僕の好きなクリエーター061楳図かずお
楳図かずお作品の二面性
恐怖漫画とギャグ漫画
この人の場合完全な二重人格ではないかと思えるくらい作品が
真っ二つに分かれる
一つは恐怖漫画 もう一つはギャグ漫画 全く反対の漫画を両方こなす。
楳図かずおによれば、この二つは表裏一体で、恐怖漫画が書けるということはその反対をやればギャグ漫画が書けるので 同じことだと言うのだ
実験的恐怖ギャグ漫画
恐怖漫画の代表作は 猫目小僧 漂流教室 今でもストーリーを覚えているくらい怖い
ギャグ漫画の代表作はまことちゃんという漫画
実は楳図かずお、まことちゃんで実験的に 恐怖ギャグ漫画を描いている。どういう話か解説しよう ネタバレします。
それはまことちゃんで連載されていた。まことちゃんといえばギャグ漫画なので、この実験漫画も一応ギャグ漫画なんだろうが、この回は一風変わった回だった
話は、まことちゃんとその母親が、タクシーを拾うところから始まる。
タクシードライバーの視点とまことちゃん親子の視点の2方向で漫画が始まる
タクシードライバーの視点は恐怖漫画 まことちゃん親子の視点ではギャグ漫画という設定の二面性のあるすごい漫画なのだ。
タクシー運転手の視点は、ものすごく顔色の悪い子供と 無表情の母親をタクシーに乗せるところから始まる。
どこまで行きますか?と聞くと、墓地まで と母親はいい、こどもはますます顔色が悪い。 しばらくタクシーが進むとバックミラーに親子が映っていない。墓地に着いた頃に運転手は勇気を出して後ろを振り向くが、親子は消えていて、座席はぐっしょりと濡れていた。という恐怖漫画に仕上がっている
その次にまことちゃん親子の視点だが、タクシーに乗った時にまことちゃんはおしっこを漏れそうになっていた。顔がどんどん青ざめる。母親は何やってんのよ どうしてタクシーに乗る前におしっこしないのってボソボソいう。運転手にはもれそうだからぼちぼち言ってくださいと言ったのが 墓地までと聞こえたようで、まことちゃんはとうとうがまんできずおしっこを漏らしてしまう。親子はぎゃーという顔をして、運転手にバレないようにこっそりとタクシーを降りる。
という2点視点のまんがだった。運転手の視点では恐怖漫画 まことちゃんの視点ではギャグという実験的漫画だった。 なるほどね。 恐怖とギャグ表裏一体だな。
楳図かずおのギャグ的訴訟問題
だが本当にギャグなのはこの人の私生活で、漫画じゃなく私生活で近所の人たちに訴えられているのだ。
何を訴えられているのかと言えば、自宅を改造するときにトレードマークの赤と白の縞模様にすると言って完成予想図を描いた。すると発表した途端に 近所の人たちに街の美観を損なうとして訴えられたのだ。 完成予想図を住民はみて激オコ!こんな恥ずかしい建物絶対に建てるな!ってご近所の評判は最悪。楳図かずおはテレビで言い訳をしていたが、その言い訳がまたギャグで、 この絵の縞模様はつけるんですが、まことちゃんの顔はつかないんですよ。完成予想図にまことちゃんを描いてるから問題でしょ。実際の建物は赤と白の縞模様だけです って。 いやいやいや楳図さんその赤と白の縞模様が住民は問題にしていると思いますよ。笑 まあでも結局最終的には裁判で住民の主張は退けられたみたいですが。
サポートなんて とんでもない!いや、やっぱりお願いします。次の商品開発の足がかりにします。決して呑みになんか行きません!