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パーソナルトレーナーが最低限知っておくべき15項目〜パーソナルトレーナーズ・バイブル(6)「フィットネスカウンセリング」

大阪〜神戸で活動して24年目に突入!パーソナルトレーナーのたかつです
スポーツトレーナー学院で校長をしたり、パーソナルトレーナーの寺子屋というオンラインサロンを運営しています。
こちらのブログはフィットネスの世界で働く方、働きたい方、NESTA等パーソナルトレーナー資格をお持ちでスキルアップ、キャリアアップを考えている方向けに書いてます

セクション6:フィットネスカウンセリング

【運動参加前スクリーニング】

クライアントと契約を結ぶ前に「問診票」を使い、「リスクの層別化」をはかり、場合によっては医師の診断・許可の元運動プログラムに参加してもらう必要がある。

45歳以上の男性、55歳以上の女性は見た目に健康であっても中程度のリスクがあるとみて良い。また、若年者であっても以下に示す危険因子が2つ以上該当する場合は要注意である。

・家族歴 ・血圧 ・糖代謝異常 ・脂質代謝異常 ・肥満 ・喫煙習慣 ・運動習慣 (表を参照)

45歳未満の男性(女性は55歳)で上記の因子が一つまでの方は「低リスク」判定となり、2つ以上の因子がある方や45歳以上の男性(女性は55歳)は「中リスク」判定となる。すでに疾患を持っていたり、その症状が出ている方は「高リスク」判定で意識診断を必要とする。「中リスク」群も高強度運動プログラムやマラソン大会などに出るようなケースでは事前に医師の診断を受けることが推奨される。

契約後の顧客プロファイリング
・栄養摂取と食習慣  
・ストレスの有無  
・エクササイズと活動パターン 
・エクササイズに対する考え方  
・栄養と食事に対する考え方  
・趣味、嗜好、職業 
 ・社会的ポジション

などの個人に関する情報を集めていく

危険因子一覧


【カウンセリングに必要なコミュニケーションスキル】


 パーソナルトレーナーは「コーチ」と「教師(ティーチ)」の二役を演じる必要がある。
 コーチ:クライアントと二人三脚で、気づきを与える役割を演じる。主体性はクライアントにある
 ティーチ:先生と生徒の関係にあり、わからないことを教えていく立場になる
コミュニケーションを円滑にするために、トレーナーは「聴く」力が重要です。相手の話を聴くことに徹し、さまざまな情報を得ることが大事です。聴くためには相手に話してもらわらないといけないため、そのきっかけを作るのが「質問」力ということになります。質問には「オープン」な質問と「クローズ」の質問があり、YES /NOで答えられるクローズな質問から自由に答えられる「オープン」な質問へと展開していく。「話す」力は、情報量をコントロールしわかりやすい話や提案を心がけることである。


【目標設定】
 トレーニングプログラムを作成するためには、進むべき方向をイメージするためにも「目標設定」が必要になる。
(種類)長期目標と短期目標 行動目標(ルーティン目標) /過程目標 成果目標 パフォーマンス目標

目標はSMARTに立てよう→具体的に、計測可能に、行動を伴い、現実的に、期限を決めて


【フィットネスの5要素の評価】
①体格・体組成
  BMI:体重÷身長÷身長 標準は「18.5〜25」
  生体インピーダンス法による体組成の計測:標準は男性15%前後 女性25%前後
  →体水分の計測による体脂肪量などの推定計算を行っている性質上、測定条件を揃えることが必須
  周径囲測定:上腕、大腿、ウェスト、ヒップなどをメジャーで測定する
  →メジャーを当てる位置を統一するために、肘から●㎝、膝から●㎝、へそのライン、大転子のラインなどを決める
数値の変化に一喜一憂するのではなく、体重の推移や周径囲などの変化も加味して総合的に評価することが大切

②バランス能力
  片脚閉眼(開眼)立ち
・両手を腰に当てて、好きな方の脚で片脚立ちになる
・軸足がずれたり、挙げた足が床に触れるまでの時間を計測する
・2回実施し、良い方を記録する

③バイタルチェック
  (安静時)心拍数と血圧測定の実施
一般人:60〜80拍/分
鍛錬者:40〜60拍/分(スポーツ心臓)
頻脈:〜59拍/分 徐脈:101拍〜/分
血圧:120〜139 /80〜89

④心肺持久力の評価
 最大酸素摂取量の推定(サブマキシマルテスト)
 エアロバイクに備え付けの測定モードを使う/心拍計にある測定機能を使う(POLARフィットネステスト)
  12分間走のパフォーマンスから推定
  平均値:18〜39歳男性で39ml /kg /m  女性で33ml /kg /m 
  40〜59歳男性で35ml /kg /m  女性で30ml /kg /m

⑤筋力・筋持久力
 集団計測や年齢別などの比較が容易なのは「握力測定」である。握力がある程度その人の全身の筋力を反映するため最もポピュラーな方法となる。目的や採用している種目に関連した測定を行うことで、トレーニングの成果を比較評価しやすいため、ベンチプレスなどの具体的種目を使うのが現場では望ましい。
筋持久力は、動作の反復による評価、アイソメトリック筋力の保持時間による評価が採用される。
 nRMテスト nRMからの推定マックス
 
⑥柔軟性
シット&リーチ
・メジャーの38cm地点がカカトのライン  
・両脚の幅は25〜30cm
・両手を重ねる  
・指先が地面に触れ静止できたところを計測
・2回測定し良い方を採用

※ 38cmに届かない人は「腰痛」などのリスクが増す、いわゆる硬い層になります (立位体前屈では指が床に届くレベル)



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