メモ(9月のメモ帳)

04

先週の金曜日にカウンセリングを受けたあとからずっととんでもなく眠たい。いつもすぐ気を失いそうなかんじ。それでいて長く深く眠ることができないので、いつも、とんでもなく眠たい。

それから思い出す、自分がむかし「ぜったいに傷つかない」と決めたこと。そうすべきではなかったと思うこと、でもそうするしかできなかったと思うこと。全部こういう風にしかできなかった、もしもう一度やらなきゃいけないとしても同じようにするだろうこと。気が遠くなりかけるなかで、何度も思い出す。

今日は文字があふれて出てくるような感じなので…そうした。仕事の電話も2本かけた。うとうとしながらあたらしい企画を書いて…娘がけさ、わたしの腕をさわって、「なんか、細い」と言った。帰りぎわに花を買っていくこと…、書いていないと眠ってしまいそうなこと、あふれて出てくる言葉をどこかに置いておきたいと強く思うこと。

なんでぜったいに傷つかない、なんて決めたんだろう。思いついただけかもしれない。とても良い思い付きに思えた。でも、ほんとは(ほんとはなんて言葉大嫌い!)いつもこまかく傷だらけだったこと、娘を産んでからしみじみ思ったんだった。

自分を守りたくなかったんだと思う。そんな言葉思い浮かべもしたくなかった(「自分を守る」!とか「心を守る」とかね!)そういう必要が最初からないってことにした。べつに無碍にしたつもりはない…誰にも守ってもらいたくなかった。だれにもは、世界じゅうのだれにも(だって誰にも触られたくなかった)。自分が全部ここにいないことにすれば一番良いと思ったんだった。

09

久しぶりにぐうぐう眠った。

部屋じゅうの床をみがいて、皿を引き出しにしまい、ベッドと枕とすべてのクッションのカバーを洗い、ベランダの草木に水をやり、ぬるいジュースをのんだあとで。掃除をし終えた、奇妙な静かさのなかで。よく晴れていて、そのために薄暗くみえる部屋のなかで。

眠って、起きるとまだ眠たくて、もう一度眠った。洗濯機のなかで、剥がされたカバーたちがぐるぐる洗われているのがわかる。日差しが、ちょうどベランダの植物たちに注いで、影がうんと濃くなっているのもわかる。娘と夫はそれぞれ学校と仕事に出かけてしまった。静かで、眠たくて、それで眠った。

10

夫にはじめて、何かつらいことがあったのかと聞かれた(自傷痕をみられたので)。しりあってから17年たつけどはじめてだ。びっくりしてしまって、言葉に窮した(価値を感じられないので、とか、罰が必要と思ったので、とか思ったけど言いにくかった)、そしたら夫が、「どうせもうしばらくプールにも行かないし、おれも帰ってこないしばれないぞ~と思ってうきうきやったんだろう」と言ったので、あーそれでいいのか、ほんとにそのとおりです、と思って、それでまた眠たかった。



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