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読書会に参加して色んな価値観に触れたと思いこんでいた

いろんな意見や考え方を聞いた!と思っていたけど、でもそうじゃなかったのかも。

今日、読書会に参加しました。読書会に参加する目的としては、アウトプットの練習をする、様々な職業や立場の人と意見交換をすることで、新たな視点を得る、です。

しかし今日、読書会で意見交換をしながら、「自分が共感した本を紹介する」→「同じような価値観を持っているため、皆共感」→「その本や議題から出てくる意見も、同じような肯定的な意見」→「他の参加者が共感した本を紹介する(それは同じような価値観の下で書かれた本)」というサイクルになっているような気がして、モヤモヤしました。

参加している読書会はビジネス書がメインのためか、参加している人達は、「首都圏に勤めるビジネスエリート」と思われる人が多いです。(私は関西からオンラインで参加しています)

「これからの働き方」みたいな本が流行っていると思うのですが、そこによく書かれている、「これからはジョブ型だ」とか、「完全成果主義」などなど、従来の日本的な働き方とは異なる働き方を是とする人は多いと思います。読書会でも、当然のように皆さんそれを是と取った上での意見交換で、そのものの是非自体には議論が及びません。その様子がどうしても、「そういう働き方になったとしても、自分は上手くやっていける自信があるからみんな是なんですよね?」と思ってしまいます。ひねくれてるかもしれませんが。

私には兄がおり、兄は勉強が得意な方ではなく、また口下手で要領も良いとは言えません。もし、ビジネス書に書かれているような働き方になると、兄はどうなるのだろう?などと思ってしまいます・・・。(自分のことを棚に上げて兄にすごく失礼な発言ですが。)

そもそもこの本に書かれている事って、本当に同意して良いんだっけ?それを導入することのデメリットって、本当にないの?という視点が欠如している、または感じていてもそれが議論に上がらないことに不安を覚えます。

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結局何を言いたいかと言うと、読書会でアウトプットしていろんな考えに触れた気になっているけど、実はそれが出来ておらず、むしろ今の考え方や価値観を凝り固まらせてるだけではないか?ということ。

参加者の意見を聞いて、様々な考えに触れた気になっているけど、実質は「やっぱりそうですよね!私も同意見です!」と意味のない再確認をしているだけなのかも。読書会という知的な場に参加して、自己満足に浸っているだけなのかも。

読書会に参加しているメンバーを変えることはできないし、その問題がクリアできる場って、読書会に限らず難しいと思います。どうしてもコミュニティごとに人の偏りは出てきてしまいます。なのでせめて、「そもそもこれって本当に是で良いの?」という視点での問いかけを忘れないようにしたいです。

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