新型コロナウイルスとスペイン風邪 占星術的研究①(日食図・四季図の読み方)
今回のコロナウイルスパンデミックの影響がいつまで続くのか?
占星術的に検証してみました。
今回のパンデミックに比肩しうる比較的最近のできごととして、スペイン風邪があげられます。
> スペインかぜは、1918年パンデミックとも呼ばれ、極めて多くの死者を出したインフルエンザによるパンデミックの俗称である。第一次世界大戦時に中立国であったため情報統制がされていなかったスペインでの流行が大きく報じられたことから名付けられた。国立感染症研究所などではスペインインフルエンザと表記する。 [ウィキペディア]
> :* [期間]1918年1月 – 1920年12月
> :* [死者数]1700–5000万人(推計)
> :* [確定症例数]5億人(推計)
> :* [最初の発生]不明
> :* [ウイルス株][H1N1]
> :* [最初の報告] [アメリカ合衆国] (WIKIより)
世界人口は1927年で20億人といわれているので、それよりやや少なく見積もって18億人とするなら、3人から4人に一人の感染があったわけです。
日本では当時の人口が5500万人で、感染者が2300万人。半数の人が感染したのです。さらに死者は39万人にものぼっています。
1918年の初頭にアメリカのデトロイトで最初の感染が報告されると、第一次世界大戦に米軍がヨーロッパに進駐することで拡大し、日本にも1918年秋からの第一波。1919年初頭に第二波、1920年冬から第三波がおこり、世界的にみれば、1917年冬から1921年春までその影響力があったということになります。
一方で、コロナウイルスは、WHOがその存在を2019年末に報告をうけます。
> 新型コロナウイルスは 2019年11月に中国武漢で発生が確認されて 12月31日に最初に WHOに報告された。その後2019年から翌2020年にかけて、発生した中国武漢でのアウトブレイクにおいて肺炎患者の陽性者サンプルからゲノム配列が決定された。 (WIKI)
ここで日付が明確な2019年12月31日の武漢でのチャートを、コロナウイルスの発見チャートとして採用してみようと思います。
ウイルス自体の起源は太陽系の起源を遡るほどの歴史がある可能性があり、もちろん、COVID-19、新型コロナウイルスそのものには「誕生の瞬間」といえるものはないでしょう。このチャート意味は、このウイルスが人類との深刻な関わりが確認された時を病害が発生した時期とすることができます。いわば、天王星・海王星・冥王星が発見された瞬間のような性質のものです。
いうまでもなく、冥王星は、人類が望遠鏡を開発するずっと以前から宇宙に存在しました。コロナウイルスも同じであり、このチャートの意味合いは惑星の発見チャートと似たような捉え方ができるでしょう。
一方で、スペイン風邪は、1918年3月にデトロイトやサウスカロライナ州での肺炎の流行と関連付けられ、第一次世界大戦の派兵よって、ヨーロッパに拡大し、1918年秋には世界的流行になりました。世界中で医療崩壊がおこり、死者数が劇的に増加しました。この教訓が今回のCOVID-19に対する都市ロックダウンなどの迅速な(1918年当時と比べれば)対応の前提になっていると思われます。
当時はWHOのような権威ある国際的な医療機関がなかったために、令名チャートは使えません。そこで、四季図、日食図などを複数のチャートを検討し、スペイン風邪のパンデミック期間とその終焉期間の見極めができないか検討してみたいと思っています。
新型コロナウイルスの令名図を読む
まず、新型コロナウイルスがWHOによって認知された12月19日の武漢のチャートをみてみます。
社会的事象(会社の登記図など)はその地域の正午のチャートが、有効性をもつという私の経験から、正午のチャートを採用させてもらっています。必然的に太陽や水星などがMC前後にきます。9ハウスの報道、10ハウスの政府発表や、社会的統制などとの関わりを持つチャートになるわけです。
私はネイタルチャートの検討において、小惑星はほとんどつかいませんが、カイロンと月の遠地点リリスは使っています。リリスはノードと同じく、仮想感受点であり、計算上、ミーンとトゥルー:平均と真値がありますが今回はミーンを採用します。どちらも機能しているように感じてます。
