![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161747889/rectangle_large_type_2_9e6c94f67119e34ff2d9304e6fcebed6.png?width=1200)
今月1年間で初めて出荷した製品を見つけよう!
はじめに
本記事の目的
会社で今月の出荷で過去Nカ月前まで遡って初めての出荷だった商品を絞り込みたいと相談をもらい、取り組んだ内容を記載いたします。
利用シーン
今月1年間で初めて出荷した製品を一覧で出せます。これをタイムリーにわかると、製品在庫をどの程度持っておかないといけないか顧客に確認する事に繋がります。
また、人によって何ヶ月前からの新規出荷が見たいか変わる時はパラメーターを設定しておくと便利です!
当月実績を確認するダッシュボードの中の1つの要素として使うこともできます。
データソース
今回使用するデータソースはこちらです。
作成するグラフ
最終的なダッシュボードのイメージはこちら
![](https://assets.st-note.com/img/1732025639-a4us3FZBjwzoNlgitcbYDURe.png)
パラメーターの設定
①オーダー月の設定
パラメーターで動かしたい日付型のデータの日付を月単位に揃えます。
【計算式】
DATE(DATETRUNC('month',[オーダー日]))
【補足】DATETRUNC関数
年月日の粒度を合わせるための関数です。上の計算を使うと、オーダー日を月単位に切り捨て、月の始まりの日付に変換します。
②対象月パラメーターの設定
右のメニューの部分からパラメーターを設定します。
![](https://assets.st-note.com/img/1732025735-HGWmtzvkV4SCN2OT3osUX6qi.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732025768-4D9cWn6lER5fZQLFoJa1d8g2.png)
③Nカ月前のパラメーターを設定
②と同じようにNカ月前というパラメーターを以下のように設定します。
![](https://assets.st-note.com/img/1732026042-28ib4sFpOPLrqTaGmSzlWACE.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1732026136-17bv6cKarjhwk8QlVx5PBotT.png?width=1200)
計算式を作成
①対象月実績を作成
計算式は以下の通りです。
IF [対象月]=[オーダー月]
THEN [数量]
END
【補足】
対象月とオーダー月が同じ時のみ数量を返すという条件式を作成します。
②対象月出荷があるかないかを判定する式
{ FIXED [製品名],
DATEPART('month', [オーダー日]),
DATEPART('year', [オーダー日]):
MAX(IF DATEDIFF('month', [オーダー日], [対象月]) = 0
AND NOT ISNULL([対象月実績])
THEN 1
ELSE 0
END)
}
= 1
【補足】
「オーダー日」の月と年が「対象月」と同じかを確認し、「対象月実績」が存在する場合には「1」、なければ「0」を返します。
③過去Nカ月出荷があるかどうか判定する式
{ FIXED [製品名]:
MAX(
IF DATEDIFF('month',[オーダー日] , [対象月]) <= [Nカ月前]
AND DATEDIFF('month', [オーダー日], [対象月]) > 0
AND NOT ISNULL([数量])
THEN 1
ELSE 0
END)
}
= 0
【補足】
過去Nカ月以内に出荷実績がない場合、つまり Nカ月以内のデータがすべて「0」 であればこの式全体は「0」と評価されます。
ビジュアルの作成
オレンジ部分をデータタブからドラック&ドロップします。
その後作成した2つの条件を共に真のみをクリックすると完成です。
![](https://assets.st-note.com/img/1732026406-YEUZKcpszDyTxhH4FLGwt9b1.png?width=1200)
タイトルをパラメーターを使用して設定するとタイトルが自動で変わります!
![](https://assets.st-note.com/img/1732027006-8OWUfuIJn0HjmE5ysTMdqrl1.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1732027106-Q78MRXk09fydCNTOt3YFPsBW.png)
こちら取り入れて作成したダッシュボード
以下のような実績を確認するダッシュボードの1つの要素として取り入れるとViewerに気づきを与えることができます。
その他にもパラメーターを使って項目を切り替えたり、前年実績との2重棒グラフを入れたりできます。
Tableau Pablicで公開してますので詳しく見たい方はこちらをチェック✅
![](https://assets.st-note.com/img/1732026552-D48CZbEpauRWKVoH1m9SLgvX.png?width=1200)