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将来の夢を決めるときに知っておきたかったこと

卒園時に将来の夢をみんなの前で聞かれ、
将来の夢がなかった私は、前の生徒が答えたことを繰り返し、
「お花屋さんになることです。」と答えた。

また、小学校卒業作文ではほとんどの生徒が将来の夢を書くなか、
将来の夢がまだなかった私は、地域のソフトボールチームに所属していたこともあり、そこそこ上手いと褒められていたので、
「ソフトボール選手になる。」と書いた。

中学の頃からは、理数系が得意で、医療系を目指す人たちにかっこよさを覚え、そしてドラマの影響もあってか、
「法科学者になる。」ことにした。
(今考えると、将来の夢がないことにプレッシャーを感じていて、よく考えずに、とりあえず決めていたかもしれない。)

それからは、法科学が学部としてあるアメリカの大学へ進学し、もっと深く知りたいと思い、大学院で基礎生物学を勉強している。
実験室に所属し、教授の元にリサーチアシスタントとして雇ってもらっている。博士号に進学するにはピッタリな立場だ。

だが、コロナ禍で、オンラインでの仕事の仕方を2年ほど学んでから、週5日毎日、実験室に通うという科学者の働き方はしたくないし、ストレスに感じることが多くなった。
一番の理由としては、自分で自分の時間をコントロールできないということだ。

今は、アメリカから1ヶ月間一時帰国し、家族や結婚・出産を経験した友達に会い、自分の将来について、じっくりと考えている。
そんな中、気づいたことがある。

『将来の夢を考えるにあったって、どんな毎日を過ごしたいか』を考えたことがなっかった。
いつも、夢の職業を考えていた。
自分の大切な人とどう毎日を過ごしたいかなど考えていなかった。
大切な彼とどのように人生を歩んでいきたいのか、
30歳までには子供も欲しいが、子供が生まれてからも、毎日職場に行って仕事をしたいか、
まだまだ自分のキャリアの方向性を変えることはできるが、
もう少し早く気づいていれば、もう少し選択肢を増やせていただろう。


もし、中学生・高校生の私に会えるなら、
私は、私に伝えたい。
『将来の就きたい職業がなくても焦らなくてもいいよ。
どんな風に毎日生きていきたいかを考えるのもあり。
1週間に2日職場に行き、他の日は自分が自分の時間をコントロールでき、
大切な人たちと週末だけでなく、もっと時間を過ごす生活がしたい。でいいんだよ。』

もっと自由に考えて、生きよう。

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