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減薬から断薬へ

最初にパニック症状に襲われたのはもう15年近く前になります。

きっかけは些細なこと。
TVでとあるプロ野球のコーチが練習中に亡くなったというニュースを見た時でした。

よく知っている人でもなかったのに、何故かそのニュースを聞いてから動悸が激しくなり、呼吸も乱れてしまいました。
そんな状態なのに、何故か冷静に血圧を測る私😅。
もともと低めの血圧なのに、その時はかなり高めになっていました。

タクシーでかかりつけ医に行ったのですが、心臓には何も問題がなく、原因は不明。
その日はそのまま帰宅しました。

そしてそれからちょくちょく症状が出るように。
最初は頓服でデパスを飲んでいたのですが、その後はソラナックスを処方され、毎日飲むほどになっていきました。

デパスもソラナックスも「ベンゾジアゼピン系」という種類の薬です。
ベンゾジアゼピン系の薬剤名については、下記をご参照ください。

TVで見たニュースがきっかけではありましたが、恐らくはストレスが主な原因だったと思っています。
当時の私は、義実家関係・PTA活動・夫婦関係でストレスが溜まっていたのです。
ただ、自分ではまだ「大丈夫」と過信していたんですよね😓。

一時期は、家を出るのが怖くてたまらず、バスに10分ほど乗るのも辛かったのです。
バスはまだ途中で降りることができますが、特急電車に乗るなんて恐怖でしかありません。だから、旅行なんて到底無理でした。

整体に通ったり、栄養に気を付けてみたり、色々なことを試しているうちに症状は少しずつ改善されていきました。
服薬をやめたいとは思いましたが、更年期とも重なっていたために、減薬・断薬をためらっていたのも事実です。

そんな中、一度主治医に「薬をやめたい」と相談したことがありました。
でも、返事は

「やめるとまた症状が出るかもしれないよ?」

そう言われると不安になってしまいますよね?
その時は結局諦めてしまいました。

しかし、一生服薬していく訳にはいきません。
それに、ベンゾジアゼピン系の薬剤は認知症のリスクを高める可能性があるというデータがあるらしいのです。

その一方で、関係性はないという論文も出ていて「じゃあ、どっちなの?🤔」ということになるのですが、それでも脳にはある程度のダメージがあるらしいとのことなので、いずれにしても断薬一択だろうと。

 一方、脳MRI画像の検討からは、ベンゾジアゼピン系薬剤の現在の使用は、横断的には海馬、扁桃体、視床の体積の減少(萎縮)、縦断的には海馬の加速度的な萎縮、および海馬ほどではないが扁桃体の萎縮と有意に関連することが示された。

ベンゾジアゼピン系薬剤の使用は認知症リスクの増加と関連せずhttps://www.carenet.com/news/general/hdn/58920

更年期も抜け、体調もほぼ安定したと自分で判断した2023年から減薬をスタート。もちろん、主治医の了承は得ています。

抗不安薬を減薬・断薬する際に気を付けなければいけないのは「離脱症状」だと知っていたので、焦らず時間をかけることにしました。

幸い、私の場合は1日1錠と少なかったので、最初は1/2錠にすることからトライしてみました。

具体的には
・外出しない日は1/2錠にする
・もし辛くなったら1/2錠を追加する
ということを試してみたのです。

完全に1/2錠に減らせたのは、スタートしてから8か月目に入った頃でした。

そして、毎日1/2錠で大丈夫になった頃、今度は1/4錠で過ごせる日を増やすようにしていきました。

もうすぐ減薬を始めて2年になりますが、今は1/4錠がデフォルトで、服薬しない日も増やしています。
2年前は30錠/月だったのが、今では3錠/月程度にまで減らせました。

できれば、今年いっぱいで断薬できるように頑張ってみようと思います😉。

長い文章にお付き合いくださった皆さま、ありがとうございました🙇💖。


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