見出し画像

お家の人と一緒に【バンビーナの保育参観】

先月、初めての保育参加がありました。
子どもにとっては大好きな保護者とバンビーナでゆっくり過ごす機会を、保護者の方には子ども達のバンビーナでの姿を見る機会を、と思い計画しました。

(1日目)
バンビーナに登園した後、お家の人が一緒に室内に入ってくる!という今までにない経験に、ドキドキしたり、喜んだりする子ども達の表情が印象的でした。いつものように朝の準備をしていると、保護者の方からの「すごい!」と声をかけられ、得意げな表情を見せる子どももいました。

クリスマスの時に作ったクッキーが美味しかったこともあり「お家の人と一緒に作りたい」という声が上がっていたので、この日はお家の方と一緒にクッキーづくりをしました。

お家の人に見守ってもらいながら材料を測ります。
難しいところは手伝ってもらいながら一緒に作りました。
生地を伸ばして型を抜く、を繰り返していきます。
午後からはゆったり。
お家の人に好きな遊びを見守ってもらったり…
絵本を読んでもらったりしながら過ごしました。

焼き立てクッキーを味見したり、保護者の方と一緒に食べたりと特別な時間がたくさんありました。

(2日目)
この日は、書初めをしました。
保護者の方が持ってきてくださった習字道具に興味津々です。

色んな形の文鎮たち。
動物の文鎮が子ども達はお気に入りのようでした。
硯で墨をすります。
墨を嗅いでみると「なんかいいにおい!」
気持ちの落ち着く香りがしました。
筆の扱い方、半紙の裏表、文鎮の置き方などを教えてもらい
いざ、書初め!
ちょっとドキドキしている表情…
ナビも一緒に書かせてもらいました!
久しぶりのお習字、楽しかったです。
子ども達は自由に筆を走らせていました。
それぞれ個性があって素敵な仕上がり!

そんな中、書初めをする前から「じんじゃってかきたい!」と言っていた子どもが一人。その子はまだ字を書くのが難しい年齢なのですが……いったいどうやって書くのかな?と見守っていたところ、出来上がった作品がこちら。

迷いなく書き上げていました!
書きたいものがしっかりイメージできていたんでしょうね。

この作品にはナビも保護者もビックリでした。3学期の最初にみんなで神社に初詣に行ったのですが、その時見た鳥居が深く印象に残っていたんだろうなぁ……と。そしてこれを「じんじゃ」として書き上げる子どもの感性に改めて「子どもには敵わない!」と思いました。

書初めのあとはゆっくり絵本を読んでもらいました。
「いつも笑顔で」という気持ちを込めて
特別に「笑顔」の文字を書いていただきました。
美しい文字はお部屋に飾っています。

保育参加当日は、ほとんどナビは名前を呼ばれることがなく、子ども達は大好きなお家の方とゆっくり過ごしていました。色々と写真におさめられなかった瞬間があったことが残念なのですが……でもきっと、こういう時間が、子ども達の心を支えてくれる大切な思い出になるのだろうなと思いました。

日々、子ども達を見ていて思うのですが、どんなに幼くてもバンビーナに来ればここが「家庭」とは異なる「社会」であることを本能で感じていて、「ナビ」に見せる顔は「保護者」の方に見せる方とは少し違うものだと思います。子どもなりに社会生活を過ごすためにちょっと背伸びしているように感じています。実際、今通っている子どもの中にもトラブルがあって涙がポロンっと零れたとき「泣いてもいいんだよ」と声をかけたところ「泣かない」という返事がありました。「だって、バンビーナでは頑張るから」と。でもそれは同時に「保護者の前では思い切り甘えられるから」ということなのかもしれない、と思います。

「ナビ」と「保護者」の前で見せる顔が違う、ということに関しては思いも意見も様々、賛否両論あるのではないかと思いますが、でも「ここでは頑張るんだ!」「格好いいところを見てもらうんだ!」という気持ちって、これからの人生に大切な気持ちでもあると思います。私自身、子どもに無理をしてほしいとは少しも思っていませんが、頑張ろうとする子ども達はとっても尊いものだなと感じています。頑張ろうとする姿をしっかり受け止め、頑張れなかったときは抱きしめながら、これからも子ども達の色んな表情、感情を引き出し共に味わっていけたら嬉しいなと思います。

みさと

いいなと思ったら応援しよう!