約束
ヒロイン 小川彩
○:久しぶりに帰ってくるな〜
僕は大学3年生、21歳の○○です
東京の大学に進学したので上京して
一人暮らしをしています
実家にはそんな帰っていませんでしたが
お盆ぐらい流石に帰ってきました
○:お母さん、遅いな〜
○:迎えに来るって言ってたけどな...
?:わ!
ビクッ
後ろから誰かに驚かされて少しびっくりした
?:驚いた?
○:え?
顔を見ると、そこには懐かしい顔があった
○:も、もしかして彩ちゃん?
彩:はい
彩ちゃんというのは家が近く
年が少し離れた幼馴染で妹みたいな存在の子だ
確か今は高校2年生ぐらいだったかな?
○:偶然だね
彩:あれ?聞いてません?
○:?
彩:今日はあやがお迎えに来たんですよ?
○:そうだったの!
彩:お兄ちゃんのお母さんに頼んで
代わってもらいました
○:そうだったんだ
彩:暑いから早くお家に帰ろ
○:そうだね
俺と彩ちゃんは家に向かった
○:彩ちゃん可愛くなったね
彩:そうですか//
○:彼氏とかいるの?
彩:え...
○:ほら、好きな人とか
彩:は?
○:(最近の子にこういうの
聞いちゃダメだったかな)
彩:もしかしてお兄ちゃん約束覚えてないんですか
○:え?
彩:私、お兄ちゃんのために頑張ってきたのに...
○:それは、ごめん
彩:ほんと、最低ですね
○: ...
彩:ほんとに覚えてないんですか?
○:はい...
彩:結婚の約束ですよ!
○:え!?
○:け、結婚!?
5年前...
○○が高校1年生、彩ちゃんが小学6年生のとき
彩ちゃんは毎日のように○○の家に行き○○に勉強を教えてもらったりゲームをしたりしていた
彩:おじゃましま〜す
○母:彩ちゃん、こんにちは
彩:こんにちは!
○母:そろそろ○○帰ってくるからね
彩:はい!
○母:おばさん、買い物行ってくるから
大人しく待っててね
彩:はい、大人しく待ってます!
数分後...
○:ただいま〜
彩:おかえりお兄ちゃん!
○:今日も来てたのか
ヨシヨシ
彩:えへへ//
○:今日は勉強する?ゲームする?
彩:ゲームしたい!
○:じゃあなにやる?
彩:マ○オカートやりたい!
○:いいよ
2人でマ○オカートをやることになった
彩:お兄ちゃん、あやが勝ったら
あやのお願い聞いて?
○:いいよ
レースの結果...
○:あー、負けちゃった
彩:やった!あやの勝ち!
○:あやちゃん、上手いな〜
手加減をしている○○
彩:あや、いっぱい練習したもん
○:そうなの?
彩:うん!
○:あやちゃん、お願いはなににするの?
彩:あや、お兄ちゃんと結婚したい!
○:え!?
彩:だめ?
○:しょうがないな〜
彩:って感じです
○:確かにそんな約束もしたな
○:(忘れると思って約束したんだっけ)
彩:覚えてないからなしとかなしですからね
○:う、うん
彩:あや、寂しかったんですよ
○:え?
彩:お兄ちゃんあやになんも言わないで
東京行くから...
○:ごめんね
ヨシヨシ
彩:な、撫でたからって
ゆ、許すわけじゃ、ないですからね
○:(かわいいな〜)
そんなこんなで家に着く
○:ただいま〜
○母:おかえり〜
彩:こんにちは
○母:お迎えありがとね
彩:私がやりたかったんで
○:彩ちゃん帰らないの?
彩:じゃん
彩ちゃんは問題集をだす
彩:久しぶりお兄ちゃんに勉強
教えてもらおうと思って
○:テスト前なの?
彩:いや、受験勉強です
○:もうやってるの?
彩:うん、お兄ちゃんと同じ大学行くために...
○:え...
彩:ほら、早くやろ?
○:う、うん
○:どこかわからないとこある?
彩:ここの問題がわからなくて
○:どれどれ
こんな感じで勉強を教えているといつの間にか
18時になっていた
○:もう18時か〜
彩:じゃあ、あや夜ご飯作りますね
○:え?あやちゃん料理できたっけ?
彩:お兄ちゃんのために頑張ったんですよ!
○:そうだったの?
彩:そうですよ〜!
彩:お兄ちゃんのために
花嫁修行頑張ったんですから!
そう言いながら夜ご飯を作る
彩:はい、どうぞ
○:美味しそう!
彩:ほんとですか
○:うん!めっちゃ美味しそう!
彩:良かったです、頑張った甲斐なありました
彩:お兄ちゃん、はい、あーん
○:え?
彩:え?食べないんですか?
○:いや、自分で食べるよ
彩:だめですよ、あやが食べさせてあげますから
○母:新婚さんみたいね〜
彩:ほんとですか
○母:そうよ〜、お父さんもこんな感じだったわ
彩:お兄ちゃん、親公認ですね
○:だめだよ
彩:ムー
○:拗ねないの
彩:は〜い
俺たちはご飯を食べ終わり少し休憩する
彩:お兄ちゃん、散歩いかない?
○:いいね、行こ
彩:やったー!
少し準備をして家を出る
○:いや〜、久しぶりにここ通るな〜
彩:懐かしいですよね
○:彩ちゃんが毎日来るから送り届けてたっけね
彩:あ!あの公園行きましょ
○:いいよ
○:いや、この公園も懐かしいな〜
と言い公園のベンチに座る
彩:よく遊びましたよね
○:だね
彩:そのころぐらいですよ
○:なにが?
彩:あやがお兄ちゃんのこと好きになったの
○:お兄ちゃんとしてじゃなくて?
彩:1人の男の人としてです
○:そうだったんだ
彩:でもお兄ちゃんは東京行っちゃうし
○:グサッ
彩:帰ってきたら約束覚えてないし
○:グサッ
彩:あやがアピールしても何も言わないし
○:グサッ
彩:てか、彼女いないですよね?
○:え...
彩:え...
○:いないよ
彩:ビックリさせないでくださいよ
○:ごめんね彩
彩:え...
○:ん?
彩:今、あやって...
○:でもさ、結婚したい人にお兄ちゃんって
呼ぶのも変じゃない?
彩:そ、それは...
○:ん?
彩:今さら、なんて呼べば良いかわかんないし...
○:たしかに
彩:なんなんですか
ヨシヨシ
○:俺はなんでもいいよ
彩:またそうやって、妹扱いして
○:俺はもう、1人の女の子だと思ってるけどな...
彩:え!じゃあ結婚してくれるんですか!
○:そこまでは言ってない
彩:ムー
○:じゃあ、彩が18歳になっても俺と
結婚したかったら、まず付き合ってあげるよ
彩:今から付き合って、18歳で結婚すれば
いいじゃないですか
○:いや、未成年と付き合うのは...
彩:法律的には大丈夫ですよ
○:なんでそんなことわかるんだよ
彩:ちゃんと調べてあるんで
○:でも、だめ
彩:ムー
○:あと1年我慢してね
彩:彼女作らないでくださいね
○:わかってるよ
○:約束するよ
彩:はい!
彩:じゃあ帰ろ○○?
○:え...そうだね
ギュッ
どちらからともなく手を繋ぐ
彩:えへへ
彩:ちゃんと約束守ってくださいね?
fin
ご覧いただきありがとうございます
アルカスパルカンです
Xの投稿についてご指摘を頂いたのでXの投稿でのメンバーの名前は控えさせていただきます
すいませんでした
引き続き頑張っていくのでよろしくお願いします
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