Vol.5 アジアで最もジェンダー平等に近い国 フィリピンへの留学!
こんにちはTomiです!
今日は、私が留学を決意するまでの話をしたいと思います^^
私は日本で英語を教えているのですが、就職してからずっと、大学院に進学したいと思っていました!もっと英語を教えることを専門的に勉強したいと思って、当時は海外の大学院にTESOL(英語教授法)を学びに行きたいと思っていました。本当は大学を卒業してそのまま進学したかったのですが、費用を準備するためにまずお金を貯めようと思い、卒業後すぐに働き始めました。しかし働き出すと、子どもたちは可愛いし、何より英語を教えるのがとっても面白かったので、そのまましばらく仕事を続けることにしました。
30歳を過ぎたころ、自分のこれからの人生を考えてみて、今が絶好のタイミングだ!と思い立ち休職することを決めました。9年間働くなかで感じていたのは、学校教育の中で、ジェンダー平等に取り組むことの必要性でした。ホームルームなどでLGBTの学習をする際に、どうしてLが最初に来ているのか語られないままであったり、担任を務めるなかで、生徒たちが抱える様々な問題の背景に、ジェンダーの問題が関係していることを感じてきました。
また、Lean InのなかでSheryl Sandbergさんも書いていますが、学生時代に良い成績やリーダーシップを発揮する女子たちが、卒業後いまのジェンダー不平等な社会では、女性は女性であることが理由で男性よりも賃金が低く、昇進などで不利になる立場に置かれるという現状があります。教育に携わるものとして、その未来を変えるために、何かしなくてはと思ってきました。そこで、留学はジェンダーとフェミニズムのことを勉強するためにしよう!と決心しました^^
留学先を決めるにあたって参考にしたのが、世界経済フォーラムが出しているジェンダー・ギャップ指数(The Global Gender Gap Report)です。レポートでは、経済・教育・政治・保健の4分野のデータをもとに、世界各国の男女間の不均衡をランキングしていて、去年公表されたレポートでは、153カ国中、フィリピンは16位(前年は8位)で、アジアではNo.1という結果でした(ちなみに日本は前年より11位下がり121位でした)。この結果を見たときに、ジェンダー平等といえば北欧!というイメージを持っていたので、フィリピンが上位にランクインしているのを全く想像もしていなくて、なんでフィリピンなんだろう?と疑問に思ったのがきっかけです。ジェンダー平等な社会であるのは、きっと教育にヒントがあるはず!フィリピンが教育の中で、どのようにgender awarenessやgender sensitivityを育んでいるのかが知りたい!と思い、いまの大学院にたどり着きました◎
そのほかにも、私が働いた最後の2018年には、東京医科大等入試における女性差別が発覚したり、『82年生まれ、キム・ジヨン』が日本でもたくさんの人に読まれたり、2019年の4月には、東京大学の入学式の祝辞で上野千鶴子さんがフェミニズムのことを語られ大きな反響を呼んだことも、背中を押してくれました。日本社会がジェンダー平等やフェミニズムに共感している印象や、ポジティブなエネルギーが感じられて、うん!この方向に進んで行って大丈夫。胸を張って進んでいこう!と、決意が固まったように思います。運動には、バックラッシュやバッシングはあるけれど、戦うための武器(知識と経験)とパワー(フィリピンの人たちとのつながりや、情熱のようなもの)をフィリピンで得たいと思いました。復職後は学んだことをいかして、自分の授業、クラス経営、あるいは学年や学校全体で、ジェンダー平等のためにどんな取り組みが必要か&できるのかを先生がたと一緒に考えて、形にしていきたいと思っています!わくわくしてますッ^^♫
次回のvol.6は「英語の授業で教えたい!Pronouns〈代名詞〉」についての記事をお送り致します。お楽しみに!