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ちょっかいをかけてくる友達のお姉ちゃん

ヒロイン 田村保乃


僕には小学校から仲の良い親友がいる


△:今日は俺の家くる?


○:え〜


△:嫌がるなよ


○:だって、△△の家行ったら保乃さんがいたずら
 してくるもん


保乃さんとは△△のお姉ちゃんでよく○○にちょっかいをかけてくるすごく可愛い人だ


密かに保乃さんに想いも寄せている○○だが
弟としてしか見られていないと思っている


△:いいだろ、久しぶりに


△:姉ちゃんも変わってるかもしれんないじゃん


○:た、たしかに...


○○は△△と△△の家に向かう


△:ただいま〜


保:おかえり〜


リビングから保乃さんの声がする


○:おじゃまします


保:まって、○○くんおるん?


保:聞いてないねんけど


△:言ってないからね


保:ほんと生意気やな


保乃さんは顔を隠しながら2階の部屋に向かう


○:なんで顔隠すんだろ


△:化粧してないからやろ


○:化粧してなくても保乃さん可愛いじゃん


△:そういうのは姉ちゃんの前で言ってやれ


○:恥ずかしいだろ


△:まぁ、そうか


そんな話をしながらリビングに入った


○:先に課題やる?


△:いや、まずゲームやろ


○:おっけー


一通りゲームをして課題をやる


△:この問題わからんくね?


○:それな


△:姉ちゃんに教えてもらお


○:え〜


△:ええやろ


○:まぁ、教えてもらえれば


○:でも保乃さん教えてくれる?


○:忙しいでしょ


ガチャ


保:忙しなくないで


話を聞いていたかのように入ってくる


○:え!保乃さん


保:なに〜?ほのがきて嬉しいん?


○:そんなことないですよ


保:悲しいな〜


保:教えてあげようと思ったけどやめようかな〜


△:○○


○:え〜、う、嬉しいですよ


保:ほんま〜、ほの嬉しいわ


○○にすごく寄り問題集を覗き込む


○:あ、あの〜、近いです//


保:で、どこがわからんの?


○:こ、ここの問題がわからなくて


保:これはな〜これをこうしてこうやって解くんよ


○:そういうことか


保:わかった?


○:はい!


保:じゃあ、教えてあげたお礼が欲しいな〜


○:お礼ですか?


保:うん


○:僕にできることならなんでもいいですよ


保:ほんまに?


○:はい


保:じゃあ今度お願いするわ


○:わかりました


保:じゃあほのは夜ご飯つくるな〜


○○と△△は勉強を再開した


19:00


保:ご飯できたねんけど、食べる?


○:はい


△:ありがと、姉ちゃん


○○と△△はダイニングに行き向かい合うように椅子に座る


保:は〜い、今日はカレーやで


保乃さんはカレーを2皿持ってくる


保乃はカレーを○○と△△の前に出し自分のカレーを取りに行く


自分のカレーを持ってきて○○の隣に座る


○:え、僕の隣なんですか?


保:嫌やった?


○:いや、嫌じゃないですけど


保:ほな、ええやん


○:ま、まぁ


保:はい、じゃあ、あーん


○:え?


保:食べないん?


○:いや、自分で食べれますから


保:ダメやで、ほのが食べさすから


○:え〜


保:ほら、あーん


○:あ、あーん


パク


○:美味しい!


保:そうやろ〜


△:(気まずい)


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3人はご飯を食べ終わり...


△:アイス食べたくない?


保○:食べたい!


△:でも、今アイスないんだよね


保○:え...


△:ってことで...


△:じゃんけん負けた人がアイス買いにいこ!


保○:賛成!


3人:最初はグー、ジャンケンぽい


じゃんけんの結果...


保:これ、2人で行くんやね


○:ほんとそうですよね


保乃と○○が行くことになった


○:近くのコンビニまで10分ぐらいありますよね


保:そうやで


保:な、なぁ○○くん


○:な、なんですか


保:○○くんは彼女とかおるん?


○:い、いませんよ


保:そうなんや


○:そういう保乃さんはどうなんですか?


保:ほのはおらんよ//


○:そ、そうなんですね


保○: ...


どちらともなぜか気まずくなり無言で歩く


コンビニに着き...


○:△△の言ってたのってこれですよね?


保:そうやで


保:○○くんはどうするん?


○:僕はこれで


保:ほのはこれにしよ


コンビニを出て帰路に着く...


保:なぁ、○○くん


○:どうしました?


保:先にアイス食べへん?


○:いいですね!


○:はい、これ保乃さんのです


保:ありがとな


パク


○:うま!


ジロジロ


○:ど、どうしました?


保:いや、美味しそうやな〜と思って


○:いります?


保:ええの?


○:保乃さんだからいいですよ


保:そんなん惚れてまうやんボソッ


○:ん?なんて言いました?


保:いや、なんでもないで


保:じゃあ、もらっちゃお


パク


保:○○くんもほのの食べるやろ?


○:いいんですか?


保:良いに決まってるやん


保:はい、あーん


○:あ、あの渡してもらえれば...


保:ダメやで、やないとあげへんもん


○:も〜


パク


○:それも美味しいですね


保:やろ〜


保○: ...


保○:(これ、間接キスなのでは!?)


そんなことを考えていたらアイスを食べることができなくなった


保:○○くん、アイス食べへんの?


