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リーダーシップに関する理論をもとに、優秀なリーダーについて考えてみた

こんにちは!リープのテラです。 
リープでは商談の評価や分析を担当しています。

リープに入社するまでは、ずっと営業としてモノやサービスを売る仕事をしておりました。そんな自身の営業経験を活かしながら、日々、評価・分析業務に勤しんでおります。

今回1つテーマを決めてnoteを執筆するということで、「リーダーシップ」をテーマにして記事をお届けできればと思います。
 
なぜリーダーシップをテーマにしたかというと、リープに入社して私自身のリーダーシップのイメージがより明確になったから、というのが大きな理由です!
 
皆さんはリーダーシップと聞いてどんな場面を想定するでしょうか。

仕事をしている中で、たとえば同じ部署の後輩の面倒を見たり、プロジェクトが順調に進むように進捗管理したりと、集団の中でリーダーシップの発揮が求められる場面は少なくないと思います。
筆者自身は、学生時代に体育会の部活動でキャプテンを務めていた経験があり、割とそこでリーダーであることや、リーダーシップについて意識をした気がします。
一方で、体育会の部活動という、ある意味特殊な環境で発揮されるリーダーシップが、広くビジネスで求められるリーダーシップにぴったり一致しているかというと、そうではないよなという思いも強くあります。

じゃあ具体的にどう違うの?とか、「ぴったり一致していない感」の正体は?と言われると、一言で表すのはなかなか難しいな、というのが正直なところでした。

しかしながらこれはリーダーシップに限らずなのですが、リープに入社してから、人のパフォーマンスを評価・分析をするという仕事柄、それまでふわっとしたイメージでしか捉えていなかった言葉を、よりクリアに捉えるようになりました。そんな状況も踏まえて、今回はリーダーシップというものについて書いてみようと思ったのですが、改めて学んでみると著名な理論もあり奥が深いテーマだなと感じています。

前置きがやや長くなりましたが、皆様も各々のリーダー(もしくはリーダーとしての自分)を思い浮かべながら、ぜひ一緒に考えてみていただけたらと思います!

◆PM理論

まず、リーダーシップに関する理論で著名なものの1つとして「PM理論」という理論があるのを皆様ご存知でしょうか。

PM理論とは、元九州大学教授の三隅二不二(みすみ じゅうじ/じふじ)氏によって提唱されたリーダーシップ理論です。(1966年刊行「新しいリーダーシップ―集団指導の行動科学」)

詳しい説明としては、リーダーに必要な要素は「目標達成のP機能(Performance)」と「集団維持のM機能(Maintenance)」の2つとし、さらにリーダーのタイプを、PMそれぞれの強弱に分類した4パターンであるとする理論のことです。

4パターンは下記の通り分類されます。

・PM型(P要素もM要素も大きい):目標を達成することができ、チームをまとめる力もある
・Pm型(P要素が大きくM要素が小さい):目標を達成することはできるが、チームをまとめる力が弱い
・pM型(P要素が小さくM要素が大きい):チームをまとめる力はあるが、目標を達成する力は弱い
・pm型(P要素もM要素も小さい):成果を上げる力もチームをまとめる力も弱い

例えば学生の部活動ということで考えると、「自身が率先して努力し、チームメンバーを鼓舞するが、練習についていけなくなって退部する者も多いチームのリーダー」は、Pm型が最も当てはまると言えそうです。

もちろん、理想はPM型だと思いますが、いつ何時でもPM型であれ、というのも難しいかもしれませんね。場合によっては、Pm型のリーダーシップが求められる組織や場面というのもあるかと思います。

自分の身の回りにいるリーダーや自分自身がどのタイプに近いのかを考えてみるのも面白いかもしれません。

◆6つのリーダーシップ

続いて、もう1つ理論を紹介したいと思います。「EQ(Emotional Intelligence Quotient)型リーダーシップ」を提唱したことでも有名なダニエル・ゴールマンが掲げる6つのリーダーシップです。

リーダーシップのスタイルには下記の6つがあるとしています。

・強圧型
・権威主義型
・親和型
・民主主義型
・先導型
・コーチ型

これはリーダーシップについての型ですので、リーダーのタイプを分類するものとはちょっと異なるのですが、理想的なリーダーシップを考えるのに役に立つかと思います。やはり、組織や場面ごとに「このリーダーシップのスタイルが求められている」ということがあるかと思いますので、場面ごとに柔軟にスタイルを調整できるのが優秀なリーダーと言えるのかもしれません。

いわゆる運動部のキャプテンだったり、体育会系といわれる組織のマネージャーだったりすると、強圧型や先導型のリーダーシップが強めに出るかなと思います。

一方で、広くビジネスで求められるリーダーシップという視点で考えると、皆さんも親和型のリーダーシップが必要だった場面やコーチ型のリーダーシップの発揮が求められる場面というのもイメージしやすいのではないかと思います。

あくまで相手があってのことなので、「この集団でのリーダーシップは〇〇型のリーダーシップが向いていそうだな」と考えられると良いのかなと思います。

さて、ここまで書いた所で、最初の疑問であった、自身が体育会の部活動のキャプテンとして発揮していたリーダーシップと、現在ビジネスで求められるリーダーシップの違いというのも、かなりクリアになってきたかなと思います。

みなさんのリーダーシップ像はいかがでしょうか? イメージが変わったり、整理されてきたりしているでしょうか?

◆シェアドリーダーシップ

リーダーシップということについて、最近は「シェアドリーダーシップ」という言葉もよく聞かれます。

シェアドリーダーシップとは、チームメンバーそれぞれがリーダーシップを発揮し、リーダーの役割を共有している組織の状態を示す言葉です。

シェアドリーダーシップについて深く考えることは、また別の機会にと思っておりますが、近年、ビジネスにおけるリーダーシップとして、「メンバーの主体性、自律性を高める」というのは1つのキーワードかなと思います。そのために、メンバーの意欲を高める創意工夫も重要になってくるでしょう。

◆ARCS(アークス)モデル

ここで、「意欲を高める」という点で、リーダーシップのお話とはちょっと異なりますが、リープの専門でもあるインストラクショナルデザインの考え方から1つモデルを紹介したいと思います。

インストラクショナルデザインでは、学習意欲の問題に対して4つの要因に分類して対応することを提案したモデルがあります。4つそれぞれの頭文字をとってARCSモデルと呼ばれています。

・注意 Attention
・関連性 Relevance
・自信 Confidence
・満足感 Satisfaction

こちらは、ジョン・M・ケラーというアメリカの教育心理学者によって提唱されたモデルです。たとえば、会社の中で研修を実施するのに、研修単発で終わりとなるのではなく、「もっと学んでみたい」と受講者が自ら深掘りしていくことを促すために、どのような工夫が必要かを考えるのに役立ちます。

ということで、リーダーシップから話が広がりましたが、このようにモデルを関連付けて考えてみるのも面白いかと思います!

◆まとめ

今回は、「リーダーシップとは」という所から始まり、リーダーやリーダーシップに関する理論および型を使って、リーダーシップについて改めて考えてみました。

このような理論や型を用いて考えることにより、自分のリーダー経験の振り返りとしても、リーダーという立場の人を客観的に捉える観点においても、リーダーシップについての理解が深まったと感じています。

今、自分の身の回りで発揮されているリーダーシップはどのようなリーダーシップなのか、その正体がこれまでよりもクリアになり、ひいては質の高いリーダーシップへの実現に結びつくといいなと思います!


Written by  テラ
リープ株式会社 ロジスティクスリード


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