収斂進化した犬と人
犬は人間と共に進化してきた。
そのために同じような進化の道をたどったという研究もあるようですよ~
ドッグライフコンサルタントの佐藤です。
菊水先生のお話
先日、菊水先生の講演会がありました。
私は行くことができませんでしたが、犬学仲間たちが聞いてきた感想を色々とアップしていました。
狼と同じ祖先を持つ犬、人間と近いと言われるチンパンジーでは、犬の方がより、人間に近い行動や思考?をとることがわかってきているようです。
人間の指差しに反応するのは犬なんですよね。
食べ物が入っていないとわかっているはずなのに指差しした方を先に確認に行く。
そういう研究はNHK の番組でも取り上げられていますよね。
共に進化した犬と人間
ずっとずっと昔、犬と人間が出会って一緒に暮らし一緒に進化した。
とても稀有な動物が犬だったり猫だったり。
だから、犬とアイコンタクトするとお互いにオキシトシンが分泌されるということもあるんですよね。
狼とチンパンジーではそうはいかない。
チンパンジーなんかは危険なので目を見つめないでくださいと言われますよね。
犬も目を見つめるのはあまり好きではないといわれていますけど…
飼い主さんを見つめたりするときは幸せそうだったり、助けてほしそうだったり…
何かしらの気持ちを伝える手段として目を使う気がします。
人間相手にだけやっている気がするんですよね。
人間が目を使って意思を伝える動物だからではないかと思っているんですけど…どうかな?
よく、目は口ほどに物を言うっていうでしょ。
犬はそれを知っているから人間に気持ちを伝えるときは目を使うのかな?って考えてるんです。
犬同士ではみつめあうことはほとんどないし、他の動物にたいしても顔を背けたり、背を見せたりして自分には敵意がないと伝えます。
でも、飼い主や知り合いの人間には幸せな気持ちや困っていることを目で伝えている気がするんですよね。
特に洋犬に多いのかもしれませんけど…
犬は、人間と共に生きてきた。
だから、人間のように接しても受け入れてくれる動物なのだと…
だから、人間は勘違いしてしまう。
小さな人間だと思ってしまう。
でも、人間ではなく犬なんです。
犬として生きることを私たちができる範囲で提供していってあげたいですよね。
不思議な動物だから魅せられる
犬ってとても不思議な動物だと思います。
何をされてもじっと我慢する忍耐強さをもち、争いをなるべく避ける。
そして、人間を癒すことに喜びを感じる子もいる。
これは個性だと思うんですけど…
どの子も人間と共にあることに喜びを感じていると思うんです。
某訓練士は犬は人間といたくないのではないか?
人間と一緒にいることは、不幸だと思う。
と、きっぱり言いました。
叩きのめす訓練をしている人はそう思うのだと思います。
そういうところにはいたくないのも当然でしょうから。
ある意味、犬の気持ちを理解しているのでしょうね。
人間と共にありたいと望む犬だからこそ罰や叱りを使う必要がない。
罰や叱りではなく、好ましい行動を人間が持つ知能を駆使して恐怖ではなく楽しさをもって教えてあげてほしいです。
楽しくなれば犬も飼い主さんも取り組みやすくなります。
楽しくないからさきのばしをしてしまい酷くなってより困ってしまうことになるのだと実体験をもって感じています。
楽しむための取り組みや工夫、思い付かないかも知れないですよね。
そんなときのために学びだと思います。
犬を知り、犬と暮らす。
長く自然から離れてしまったがために忘れてしまったことを取り戻すにはやっぱりそれないの学びは必要だと思います。