今日覚えたい文法
(特に話し言葉で)y と là はどう違う?
どちらも場所の副詞の代わりとして使うことができる、便利な表現です。
では、どこが違うのでしょうか?
今日は「場所の副詞(表現)の代わりとして使うとき」です。それ以外の用法はまた別の機会です。
違いはシンプルなので、結論を先に書きます。
「手を使い指し示すことができる場所は là、話し手と聞き手の脳内での共通認識の場所は y を使う」です。
・目の前にカフェがあって、そこに入ろうとそのカフェを指し示して:
On va là ?
・後ほど駅前のカフェで待ち合わせをしているという話の後で、別れ際に:
On y va ?
・(日本国内で)Tu vas donc habiter à Cassis ?
- Oui, je pense m'y installer au plus tard fin-septembre. ← 目の前に地図がない限り là は使えない
(Cassis 市内で)Tu (re)viens donc habiter à Cassis ?
- Oui, je pense m'installer là au plus tard fin-septembre. ← y も可能
・(日本国内で)Tu as appris le français à Paris ?
- Oui, j'y ai passé 10 mois, et j'y retourne au moins 2 fois par an.
・(パリ市内で)Tu as appris le français à Paris ?
- Oui, j'habite là depuis 10 mois.
(待ち合わせ時間にメッセージが届く)
・J'y suis.(待ち合わせ場所に着いたよ)
- Ok, j'arrive dans 2 minutes.
・Je suis là.(ここにいるよ)
- Tu es où ?
Derrière toi.(後ろにいるよ)
提示表現 c'est では "C'est là." という表現しか使えませんね。
c'est も là も「提示している」ことがポイントです。
ご参考まで