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分数の割り算 ; 割り算とおむすびと魔女の話

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小学校の算数で難しく感じる
分数の割り算の考え方と解き方を
魔女とおむすびの話で
分かりやすく考えてみましょう。

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「魔法の掛け方と除き方」




昔々あるところに食べることが大好きな男の子がいました。
その男の子はいつも食べてばかりいるので、
少しぽっちゃり気味。
でも本人はそのぽっちゃりさを気に入っています。

(自分が大好きなことと体型は一つの個性ですからね。)


ある夜のこと、
その男の子が部屋でスヤスヤ眠っていると
どこからともなく魔女が部屋にやってきました。

その魔女はいつも痩せることばかり気にしている
ガリガリ魔女。

魔女が男の子を見ると
「あらまあ、少し太っているねえ。
あたしゃ太っている人間を見るのが嫌いなんだ。
ちいとばかし魔法を掛けて半分の小人にしてやろう。
そうすれば食べる量も少なくなるだろうよ。
この魔法はそう簡単には解けないからね。ヒヒヒ。」


夜が明けて・・・


男の子が起きてみるとあらビックリ!
体の大きさが半分になってしまっているではありませんか。


「そういえば夢の中でも
魔女に魔法を掛けられて体を半分に
されちゃったけど、本当だったんだ。」

ぽっちゃりした自分の体を気に入っていた男の子は
考えた末に
「いっぱい食べて元の大きさに戻るんだ!」と
意気込んで大好きな🍙おむすびを食べ始めました。

ところが・・・
体を小さくされてしまったせいで今日は
「5個🍙🍙🍙🍙🍙」しか食べられません。

「元の大きさの時はもっともっとたくさん食べられたのになあ」

男の子は悲しみでいっぱいです。

「元の大きさの時はいったい何個食べていたんだろう?」

「今は体が半分で、おむすびは5個食べられるから、、、
えーと、、、」

と突然、
昨日学校の算数の授業でやった割り算のことを思い出しました。
男の子は食べ物の話になると急に頭が冴えてくるのです。


授業で
割り算は【1人に配られるシュウマイの数】を
考えるためにあると教えてもらいました。

10人の友達が揃ったところに
30個のシュウマイが用意されたとしたら
一人当たり、つまり一人前は何個になるでしょう?という
問題でした。

「30個÷10人で、答えは一人前3個 だったよなあ。」

男の子は湯気が上がった美味しそうなシュウマイを想像しながら、
授業のことを思い出しました。


「割り算は一人前の数を知るためにあるってことか。
魔法が解けて一人前の体に戻ったら
おむすびを何個食べられるのかは
もしかして割り算で分かるかもしれない!!」


「今僕は半分つまり1/2人になっちゃんだから、
5個のおむすびを、、、人数で割るということは・・・
えーと1/2で割ればいいのかな」


「 5個 ÷ 1/2人=???」
「分数が分母にくると厄介だな。どうしたらいいんだろう?」

男の子は悩みます。

「半分の僕が5個のおむすびを食べるということは、
半分の僕が2倍になったら、
一人前になれるから、
その時は5✕2で10個のおむすびが食べられるんだ!」

「そうか!
分数の割り算5÷1/2は
      5✕2/1と同じなんだ!
分数の割り算は分母をひっくり返すと先生が言っていたけど
こういうことだったんだ。」


この問題が解けた途端、
男の子に掛けられていた魔法も解け
スルスルと元の大きさに戻っていきました。

「やった!これでおむすびを10個食べられる!
  🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙🍙」


男の子はウキウキしながらまたキッチンへと向かっていきました。


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魔女によって掛けられた(掛け算 ✕ )魔法は
割り算(法 ➗ )によって取りくことが出来たのでした。

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(終)


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