのはなかなかにアレでした。もう眠いんだよ許してくれよ

○翌朝

ジリリリ!と鳴る電話にまどろんでいた意識が一気に覚めます。
そうだった、7時にモーニングコールお願いしてたんだった。

「おはようございます! 鳳明出版の田中です。先生、進捗はいかがですか?」
「つ…………つつがなく……(クソ寝ボケ声)」

まさか起き抜けに進捗確認されると思わなかった。
そして折角起こしてもらえたのに寝るオタク。4時間睡眠には勝てなかった

二度寝から覚めて身支度をしていると、8時に。
朝ご飯がきました。部屋食だ~~

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モリモリですよ!やった~!!
お上品な味の揚げがんもを煮たやつ、そしてしっかり味の付いたふわふわの焼き鮭が特に美味しかった……。
おひつのご飯を残してしまうのがもったいないくらいのお味でしたが、お腹いっぱいになると完全に寝落ちする予感があったのでそこそこでごちそうさましました。

10時のチェックアウトまでは、昨日の原稿に手を入れたり、三度寝をキメたりしてゆったり。
ちょっとした疑問ですが、編集者オプションつけると朝はどうなるんだろう……。

○チェックアウト

荷造りを済ませてフロントへ。
チェックアウトと共にオリジナルの封筒を「次回泊まられるときはこの封筒に原稿を入れてきていただければ」と渡されました。

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"はばたく未来、おとすな原稿" 声に出して読みたい日本語

いや……本当にありますよね、鳳明出版社?
ただでさえバグっている脳味噌がバグり始める。

そうして、女将さんと編集者さんに見送られ、13時間ぶりに外へ出ました。……一泊ちょっとなのにシャバの空気がこんなにうまいことあるか?

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ちなみに女将さんと少しお話したのですが、こちらのプラン、企画運営はYASOSUKEさんというところだそうで、女将さん(宿側)が場所を貸して開催をしているそうです。言うなれば共同運営みたいな感じでしょうか、とのことでした。ちなみに鳳明館さんはテレワーク向けの「ビジネスプラン」もやっておりますので、文豪缶詰プランだけではなく他のプランも是非確認してみてくださいませ!
YASOSUKEさんも鳳明館も推していこうな……
(これが一番書きたかった……。。)

○感想

○ざっくりと感想
※ここからは私の感想文になるので、読みたい方は読んでいってください

コロナの影響で色々と環境が変わったせいもあり、何かを集中して書く経験というのは数ヶ月ぶりだったかもしれません。リハビリ的な意味で今回宿泊をしたので、目標として「10000字/10P」というのはちょっとキツいかな?と思っていたのですが、なんとか目標の文字数を達成できたのでよかったー!と達成感はひとしおでした。
同人誌について、締切は9月末なのでまだ推敲も残っているのですが、とりあえずひと山超えられたので内心でもほっとしています。

○作業を進ませるのは場所のスペックだけじゃないのかもしれない
私は色んな所に泊まりに行って作業をすること自体多いほうだと思っています。それは「他にも作業をしている人がいる」という状況にいると、書くことに関してなにがしかの緊張感が生まれるゆえ、と勝手に結論づけています。
今回はそこに「監視」「常に進捗を詰められている」というスパイスがちりばめられたわけではありますが、それだけでかなり作業効率が違うんだな~とちょっと自分で自分にびっくりです。
やっぱりひとりきりの状態と、何かしらのコミュニケーションがある状態って化学反応が生まれがちなのかな~とかなんとかかんとか……。

まあもちろん締切数日前とかになってくると、自宅でもどこでも誰に詰められようともお構いなしに作業は進むんですが、毎回そんなことしてられないのが普通ですよね。なのでこういったプランは、締切に余裕がある状態で、それでも作業を一気に進ませたい!というときのバフ的に使わせていただくといいのかなと思います。

(あと、本業的に普段は「相手の上がりを待つ側」であることが多いため、「待たせる側ってこんな気持ちなんだなぁ」とちょっと感慨深くなりました……)

総括すると楽しかったのでまた行きます!
普通に先述したとおりプラン外も宿泊を考えております。それこそコロナ禍が落ち着いてもね!

あ、次は「とにかく修羅場が見たい」を申し込みたいです。一開催あたり4名以上の申し込みがないと発動しないので、参加する方、ぜひ一緒に修羅場見ましょう(どんな誘い?)


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