イースターに 食べる Hot Cross Buns
今週末は、イースターです。私が住むカナダ アルバータ州では、イースターが近づくと、Hot Cross Buns (ホット クロス バンズ)というパンが、店頭に並びます。
中はふわふわとした食感、オレンジの香り、レーズンの甘さ、シナモンのスパイスがきいたこの時期だけのパンです。口に入れると広がるオレンジ・レーズン・シナモンの味は、なんだかカナダらしくないようなオリエントな雰囲気がします。
なぜこのパンをイースターに食べるのか。その答えは、表面の白い線にあります。crossという単語を、辞書で調べると、「十字」という意味の他に、「(キリストが磔にされた)十字架」という意味が書かれています。何を隠そうこのパンの表面の白い十字線は、「(キリストが磔にされた)十字架」を指しています。
イースターは、日本語では「復活祭」と訳されます。イースターを国語辞典で引いてみると、こんな意味が書かれています。
キリストは、十字架に磔にされて亡くなりました。ですが、死後3日後、キリストが復活したと聖書には書かれています。この聖書に書かれた出来事を祝うのが、イースターです。
Hot Cross Buns (ホット クロス バンズ)は、そのイースターの中の十字架を表した食べ物と言うわけです。
宗教的な意味を持つHot Cross Buns (ホット クロス バンズ)ですが、宗教的な意味の他に、春の訪れを知らせる要素になっているように感じます。
オレンジの新鮮なにおいや、レーズンの甘さは、寒く雪が積もる冬を超えてやっと春が来たと、感じさせてくれます。
毎年、このHot Cross Buns (ホット クロス バンズ)が店に並ぶと、もう春がそこまで来ているそんな気持ちになります。
もし、この時期にカナダにお越しになる機会があれば、ぜひパン屋さんでHot Cross Buns (ホット クロス バンズ)を買って、食べてみてください。きっと、カナダ流の春の訪れを感じられると思います。
我が家では、去年と今年Hot Cross Buns (ホット クロス バンズ)を手作りしました。今年は、パン作りを動画にして、インスタグラムに掲載しています。Hot Cross Buns (ホット クロス バンズ)をどんな風に作るのかは動画をご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんの一日が言葉と文化でちょっと素敵になりますように。