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僕は君のものだよ

ヒロイン 川崎桜


僕の通っている大学にはマドンナと
言われている人がいる

女:おはよ〜


?:おはよ〜


この人こそ、我が大学のマドンナ"川崎桜"さんだ


桜さんは1年生の頃から有名で2年生になる頃には大学で知らない人はいないぐらいの存在になってしまった


桜:○○くんおはよ〜


○:おはよう桜さん


桜:隣いい?


○:うん、大丈夫だよ


なんで僕が桜さんと親しく喋ってるかって?


それは...


桜:今日のサークル行く?


○:うん


学部と学科、サークルが同じだからだ


学部、学科が同じなので同じ講義を受けたりする


と言ってもそんなに仲がいい訳ではない


大学で初めて会ったし、2人で出かけたこともなければ頻繁に連絡を取るわけでもない


ただの大学で会ったら喋るぐらいの友だちだと思う

でも講義が一緒だと講義を一緒に受けたりする


桜さんから来てくれるのはありがたいが少し周りの視線は痛い


桜:今日、雨降るらしいけど傘持ってきた?


○:え!雨降るの?


桜:うん、予報だと


○:サークル行く時に降らないでほしいな


○○と桜が入っているサークルは違うキャンパスで行われることが多い




1限目が終わり2限の講義やる部屋に向かう


2限目の授業は桜さんとは違う講義だった


△:今日も川崎さんと授業受けてたんだろ


○:そうだけど


同じ高校だった△△にからかわれる


△:でもほんとずるいよな〜


○:なにがだよ


△:講義も一緒に受けれて、サークルも一緒って...


○:周りの視線は痛いけどな


○:てかサークルは入れるだろ


△:知らないの?


○:?


△:お前のサークル川崎さん狙いが多すぎて参加条件みたいなのあるらしいよ


○:まじかよ


うちのサークルは少人数だがサークルに参加条件なんてあるのか?と思いつつ返答する


話していると講義が始まり、講義に集中する


講義が終わり3限、4限と講義が終わりサークルに行くために違うキャンパスに向かう


まだ雨は降っていないけど降りそうな天気


○:はぁ〜


2週間に1回ぐらいしかないサークルに行くのも少し憂鬱


でもサークルに行くのは桜さんがいるからなのだろう


○○はサークル活動をやる場所に着く


部屋の中からは桜さんと同じサークルの女の子が喋っているのが聞こえる


女:桜ちゃんは好きな人とかいないの?


桜:い、いないよ〜


女:ほんと〜?


女:○○くんとかどうなの?


女:結構仲良いよね?


桜:な、仲良いけどそんなじゃないよ...


僕はそれを聞いた瞬間、気まずい気がしてその場を立ち去った


桜さんの彼氏になれないことはわかっていたけど
やっぱり言われてしまうと心にくる


建物から出ると行きには降っていなかった雨が体にあたる


こっちのキャンパスからは一人暮らしをしている家が近いので走って帰ることにした


泊まりにこられると困るのでみんなには家の場所は教えてない


サークルには熱が出たと連絡をして休むことにした


家に帰って雨で濡れたままボーッとする


○:お風呂入らないとな...


○○はお風呂だけ入ってすぐに寝た



次の日の朝...


○:ん...


?:あ、やっと起きた


目が覚めると目の前には桜さんがいた


理解が追いつかずボーッとしてしまう


桜:大丈夫?


○:う、うん


体を動かそうとするが体が重い


昨日、体調は崩していなかったが雨で濡れた格好でいたせいで風邪をひいてしまった


桜:さくらおかゆ作ったんだけど自分で
 食べれないよね? 


○:え...食べれるよ


桜:食べれないよね?


○:食べれるって


桜:食べれないよね?


○:た、食べれないです


桜:さくらが食べさせてあげる


○:え...


桜:はい、あーん


○:あ、あーん


パクッ


桜:どう?


○:美味しいよ


桜:ほんと!よかった〜


桜:ゼリーも買ってきたから食べたかったら言ってね?


