山本太郎氏を占星術で読む

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都知事選に山本太郎氏が立候補した。

僕は政治は右左の問題以前に、緊縮財政が問題だと思っています。MMTなどについて多くを語っている山本太郎氏は国政でと思ってきました。しかし、それはコロナ前の感想で、コロナ情勢の下においては、国政を変えるのでは時間がかかりすぎる。都知事になって、東京を変える。そして、地方もそれに習うことでドミノ倒し的に日本を変えるというのもよい戦略だと思い直しました。

そこで、山本太郎氏が7月5日の都知事選挙を勝てるかどうか、占星術で考えてみたいと思います。

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出生時刻は不明なので、正午でチャートをつくってみます。

出生時間不明の人については、正午のチャートにその人の社会的な役割が語られるように思っています。これは会社などの登記図で会社の命運など占うときに、そもそも登記図に正確な時刻を反映させることが難しいためによく取られる手段です。会社というのは、会社の目的=社会的なポジションなので、MC=太陽でよいのは道理です。しかし、MCと太陽の合とその国の標準時での正午は数度のずれにがあります。とはいえ、その国における社会的役割という意味があると仮定して、正午の図を採用して分析してみます。

これは、ロードショーチャートなどのアセンダントにある程度の有効性があるという観察の上にも成り立っています。

さて、太郎さんのホロスコープ。

射手座の3天体とノード
そして、水サインすべてに星があり、6天体がゆるいグランドトラインを作っています。

正午のチャートが語るのは彼の社会的行動原理ともいえますが、水瓶座は彼の一見都会的な爽やかで理知的な風貌ともあっていて、出生時刻のASCももしかして水瓶座なのではないかとも思っています。

水瓶座は反対のボス的な獅子座と比べるとわかりやすいです。「個人を大切にしつつ、グループで共通の正義を訴える」これはまさに、れいわ新選組のスタイルと重なります。水瓶座に強い星を持っている人にバンドマンが多いのですが、バンドというのは一人ひとりの個性や技量を大切にしつつ、アンサンブルを作り出すという醍醐味でもあります。だから、山本氏がれいわ新選組で目指したものは、拮抗する個性がぶつかり合いつつ、切磋琢磨して世直しをしていくというグループ意識ではなかったかと思うのです。

僕が水瓶座といったときに、思い出す曲がイエロー・サブマリンです。ビートルズのメンバーが潜水艦というテクノロジーの粋に乗り込んで、悪に侵されつつある海底のペーパーランドに人助けにいくという。イメージ。ピラミッド構造の組織よりも、フラットな仲間意識と開かれた精神性が重要になるというわけです。


太陽と金星と海王星とノードがある射手座は、彼の体格の良さと神出鬼没の行動力の特徴を示しているともいえます。ノードは土星とセットで、土星というテーマの克服をノードというスタイルでやり遂げるわけです。

彼の場合、土星は蟹座であり、彼は一貫して「普通の人が普通に幸せになれる社会」ということをよく口にします。普通の人たちが貧困を余儀なくされる現在の格差社会、れいわになった途端に流行語になった上級国民、下級国民に象徴される格差を是正することです。

蟹座=格差是正というのはあまり聞かないかもしれませんが、山羊座が常に上を目指してマウントしていくサインであることは知っていますね。山羊座=仕事、蟹座=家庭というわけです。母性業は均質性を特徴とします。家事や子育てが女性に託されるという生物学的現実の前には、社会的地位や財産は一度フラットにされます。

社会にはピラミッド構造的に縦を作り出す働きと、井戸端的な横のつながりを作り出す両方が必要です。縦が強くなると不安定になります。横が強くなりすぎると不活性になります。つまり、支配層や富裕層が強くなりすぎると革命によって世の中はひっくりかえるのです。Revolution という言葉は惑星の公転をしめすと同時に、ひっくり返るという意味があるのです。

ところがこういう極端なヒックリかえりは社会の生産性を破壊してしまうことがあります。ロシア革命で富農を解体した結果として、農法自体が維持できなくなり、国民全体が飢餓状態に陥ったという歴史があります。

彼の射手座のノードは、蟹座の土星を目指して、理想を語り(海王星)まだ観ぬ地平を指差し(射手座)、仲間たち(ノード)をみつけるために東奔西走するわけです。

蠍座の水星0火星、そして、天王星はつよい絆を作るために、人々を自分の仲間にするために熱くかたります。彼の人たらしの才能は大したものです。蠍座は繋がりを確認するサインであり、ラグビー部のスクラムのような行動原理です。汗と涙でつながった仲間意識。彼の語りはそれを形成するのです。

そして、彼の最大の強みは魚座の月に発揮されます。魚座の月は最強ひとたらしフォーメーション。しかも、木星も魚座にあります。彼の演説風景はYou Tubeにたくさん現れていますが、しばしば、とんでもない反論や酔っぱらいや野次馬に絡まれたりします。しかし、そこで発揮されるのが彼の「神対応」です。

