パーソナルトレーナーの未来
大阪〜神戸で活動して24年目に突入!パーソナルトレーナーのたかつです
スポーツトレーナー学院で校長をしたり、パーソナルトレーナーの寺子屋というオンラインサロンを運営しています。
こちらのブログはフィットネスの世界で働く方、働きたい方、NESTA等パーソナルトレーナー資格をお持ちでスキルアップ、キャリアアップを考えている方向けに書いてます
パーソナルトレーナーは素晴らしい職業である
私は24年前にパーソナルトレーナーという仕事を始めました。当時は希少な存在だったかと思います。
なぜ、パーソナルトレーナーになったのか?については過去の記事をご覧ください
腰痛で苦しんでいた方が、腰痛が改善しただけでなく以前よりアクティブになり様々なことにチャレンジされるようになった。
膝が痛くて手術を勧められていた方が、調整と運動で今も元気に生活されている。
全国大会が絶望的なレベルだった高校生アスリートが一年で全国大会の舞台に立てた。
ダイエットの迷子になっていた人が、楽しく食べられるようになりトレーニングで理想の体を作れた。
運動嫌いな人も、軽い体操で自分の体に興味を持ち、食事制限などすることなく10kg減量できた。
などなど、パーソナルトレーニングのセッションで関わったお客様が豊かな人生を創造することのお手伝いができていることの喜びを感じながら24年もやらせてもらっています。
お金をいただいているのに「ありがとう」と感謝もされる。そんな素晴らしい職業であるパーソナルトレーナーですが、ここ数年で素人レベルの人たちが暗躍するようになってきています。
負の連鎖の生み出す、素人トレーナー
パーソナルトレーナーの養成に関わるようになり15年余りになります。学校を初め、2日間程度の講習会などを担当しているおかげで全国で活動するトレーナーさんやトレーナーを目指す人にお会いする機会も増えました。
そこで出会った方から、相談を受けることが稀にあるのですが、自分が所属している(いた)ジムのトレーナーは以下のような感じだったんですが・・・と打ち明けてくれるわけです。
・ダイエット指導ではとにかくカロリーを落とせ
・カロリー摂取が基礎代謝以下、女性の生理が止まっても仕方ない
・トレーナーの勉強はYouTuberで十分
・トレーナー資格?あんなの金がかかるだけで無意味だ!
・トレーニングで体を痛めても、筋トレに痛みはつきもの
・デッドリフトがうまくできないのはその人の体型のせいだ
・うまく動かせてないのに、なんでわからないんだ!と言われる
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と、こんな調子です。
話を聞いただけでは、このトレーナーがお金をいただいて仕事をしている人だとは感じませんが、その地域ではまあまあ高額な金額をいただいてやっているとのことで、二重に驚きです。
私の想像ですが、自分でトレーニングするのは好きなんだと思います。体を痛めてもこんなもの当たり前じゃと言ってトレーニング続けるくらい好きなわけですし。あとは、指導がちゃんとできないので、できないのは実施者の問題と思っていることや、ダイエット指導などもその人に寄り添ったものではないと言うことでしょう。
他人に興味がないのか、その人を見ているのではなく、自分のやっていることやそれこそYouTubeで断片的に見た情報をただただ目の前の人にやっているというだけのことだと言うことです。
そのトレーナーから指導を受けた人はそれが当たり前だと思ってしまうし、そこでトレーナーとして働こうと思った人はそれがトレーナーの基準になってしまうわけで、それは少々悲しいことです。
トレーニングが好き!好きなことを仕事に
トレーナーなのにトレーニングしないのはどうなのか?と言う意見もあるのですが、反対にトレーニングが好きだからトレーナーになると言うのもそう簡単なことではありません。
トレーニング好き、つまり探究心があり研究熱心でそれをしていても飽きないとうレベルの人で、かつ他人の役に立ちたいと言う思いのある人であればトレーナーに向いているかもしれません。
単にトレーニングが好き!では自分が鍛えるのは好きなだけで人に教えるということとは軸が異なります。
機能解剖学、運動生理学などパーソナルトレーナーの基本資格(NESTA-PFT、NSCA-CPT)で学習できるものや、エクササイズ指導の技術、身体調整やストレッチなどのテクニックをマスターすることを最低限のレベルとし、そこから応用として色々なケーススタディを積み重ねていく。
つまり、勉強し続けブラッシュアップすることを当たり前のようにできる人が向いていると思います。
この10年でパーソナルトレーナーと呼ばれる人が増えました。パーソナルトレーニングジムも増え、研修などの教育もしっかりされているところも増え全体的なクオリティは上がってきているように感じます。
パーソナルトレーナーの未来は明るい。そう思えるようにこれまでの集積してきた知識、技術、マインドを未来ある若いトレーナーさんに少しづつお伝えしながら毎日を過ごしています。