農家さん、JGAP始めてみませんか?(その54、10.3毒物・劇物の管理)
皆さん、こんにちは。
いつもご覧いただき、誠にありがとうございます。
さて先日、和歌山のみかん農家さんが受けた維持審査について少しだけ・・・
維持審査の結果としては、3項目の指摘だったようです。
農家さん、お疲れ様でした~。
今回、私は立ち合わなかったのですが、結構ヒアリングで苦戦されたようです(笑)
審査って緊張しますし、なかなか上手く伝えられないなどありますからね。
悲観せずに、次回の審査も楽しんでいきましょう!
指摘された項目としては
①2.5経営者による改善で改善記録表の作成漏れ
②12.1廃棄物一覧に枝や摘果したみかんの処分方法記載漏れ
③C5.3.4農薬の使用量と農薬の在庫記録とが合わない
でした
①に関しては以前訪問した時に作っておいてくださいねと伝えたことだったので漏れは残念です。
②は私も漏れていましたね。
農家さん、すいません。
③に関しては、農家さんでは結構あるあるですね。
在庫記録表への記載漏れや使用記録表への転記漏れです。
これを防ぐためには、農薬管理責任者が責任をもって、日々の作業後に整合性を確認しましょう。
今回いただいた指摘、アドバイスをしっかり活用し、良い農場運営を続けて行きましょう!
では、本日の解説に移ります。
本日は10.3毒物・劇物の管理となります。
早速ですが、要求事項はこちら↓
毒物、劇物を保有されている方は、非常に重要な項目です。
(お持ちでない方は対象外です)
まずは必ず他の物と区別し、施錠された場所へ保管をしましょう。
農薬で毒物・劇物をお持ちの方は鍵付きの保管庫内で結構ですが
保管トレーを分けましょう。
肥料で毒物・劇物をお持ちの方は鍵付きの保管庫内で結構ですが
他の肥料と別場所で管理しましょう。
毒物は毒物だけ、劇物は劇物だけに纏めることも重要です。
そして、『医薬用外毒物』『医薬用外劇物』の表示をしなければなりません。
表示はこのような感じです↓
①農薬、肥料のラベル表記を確認し、区分けしましょう
②必ず表示をしましょう
③医薬用外劇物は白地に赤文字、医薬用外毒物は赤地に白文字です
(↑間違え易いので要注意です)
これらの管理がしっかりできれば56/113クリアです。
おめでとうございます。
次回は10.4商品の選別・計量機器の管理について解説していきますね。
引き続きお付き合いください。