パーソナルトレーニングの本質
大阪〜神戸で活動して23年目に突入!パーソナルトレーナーのたかつです
スポーツトレーナー学院で校長をしたり、パーソナルトレーナーの寺子屋というオンラインサロンを運営しています。
こちらのブログはフィットネスの世界で働く方、働きたい方、NESTA等パーソナルトレーナー資格をお持ちでスキルアップ、キャリアアップを考えている方向けに書いてます
パーソナルトレーナーという呼称が一般的になって5年以上は経つでしょうか? 私がパーソナルトレーナーですと自己紹介をし始めた当初(23年前)は周りにそのような呼称で活動されている方は皆無で、業界内でもわからない人が大半でした。
それから時を経て「パーソナルトレーナーです」が増えたわけですが、問題も増えてきたように思います。
パーソナルトレーナーとは、私の認識では「個別性」の原則が最も重要度が高くSNSでみたことのあるエクササイズを顧客にやらせたり、どのクライアントにも同じルーティンでメニューをこなせたり、とにかく追い込んだり・・・ということをやる人のことではなく、目の前のクライアントの要望と専門家であるトレーナーの視点から今やるべきエクササイズを選択肢、適切に教え導く存在であると思っております。
しかし、巷ではパーソナルトレーナーは、筋トレをガンガンさせる人といったイメージで捉えられていることが少なくないようです。
筋トレ系パーソナルトレーナーとでも言いましょうか、そうした人が増加する一方で以下のニュースにあるような事故も増えてきています。
パーソナルトレーナー資格のテキスト等にも記載されているように、事故が発生した時の対処法や予防法はもちろん、万が一に備た損害賠償保険への加入などは当然の準備として必要です。しかし、実際に事故が起こった後の対応のまずさ、元々のお客様との信頼関係が欠如していれば上記のニュースのような消費者センターへの相談といった形になってしまうのではないでしょうか。
個別の問題はそれぞれに対処することですが、105件も寄せられていることや、これも氷山の一角であろうことから推察すると、パーソナルトレーナーの在り方の本質的な問題があるのではないかと思います。
目的に合った指導をする
言葉にすれば当たり前のことですが、自分の指導を振り返ってみてもなぜ、それをそのようにやらせたのか説明できないようなことを提供していることはないでしょうか?単にやらせてみた、と言うやつですね。ひとつひとつに根拠や意味のある選択と指導をする必要があります。
なぜ、その種目をやらせているのか?なぜ、その重さなのか?なぜその回数なのか?なぜその体勢なのか? ひとつひとつに意味がないといけません。難しいですが、それを追求しないといけません。
そのような思考を怠れば、お尻のトレーニングは●●●、 筋肥大には◯回◯セットと言うような画一的な提供になってしまうのです。
そういった手間隙をかけるのが職人であり、パーソナルトレーナーがパーソナルトレーナーたる部分ではないかと思います。
まず、基本的な知識や指導の技術を持ち合わせていない人は、トレーナー養成校などで指導の基本を学び、資格取得することから始めていきましょう。指導によりお金をいただくわけですから、そのための学びに自己投資を惜しんではダメだと思います。
基本的な知識があり現場で指導されている方がレベルアップをされたい場合は、難しいことをどんどん学ぶ、新しいことをどんどん学ぶだけにとどまらず、指導における考え方を磨いていきましょう。知っていることを活用すると言う段階ですね。