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【11/7 国際男性デー記念イベント開催レポート】 〜夫婦共働き時代におけるパートナーとの新たなライフデザイン〜

11/19の国際男性デーを記念して、「夫婦のパートナーシップ」について考えるオンラインイベントを開催しました!
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ゲストとしてXTalent株式会社 代表取締役の上原達也さんにご登壇いただきました。
上原さんは「フェアな労働市場をつくる」をミッションに掲げXTalent株式会社を設立、ワーキングペアレンツの転職サービス"withwork"を運営されています。
ご自身も2児の父である上原さんから、男性目線で気づいた「女性が持つ無意識のバイアス」のお話や、夫婦間コミュニケーションの具体的なアドバイス等をお伺いしました。


《ワークライフバランスを考えたきっかけ》

■ワーカホリックだった上原さんが、ワークライフバランスを考えたきっかけは?
第一子の保活(子どもを保育園に入れるために保護者が行う活動)のときに、育児は予測できないことが多く、妻に任せっぱなしではいけないと気づきました。また、コロナ禍でリモートワークになり、自分でやれることがたくさんあると気付いたのも大きいですね。

■育休は取られたのですか?
私は取らなかったのですが、取れば良かったと思っています。第一子のときは里帰り出産、第二子のときは仕事のプロジェクトが佳境だったため一週間だけ休み、それ以降は仕事から早く帰れるよう調整していました。

《夫婦間での家事育児の分担について》


■奥様の家事を全部引き受けてみたことがあるそうですね。
あらゆる家事育児を一通り全部やってみて、最適化できないか検討・整理した上で改めて分担を決めていきました。仕事の感覚でやると早いですね。

■具体的にはどのような家事を担当されていますか?分担といっても、「見えない家事」を女性が担うことも多いと聞きますが…
料理は買い物から全部自分がやっていて、子どものお風呂は二人で分担、寝かしつけは妻にお願いしています。掃除は家事代行か、ロボット掃除機。見えない家事でいうと、お金の管理は得意なので自分がやり、習い事やおもちゃの購入は妻にお願いしています。

■家事育児を担当されるようになり、女性側の「無意識のジェンダーバイアス」に気づいたとお伺いしました。
自分が家事をやるようになり、最初は妻が申し訳なさそうにしていたのです。「自分がやるべきなのに、できていない」と捉えていて。女性側は「家事育児は自分がやるべき」、男性側も「仕事を一生懸命に、キャリアを一番に考えるべきだ」という考えに囚われているのだと、自分の経験や転職の支援をしていても感じます。このバイアスが呪いのようになっていて、この思い込みがあることを意識することが大事だと思います。「やっぱりママじゃないとダメだよね」という言葉も、呪いだなと感じますね。

■夫婦でのコミュニケーションで気をつけていることはありますか?
無意識のバイアスもあってか「何をしてほしい?」と妻に聞いても出てこないので、「○○するよ」と提案する、または勝手にやってしまいます。そうすると自然に「これでいいんだ」と思ってもらえるので、仕事を奪う感覚も大事だと思います。

《仕事面について》


■育児で自分の時間、仕事の時間が減り、フラストレーションを感じる方も多いと思うのですが…
私も非常にフラストレーションを感じています。今までずっと会社にいたのに、保育園のお迎えの時間に帰り、集中力の切れそうな夜に仕事を再開するので…。解決法として、仕事のやり方を見直さないといけないと思っています。あとはインプットの時間、特に読書の時間が減っていることにストレスを感じますね。これもやり方を変えて、本から動画や音声に変えたりしています。
また、飲み会は本当に大事なものだけ出るようにしていますね。行く時は、その分パートナーに負担をかけているので、お互いの一人の時間をどう融通するか考えるようにしています。

■withworkのサービスは当初、子育て中の女性向けで始められたと思いますが、最近では男性の登録者も増えているとお伺いしました。
利用者は子育て中の男性がほとんどで、「子育てしながら働くことの難しさ」を感じられています。例えば、育休が取りづらい環境だったり・・・。パートナーとの信頼残高にもつながるので、今後の自分のためにも男性には育休をぜひ取ってほしいですね。

■女性が働きやすい会社は、男性にとっても働きやすい会社、ということでしょうか。
色んな会社で育休制度は充実してきていますが、本当に働きやすいのか、働きがいがあるのか、という考えはまだ浸透していないと感じています。色んな人が働いていて、マイノリティをマイノリティにさせない会社は良い人材が集まり、成長していると思います。

■周囲の理解が得られず苦しんでいる方にアドバイスはありますか?
程度にもよりますが、理解してもらえるようにコミュニケーションを取ることが大切だと思います。自分はこうしたい、と伝えていくと良いのではないでしょうか。それでもダメなら、外の世界に出るのもありだと思います。

■育児から仕事に生きることはありますか?
人の感情や成長に向き合うことは育児と重なると思います。
また、時短勤務の方はマルチタスクが上手という話を聞きますね。withworkのサービスを利用して受け入れた企業側からは、若手の社員に対してロールモデルになっている等のポジティブなコメントもいただいています。


トークセッション後のワークでは、「課題に感じていること」「ありたいイメージ」「最高の状態になるための方法」を考えていただき、「明日からのアクション」をみなさんにシェアしていただきました!

参加されたみなさんからも次々に質問が出て、非常にインタラクティブなイベントとなりました!
男性も女性も、性別に関わらずお互いを理解し合うポイントが散りばめられた時間でした。

今後もLean In Tokyoではイベントを開催予定ですので、ご興味あるテーマがございましたら、ぜひご参加ください!

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