Unstoppable
私は割と饒舌なタイプの人間ですが、一番好きな選手のこととなると毎度上手く言葉が出てきません。以前ファン感謝デーで握手をしてもらった際も、最初から最後まで「ありがとうございます……!」しか言えませんでした。チキンハート。
考えてはやめて、書いては消して、何とか形にしてはみたものの、今まで書いたものの中では一番世に出すのが恥ずかしいです。笑
でもこんな機会でもないと全力で好きを出せない気がしたので、ああ、あの時書いておけばよかったなっていつか後悔しないように、書くことにしました。
そもそもスタジアム通い歴が浅い私なので、初めて試合を生で観たのは2018シーズンでした。その年は昨シーズンからの勢いもあってかなりの強さでしたが、等々力である選手に気付いた時に釘付けになってしまったのです。
ボールは獲られない、相手DFが寄せて来ても負けない、彼がボールを持てば時間は止まるしシュートもすればクロスも上げる。フィーリングと経験に基づいて繰り出される魅惑のプレースタイル。好みどストライク。
Jリーグをそこまで深堀りしていなくても観ていればわかる。ラストパス、アシスト、ゴールの数字なんて全く気にならないほど、ピッチ上での圧倒的な存在感。その選手がいるだけで、チームが勝てそうな気がする。彼が間違いなく、今シーズンのMVPだ。直感しました。
そして、本当にその通りになりました。
2019シーズン、初めて大好きな選手の背番号の入ったユニフォームが届いた時、もう嬉しくて嬉しくて大興奮して、色んな角度から写真を撮りまくってアイコンにしたり、着て脱いでは飾ってまた着て、それはもういい年の大人がやることではないくらい、文字通り部屋の中で飛び跳ねてはしゃぎました。
けれど、2019シーズンは彼にとって、決していいとは言い切れないシーズンになりました。昨シーズンと比較されているのを見て、私も苦しかった。できること全てをやっているのは間違いないはずなのに、上手くいかない。大好きな選手が評価されないという現実に打ちのめされそうでした。
ルヴァンカップ後、奥さまの手記を読んだ時に本当に泣きそうになってしまって、というか実際泣いて、改めて辛い時こそ全力で応援しようと思ったのです。
私は、大好きな選手と同じ背番号を背負ってスタジアムにいる。同じ重圧は背負えないけれど、どんな時でも一番に思っているんだと、大好きだと、全力で応援しているんだと、主張することはできる。一挙手一投足に笑ったり泣いたり、喜んだりできる。私にとってはいつでも、どんな時でもナンバーワンでオンリーワンのヒーローなんだ。結果が思うように出ない時だって、彼を好きでいることを誇ろう。そうして2020シーズン以降も引き続き、同じ背番号のユニフォームを買うことにしたのです。
2020シーズンの活躍は、私から説明するまでもないでしょう。大切な試合でゴールやアシストを決め続け、痛み止めを打ってまで優勝を決める重要な試合に出場しハットトリックを決め、2020シーズンのベストイレブンに選出。2021シーズンも既に複数ゴールを決めています。今シーズンも引き続き、まだまだ輝く姿を見せてくれると信じています。
私はフロンターレに来る以前の彼の活躍は、リアルタイムでは知りません。好きになってから遡って調べた程度です。でも、それでもいいと思っています。大切なのは好きでいた長さではなく、今応援できることだと思うから。
タイトルは、彼のチャントより。
「Unstoppable "誰にも止められない"」
背番号41は、私の誇りです。