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毎週ショートショートnote 『風を治すクスリ』

亡くなった爺ちゃんが使っていた古い扇風機がついに壊れた。ナショナルの緑色の扇風機。「あたらしいものを買いましょう。」と母はいう。でも爺ちゃんっ子だったぼくはこの扇風機を捨てたくない。

「もう直せないんだから、諦めなさい。」

母の言葉を聞きながら、ハッと閃いた。きっとこれで直る。ぼくは向かいの家をたずねた。

「碧ねえちゃん、お願いがあるんだ。」

十五分後、いつもより更に短い制服のミニスカを穿いた碧ねえちゃんがやってきた。

「いつもより3センチ短くしたよ。で、私はどうすればいいの」

碧ねえちゃんはそこに立っててくれるだけでいいよ。そう言うとぼくは碧ねえちゃんに扇風機をむけてスイッチを押した。

するとその瞬間、扇風機がもの凄い勢いで回り始め、碧ねえちゃんのミニスカが捲れあがった。

「そっか、直くんのお爺ちゃんエロ爺だったもんね」

碧ねえちゃんがいった。碧ねえちゃんというクスリのおかげで生涯現役だった爺ちゃんの扇風機が直った。でも一番嬉しかったのは扇風機が直ったことよりも、碧ねえちゃんのエッチなパンツが見れたことだ。でも、それは内緒。

(458文字)


このたびこちらの企画に参加させていただきました。
たらはかに様よろしくお願いいたします。

#毎週ショートショートnote
#風を治すクスリ


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