たちの悪い酔っぱらいに忍耐づよく付き合いつづけるこのズブズブの忍耐力はまさに魚座のもの。そこにさらに木星がブーズト。魚座は赦しのサイン。木星は寛容のサイン。このスタイルで、人々にマイクをもたせての街頭演説を全国各地でつづけていますね。

魚座は、やさしさと繊細さ、傷つきやすさのサインでもあり、月であれば、なおさらそうなります。しかし、逆に毎日のように傷つく魚座は、だんだんと「傷ついても死なない」という覚悟が育ってくるんですね。そのうち、その傷の痛みが有る種の五感をこえた感覚になり、スケールの大きなタフな優しさに育っていくのです。

聴衆にマイクをもたせるというのは、ほとんどの政治家がやっていません。動画をみたらわかると思いますが、こういうことになるんです。反対派や野次馬、酔っぱらいとの不毛な会話になりがちなんです。でも、3回に一回素晴らしいコミュニケーションができれば、それはやる価値があるわけです。でも、3回に一回はこのように徒労感に傷つくこともあるわけです。これを続けているというのは相当のものです。

蠍座の水星0火星と土星のトラインがこの「感情的重労働」を可能にしているんですね。

彼はいま、46才。これから45歳から55歳の運気をしめすのが木星です。木星は魚座でてんびん座の冥王星と150度です。この角度は、「なんとしても」というアスペクトです。つまり、彼はこれから10年間で「なんとしても、権力を手にいれたい」ということなんですね。

そして、木星90海王星。魚座の木星と射手座の海王星を両立しなくてはならないわけです。全ての人を救いたい。説得力がある現実的な理想を提案したい。彼は演説では、経済資料をグラフで提示しながら、現実的な可能性がちゃんとあるということを軸に語っています。言語明瞭、意味も明瞭です。

現実的な経済政策で、「消費税廃止」「住まいは権利」「全学生学費免除」などについて伝えています。この上がりは実現可能な理想という射手座の両分なんですね。一方で障害者福祉というのはどんなに社会が進歩しても解決できない永遠の課題です。このあたりへの関心が魚座の木星ですね。

彼のチャートの水のエレメンタルの強力なトライアングル。火の射手座の理想を語る情熱。風エレメンタルはてんびん座の冥王星以外にASCがそうではないかと思われます。土のエレメンタルはないのですが、水星と土星のトラインが経済について明晰に語る能力として補っているように思います。

さて、いよいよ都知事選の行方です。

ネイタルとセカンダリープログレッションの二重円をみてみます。

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セカンダリプログレッションは、誕生日から年齢数分日付をすすめたときの星をみて、ネイタルチャートと比べて判断します。

月が正午で作ったチャートのMCにセカンダリープログレッション(以下SP)の月が合は鮮烈です。ちょうど3月ごろに太陽の上も通過していますね。

じつは3月に大西つねきさんが、太郎さんにサシで話に生き、東京都知事でも大規模な資金調達をして人々を救うことができるという秘策を授けたのだということです。こちらの動画で語っています。

都債という奥の手を授けれた太郎さんは、総務省にそれが現実に可能かという確認をとり、さらに政策を練り込んで満を持して立候補ときめたようです。そして、7月にネイタル金星に合になるわけです、山本太郎にとってはとてもラッキーなことが待っているわけです。

そして、来年にむけてSP木星がN天王星とセスキコードレート(135度)。大きな展開が待っています。

SPのASCがMCと150度、アングル同士のアスペクトは状況が大きく動くことを意味しています。

そして、SPの土星とN太陽のセスキコードレートは、現実の諸問題をなんとかしようと強く悩み続けることを示していて、まさに彼が政治活動の中で展開していることです。

顕著なのは、この夏至日食との関係です。

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夏至の日食がネイタルの天王星と調和。これはまさに決起します。そして、それはスムーズにいくだろうことを指しています。

N土星と夏至日食のアセンダントとの調和、これは大きな責任と向かい合っているということ。

冥王星と天王星とのインコンジャンクト、N天王星とトランジットの土星とのスクエア。これはさらに年末のグレートコンジャンクションにおいて、土星0木星0冥王星90N天王星を形成してきます。これは、いちかばちかではあるのですが、大きなインパクトを作り出すことを示しています。

トランジットの火星はN月と合。ものすごく急いで物事に当たらなくてはいけないということですね。選挙ですから当然です。

トランジットの天王星がネイタルの冥王星60天王星を底辺としたヨッド。これは大きな運命が動いていることを指しています。

さて、それで、7月5日の都知事選に山本太郎は勝てるのかということですが、結論としては、・・・ここからは有料にしておきます。読むとつまらないからです。映画のネタバレといっしょですね。

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