桜:○○くんの好きなぶどう味だから


○:ありがと


桜さんはわかってるなと思ってしまった


桜さん越しに時計の針が10をさしているのが見えた


○:あれ?桜さん、大学は?


桜:休んだよ


○:え...大丈夫なの?


桜:○○くんが心配だったから...


○:ありがとう


○:でも、桜さん、好きじゃない人の看病なんてしなくてもいいんだよ?


桜:え?


桜:なんでさくらが○○くんのこと好きじゃないと思ってるの?


○:だって昨日喋って...あっ


桜:聞いてたんだ


○:うん、ごめん


桜:いいんだよ、でも誤解してほしくないな


○:え?


桜:さくらは○○くんのこと好きだよ?


○:え...


桜:○○くんは?


○:ぼ、僕も桜さんのことが好き


○:僕と付き合って欲しいです


桜:はい









あれ?なんで桜さんは僕がぶどう味が好きなことを知ってるんだ?


なんで桜さんは僕の家を知ってるんだ?



なんで桜さんは僕の部屋にいるんだ?



考えると怖くなってきた


○:あ、あの桜さん


桜:なに?


○:なんで桜さんは僕の部屋にいるの?


桜:え?


桜:雨降ってきたのに帰っちゃったから、風邪引いちゃうと思って...




あれ?なんで桜さんは熱が出てなかったことをしっているんだ?


○:サークルには熱が出たって言ったんだけど...


桜:あっ...


桜:でも、もう付き合ったから言っちゃっていいか


○:?


桜:実は私...




桜:○○くんのストーカーなの


○:え?


ストーカー?桜さんが?意味がわからなすぎる


○:どういうこと?


桜:ストーカーって言っても後を
 つけたりはしてな...


○:?


○:そこで考えられると怖いんだけど


桜:い、1回だけしました


○:え?


桜:家が気になっちゃって


桜:あと○○くんのスマホに位置情報アプリ入れたり


いちじょうほうあぷり?


桜:合鍵作ったり


あいかぎ?


桜:盗撮したり


とうさつ?


桜:部屋にカメラつけたりしちゃった


かめら?


桜:でも、もう付き合ったからいいよね?


怖い気持ちもあるが桜さんだからだろうか
なぜか許せてしまう

てか盗撮してたの全然気づかなかった


○:盗撮してたの?


桜:うん、見る?


○:え?


桜さんはウキウキで僕がカメラを見ていない写真を見せてくる


桜:この時の○○くんかわいいんだよね


桜さんはなぜかめっちゃくちゃ嬉しそう


写真を遡っていくと高校生のころの僕の写真がある


○:え?


桜:ん?


○:なんで、高校生のころの僕の写真があるの?


桜:そ、それは...


○:僕たちが初めて会ったのは入学式じゃないの?


桜:やっぱり○○くん覚えてなかったんだ...


○:ご、ごめん


○:いつ会ったの?


桜:高校2年生の冬だよ


高校2年生の冬?なにも記憶がない


桜:○○くんとさくらがぶつかっちゃって、○○くんがさくらのもの拾ってくれたじゃん


○:え?それだけで?


桜:さくらは拾ってくれた時にビビッときたもん


桜:さくらにはこの人しかいないって


桜:もうさ、付き合ったんだからいいよね?


○:え?


桜:さくらずっと我慢してたんだから


桜:はぁ〜、はぁ〜

桜:さくらときもちいことしよ?


○:キャー!








こうして僕は桜のものになりました


fin




ご覧いただきありがとうございます
アルカスパルカンです
なんか見る専になってたらいつの間にか2ヶ月ぐらい経ってました
ほんとすみません
今回はさくたんで書いてみました
ストーカーみたいな作品は書いてみたかったので書けてよかったです
でも最後らへんにもう一枚写真を入れようとしたのですがやっぱり探すのがむずいです
これからも見る専で投稿しないことが多いと思いますが自分なりにのんびりやってくつもりなのでよろしくお願いします

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