○:た、食べますよ


保:も、もしかして、間接キスとか思ってる?


○:そ、そんなこと思ってませんよ


保:へ、へ〜


○:保乃さんこそ食べないんですか?


保:た、食べるで


保:ふー


パク


保:ほ、ほらな


○:ぼ、僕も食べれますから


パク


醜い争いをする2人でした


保:ただいま〜


△:おかえり〜


△:遅かったね


○:アイス食べながら帰ってきたから


△:先に食べちゃったん


○:ごめん


△:全然大丈夫


△:お風呂やっといたからどっちか入っちゃいな


○:どうします、保乃さん


保:○○くんからでええで


○:わかりました


○○はお風呂に入る


○:ふー


湯船に浸かりながら今日のことを考えていた


○:(今日はいつもより保乃さん
      ちょっかいだしてこなかったな)


○:(でもあーんとか体寄せてきたりしたからな)


○:まぁ、いいや


○○はお風呂から出る


○:ふー気持ちよかった


保:あ、○○くん布団敷いといたからな


ドア越しに保乃さんの声が聞こえる


○:あ、ありがとうございます


体を拭いたりして○○はリビングに向かう


保:○○くん出たんや


○:はい


保:じゃあ、ほのがお風呂入っちゃお


○○はリビングに着く


○:お風呂ありがと


△:全然


2人でTVを見ていると...


○:ふぁ〜


△:眠いの?


○:あぁ、ちょっと


△:先寝ていいよ


○:まじ?


△:うん


○:わかった


○:じゃあおやすみ


△:おやすみ


○○は△△の部屋に向かう


ガチャ


○:あれ?保乃さんが布団敷いたって
 言ってたけどな


?:○○くんの布団はほのの部屋にあるで


後ろから声がする


○:うわ!びっくりさせないでくださいよ


保:ごめんごめん


○:てかなんで保乃さんの部屋に?


保:そ、それは...


保:ほら机で布団敷けるスペースがないやんか


○:たしかに


保:やろ〜


保:ほのもすぐ向かうから先ほのの部屋行っていて


○:わ、わかりました


ガチャ


ほんとに保乃さんの部屋には布団が敷いてある


○:(ほんとに寝ていいんだろうか)


少し布団の上で正座をする


ガチャ


保:なに正座してるん?


○:あ、いや


保:まぁ、ええわ


保:ほの寝るな〜


○:僕が電気消しますよ


保:大丈夫やで


○:わかりました


パチッ


電気が消え、部屋が暗くなる


○:(流石に寝ないとな)


○○が寝ようと布団に入ると...


ギュ


○:え...


保:どう、驚いた?


○:や、やめてくださいよ


○:は、恥ずかしいんで


保:そ、そうやんな、ごめんな


保乃さんは自分のベッドに行った


○○も寝ることにした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次の日...


○:あれ、もう保乃さんいない


○○はリビングに行く


○:もう保乃さん大学行ったの?


△:うん、今日1限らしくて


○:そうなんだ


△:俺たちも学校行かなきゃいけないから
 準備しろよ


○:わかった


準備が終わり学校に向かう


小テストがあったが適当にこなして放課後...


○:帰る?


△:ごめん、今日委員会だ


○:わかった、じゃあね


△:バイバイ


○○は1人で帰路につく

少し歩いていると


?:やめてください!


聞いたことがある声がする


○○は急いで声がしたところに向かう


○:ほ、保乃さん


強面の男が保乃さんを少し強引にナンパしていた


男:俺とご飯行こうぜ


保:や、やめてください


男が腕を掴もうとする


パチン


○:やめてください


○:この人、僕の"大切な人"なんです


保:え?○○くん...


男:チッ、彼氏持ちかよ


男は去っていった


○:大丈夫ですかほのさ...


ギュー

保:怖かった!


○:もう大丈夫ですよ


ナデナデ


保:ありがと、○○くん


保:もう少しこのままでいい?


○:いいですよ


少しして...


○:もういいんですか?


保:うん


保:あんな〜、昨日勉強教えたときのお礼のこと
 覚えてとる?


○:はい、覚えてますよ


保:今使ってもええ?


○:いいですよ、今できることなら


保:ほんなら...


保:ほのと付き合ってくれへん?


○:え!?


保:いややった?いやよな、ごめんな、帰るわ


○:待ってください


ギュ


保:え...


○:ぼ、僕も保乃さんのこと好きです


○:付き合いたいです


保:ほんまにええの?


○:はい!


保:でもさっき戸惑ってたやん


○:それは、保乃さんが僕のこと
 弟としか見ていないと思っていたので


保:そんなわけないやん


保:○○はいつもかわええし助けてくたとき
 めっちゃかっこよかったで


○:は、恥ずかしいです


保:でも、付き合うてくれるんやろ?


○:はい


保:ほの、○○のこと大好きやで?


○:ぼ、僕も保乃さんのこと大好きですよ


保:保乃さんちゃうで


○:え?


保:ほのって呼ばんへんと許さんからな


○:は、はい


保:あとタメ口で喋らんと許さへんから


○:わ、わかったよ、ほの


保:ほな、手繋いで帰ろ?


○:うん!


ギュ


保:えへへ//



fin



ご覧いただきありがとうございます
アルカスパルカンです
今回は初めて櫻坂の作品です
エセ関西弁で書いているので変かもしれません
そこんとこはご了承ください

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