今回のパンデミックにおいて、カイロンとリリスはコンジャンクションをとっています。オーブ10度とするとその期間は2019年11月から2020年6月ぐらいまでです。
カイロンは傷ついた治療者をさし、リリスは月の軌道上の闇の深い部分、感情的なルサンチマンが蓄積する場所です。イザナミの眠る黄泉の国、ゴルゴンの洞窟、打ち捨てられた場所などをしめしていると考えられます。性質としては冥王星と近いものです。
リリスとカイロンの合は、まさに医療崩壊の中、隔離施設で働く医療従事者をしめしていると考えられます。同時にコロナにかかることよって、免疫を得るという意味でカイロンの象徴を考えれば患者自身を指すともいえるでしょう。
リリス0カイロンが武漢の位置でASCにあること。そして、ノードとスクエアになりつつあることはとても印象的です。ノードは多くの人との関わりがどこで生まれてくるかということを示しているので、Covid-19が多くの人を巻き込む可能性をしめしています。
そして、水星0木星にたいしてもスクエアとなっており、水星はウイルスそのものがもつ、情報伝達力を指すともいえ、大きな感染力を示していると考えることもできます。同時に、武漢ウイルスがビックニュースとなることを語ってもいるでしょう。
アングルもふくめて、このチャートが有効だとすると、アングルのアセンダントは牡羊座であり、火星がこのチャートの主役になるが、火星は蠍座で8ハウスという非常に獰猛な位置にあります。蠍座の火星はまさに蠍の毒針であり、致死性が高いことを二重に語っています。そして、この火星はリリス0カイロンとトラインであり、その被害が迅速であることを語っているようにもみえます。
月は魚座であり、海王星とゆるい合。ハウスを採用するなら12ハウスで二重の意味で魚座の象意である、犠牲者、隔離病棟、浄化といった意味を強めています。ノード軸と調和的であり、これも二重の意味で多くの人々が巻き込まれるということをしめしています。トラインはかならずしも人間にとって都合よくはたらくとは限らないのです。
土星0冥王星は2019年を通じて、強権発動という意味で香港のデモの鎮圧などで働きを見せてきましたが、そういう戒厳令的状況は歓迎できませんが、パンデミックの抑え込みという点ではよい意味にも働きました。冥王星土星は月と45度であり、強い制限を人々に与えるが人々そのものを罰するものではないでしょう。45度、135度は制限やストレスに感じる程度だとおもいます。
牡牛座の天王星も水星0木星0ノード太陽とトラインの関係にあります。。
現実を揺るがすようなとんでもないニュース(水星木星天王星)。
足し算ではなく、とんでもない掛け算の拡大。(木星サウスノード天王星)
太陽0サウスノード0木星 スクエア リリス0カイロン これは身内への思わぬ感染を示しています。
疫病は海王星の担当であるというのが占星術家の一般的な意見ですが、海王星はモダンの魚座のルーラーでもあります。2011年から2025年まで魚座にある海王星は強い働きをみせています。まさにネプチューンの怒りともいえる、台風、津波、地震などの現象と関係します。目に見えないところからの働きとして疫病、ウィルスも関係するということでしょう。
しかし、ここでは天王星との45度、月とのゆるい合以外に目立った働きはしていません。
ノーアスペクトの水瓶座の金星、11Hは、このウイルスが国際協力を促すものであるということを示しているのかもしれません。SNSでの情報伝達は果たしてプラスなのかマイナスなのでしょうか。中にはコロナチャレンジなどといって、公衆便器をなめるなどという馬鹿げたこと動画に上げる人たちもいます。どんな惑星であっても、読み取る側の価値観が様々である以上、吉凶を単純に捉えることはできないでしょう。
このチャートを人にたとえて見る時、私達はコロナ君が早く失敗すればいいのにと読んでいますが、コロナくんにとっては自分がとても話題になり、隠れたところから、大きな影響力を社会に与えるとてつもない大人物であるようにも期待をもって読むことも可能なのです。
ホラリーなら、その図は質問者にとっての地図であるけれど、イベント図は質問者の意図や利害から離れた視点から読まなくてはならないのです。
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