カオナシがメンヘラにしか見えなかった。
先日、「千と千尋の神隠し」を初めて映画館で見てきた。
何度見ても見るたびに新しい発見があったり感動がある。
そんな中今まで気にもしていなかったカオナシが気になった。
相手の欲望を感じ、それを具現化する力を持っているカオナシ。
みんなが狂喜乱舞する中、千だけ。たった一人、千だけはカオナシに見向きもしなかった。
「私がほしいものは、あなたにはぜったい出せない。」という千の言葉が私に突き刺さった。
なぜかは知らん。私は考えることを放棄してただ映画に集中した。
自分のことを求める人々にカオナシは見向きもしなかった。でも、自分のことに見向きもしない千のことは欲しがった。それはそれはしつこく。
途中、髪の毛が生えたカオナシがいるがそれを見てカオナシが人間に見えた。一瞬だけだけど。そして、思った。
カオナシってメンヘラと。
朱雀 棃鴉
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