好循環がもたらすもの
先日、愛犬と共にとあるドッグランに行って来ました。
2面あり、一面ずつで貸しきり状態でした。
隣のワンちゃんがうちの子に気がついて近寄ってくれました。
最初、少し吠えましたが「遊ぼう」と誘っているのがわかったので飼い主さんと挨拶をして傍観。
吠えていないときにいい子だねとうちの子と相手の子に声かけ。
犬同士柵越しでしたけど上手に挨拶できました。
飼い主さんは上手に挨拶できたね~と驚いていたようでしたけど…
何が違うのでしょうね。
ドッグライフコンサルタントの佐藤です。
吠えることもコミュニケーション
犬のコミュニケーションにはボディランゲージの他に吠えもあります。
人間にもおしゃべりな人がいるようにわんこにも声が出やすい個体はいます。
また、吠えることを強く残した犬種もいます。
犬種特性を理解せずに吠えることを否定するしつけは犬にとっても飼い主さんにとっても大変なことだと思います。
犬を飼うときに可愛いからというだけで飼わないでくださいという理由のひとつでもあります。
犬種特性を理解してその特性を十分満たしてあげることも大切なことです。
脱線しましたが、吠えることもコミュニケーションなのできちんとコミュニケーションを取った対応が必要ですね。
今回のこのワンちゃんの場合、あなたは誰?という好奇心と同じ種族で嬉しくて遊びたいという気持ちがあったように思います。
なぜそう思ったか…
吠え声に切迫感はなく、ボディランゲージも警戒的なものはなかった。
そして、犬がまとう雰囲気が穏やかだったからかな。
はる(私の愛犬)のボディランゲージもたぶん敵意はないよというシグナルを出していたと思います。
地面の匂いを嗅いだり、まばたきしたり、顔を背けていたりしていたと思われます。
犬とであったときはいつもそんな感じなので…
そして、そろそろとお互い近づいて鼻を付き合わせてクンクン。
このときも、穏やかに「こんにちはだね~いい子だね~」を繰り返します。
すると上手に挨拶できるんですよね。
飼い主さんは「珍しい、挨拶できたね~」驚いてましたけど…
吠えても否定しない。
吠えてないときにいい子だねと言っただけ。
そして、愛犬のボディランゲージにも助けられたと思いますが私も相手の犬にたいして体を横に向けて目を細めてました。
はるも私も敵意はないよとコミュニケーションを取っただけなんです。
否定が状況を悪化させる
この子の場合、好奇心からの吠えなので吠えているときに「吠えちゃダメ」などの叱る行為をしていることで犬が過剰に吠えてしまっていたと思います。
吠えていても、「ワンちゃんがいたね」等と状況を優しくなぞってあげて教えてくれてありがとう。
といってあげてください。
そして、吠えが続くようであればその場を離れるなどで吠える行為をやめさせましょう。
吠える行為をやめさせる場合に大声を出したり、叩いたりする必要はありません。その場を離れたり、だっこするだけでも十分だと思います。
犬の吠えをまずはまるっと受け止めて、その状況に応じた対応をします。
犬は犬が感じる正しい行動をしているので肯定する。
今回の場合、吠えていないときにいい子だねと声をかけるだけでうまくいく場合がほとんどです。
私たちにとって不都合な行動には注目せず、それ以外をクローズアップしていく。
すると不都合な行動は少しずつ少なくなっていくと思います。
好循環でみんなに褒めてもらう
うちのちびたちは、自分で言うのもなんですが…
とてもいい子です。
吠えないし…暴れないし…テーブルの上から食べ物を奪ったりしないし…
すべてやらせない事を徹底しています。
そして、それ以外の事をすべて褒めてます。
すると…回りからもいい子だね~とか可愛いね~と言われるようになります。
そうなるとどうなるか…
私以外の人が注目してくれる。
そのためにいい子でいることが嬉しくなるという仕組みです。
愛犬が褒められたら私たちも嬉しいですよね。
私だけでなく、いろんな人に愛されるわんこにするためにも叱るではなく褒めるを増やしていきましょう。
褒められて育ったわんこはとても朗らかで愛嬌のある子になります。
ということは、よりかわいく見えるし、他の人にも褒められて飼い主としても嬉しいというwin-winの関係が出来上がるわけです。
叱ることは周りの空気も悪くするしわんこも落ち着きがなくなって悪循環となっていきます。
今悪循環となっている方は是非、信頼できる専門家にご相談ください。
その場合、叱らないトレーニングをしているかたに相談しましょう。
褒めるトレーナーはたくさんいますが、叱らないトレーナーは少ないので…
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